TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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ふぅ...スッキリした

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「う...うぅ...」

 俺はミユキ内部にあるトイレで踏ん張っていた。

「おっおっおっ♡!、でりゅ♡」

 お腹の中に溜まっていたものが解放される瞬間は何度味わって見ても良いものだ。

 シュガーに運ばれてミユキの内部に移送された瞬間に腹が痛くなるなんて...、ついてないな☆。

 そう思いながらも、ギサラから逃げれた事を思い出して鼻歌を歌う俺。

 手を洗ってトイレの外に出るとシュガーが待機していた。

「アリカ様、殆どの人員は私めが確保していますのでご安心してください」

「うむ...、シュガーよくやってくれたな、褒めておくぞ!」

 俺はシュガーの頭を撫でてあげる為に屈んで貰う。

「よしよし、シュガーよくやったな」

「...ありがとうございます」

 ...?。

 あれっ?ちょっと表情が強張ってるよな?。

 いつもとは違う表情を覗かせる彼女に不安になった俺は、なぜそんな顔をしているのか聞いてみた。

「シュガー?、どうしたんだ?」

「...、アリカ様に御報告しておかなくてはいけない事がありまして...」

 妙に真剣な表情で語りかけてくる彼女に不安が拭えないが聞くしあるまい。

「話せ」

「はっ!」

 良い声で返事した後に語られた真実は驚きの事実だった。

「実は...、リウ様を奪還する事に失敗しました」

「えっ?」

 それを聞いた瞬間に血の気がさぁっと引いていくのを感じる俺。

「おいおい、嘘だろ?」

「いえ...、残念ながら...、リウ様にはテイムの術式が組み込まれており、所有者以外の者ではあの会場内から出すことが出来ない仕組みになっていたのです...、それを知ったリウ様は「リウの事はいいからね~ね達だけでも帰してあげて!」と強く私に命令され、その気迫に負けた私はリウ様の奪還を諦めたと言うわけです...」

「...そうか」

 全てを覚悟しているような瞳で俺の事を見てくるシュガー。

 そりゃそうだ...。

 自分が使える主人の妹を見捨てたのだから、当然自分は打ち首になる危険性も孕んでいるのだから...。

 だが、だからこそこうして話してくれた事を嬉しく思う。

「ありがとうなシュガー、大事な事を話してくれて...」

「私を怒らないのですか?」

「怒る?、なんでだ?、俺達を救ってくれたシュガーを責める奴なんて俺の家族の中にはいないだろう、もしいたら俺が叱ってやるさ」

「...勿体無きお言葉...、感謝します」

 深々と頭を下げる彼女に俺は「良い良い」と声をかける。

「じゃあな、一旦俺は休憩するから絶対に部屋を除くなよ」

 それだけ言い残して自室へと戻った。

 ~俺の部屋~

 フゥッと息を吐いてベッドに転がり天を仰いだ。

「まさかリウのやつが俺達の為に自身を顧い行動を取るなんてな...、お姉ちゃん目線で見ると嬉しいんだけど...、やっぱり妹にその行動をさせてしまったのは俺の力量不足だよな...」

 そう思うとじんわり涙がこぼれ落ちてきた。

『悔しい』という感情に心が多い被されているからだろう。

 だけど今だけは泣こうと思う。

 一度泣いてスッキリしたらきっと違う世界が見えているからだ。

(リウ...、待ってろよ...!、俺が絶対の助け出してやるからな!!)

 そう心に誓い、今はただ泣き叫ぶのみなのだった。

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