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手合わせ②

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「ハァ...、ハァ...」

 私は息を荒げながら刀を地面に突き刺して立ち上がっていると言うのに、彼女は少し疲れただけな様に澄ました顔をしています。

(あんだけ動いたってのに...、ケロナはどれだけ体力あるの?)

 そう思ってしまう程、彼女の消耗加減が分からない。

 全然疲れてなさそうな表情を見る限りでは、恐らく80パーセントくらい体力を残しているのでしょうか?。

 そう思うと少し怖くなります。

(私は後いったいどれだけ強くならないとこの人と同じ極限の一歩を踏み出せないのかな...?)

 まだスタート地点にすら立てていない自分に焦りが見え始めた時でした。

 プシュ~!!。

 突然気の抜けた様な音がケロナの方から聞こえたかと思うと、彼女は煙を巻き上げながらこう呟きゆっくりと倒れていきます。

「あっ...、限界きたみたい、しばらく守ってね...」

「...!?!?」

 私は倒れ伏した彼女の頬をツンツンと人差し指で突いて見ても反応がありません。

 そのまま寝息を立て始める彼女を見ると本当に眠ってしまったのだと。

「はっ?、えっ?ケロナさん!?」

 私の方が先の限界がくると思っていたのに意外です。

 やはりそれだけ極限状態を維持するのには体力を消耗するのでしょう。

 あれだけ優位に立ち回っていた彼女の方が先に参ってしまうと言うことはつまり、と言うことが確定してしまったと言う事でもあります。

 殆どダメージを受けていないと言うのに、今ではその場でスヤスヤと眠る彼女の寝顔を見て不覚にも可愛いと思ってしまう私。

(...、普段はクールでカッコいいケロナさんですけど...、こうして眠っている所を見ると凄く可愛いですね♡)

 私は思わず彼女の頬っぺたをプニプニしてみたくなってしまい、片手でムニムニと揉んでみました。

 ムニムニ...、プニプニ...。

「ああ...、快感♡」

 こうしているだけで疲れが取れていく様な気がします。

 勿論気がするだけでそんな事はないのですが、今はそう思って沢山彼女の肌を触ってみる事にする私なのでした。





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