TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
上 下
252 / 968

極限の力(リミテッド)

しおりを挟む
 ここから指示を出しているだけで分かってしまう...。

(ギサラは一流のモンスターテイマーなんだな..)

 と。

 確かにユカはテイマーとしての技量も素晴らしい物を感じさせてくれていましたけど...、その兄であるギサラからはユカと方向性の違う力強さを感じてしまう俺。

(普通テイマーって奴は自分では戦わないよな?、なのに...、なんでこいつはこんなに強いんだ!?)

 そう...、人の身であるはずなのに、俺の幹部クラスのモンスター3体といい勝負をしているという事実はそれを裏付けてしまっていたのです。

 勿論俺達が手を抜いている訳ではない。

 寧ろ3VS1だからこそなんとか勝負になっているという様子だ。

 1VS1であれば恐らく幹部クラスだろうと瞬殺されているだろう。

 そう感じさせてくる彼の身体能力には末恐ろしい物を感じる。

(かなり強いな...こいつは...)

 そう思わずにはいられないほど奴の力量に目を奪われていた時だった!。

「ふむ...、やっぱりお前らかなり出来るな...」

 まだまだ余裕の表情を崩さない彼に対し、嫌な顔をしながら言葉を返すチュリア。

「...そいつはどうも...」

「だからお礼にさ...、見せてやるよ...、極限の力リミテッドって奴をな!」

 突然聞いたことの無い単語が出てきたので俺は頭の上にクエスチョンマークを浮かべる。

「りみてっど...?」

 俺が言葉の意味を考えていると、突然彼の気配が静かになった...。

 まるで戦闘を放棄したかのように動かない為一瞬諦めたのかとさえ思えたのだが...。

「渇極 ...」

 彼がそう呟いた瞬間!、彼の散漫していた力が明確な殺意として彼に纏わりついて行く!。

「あっ...あっ...」

 俺は初めて向けられた殺意に動けなかった。

 一瞬だ。

 瞬きをした一瞬でチュリア、ルキィ、ロムパの3人が血まみれで倒れ伏していた。

「これが俺の生み出す極限の力だ...」

 返り血を浴びたギサラが倒れている3人に目を向けてこう呟く姿に怒りと恐怖を覚える俺は全身に変な汗を掻きながらも動けない。

「さて...」

 徐々に俺の方に近づいてくる彼に得体の知れない恐怖感を味わいながら叫ぶ。

「来るな!!、こっちに来るな!!」

『怖い』

 その感情に全身が包まれる。

『殺される』

 そう考えずにはいられない。

 奴の一撃が俺の方に伸びてくる。

 早くて躱せない。

(あっ...俺死んだ)

 ザシュッ。

 俺はただ血の付いた海の中を立ち尽くす事だけしかできなかった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

奇妙な日常

廣瀬純一
大衆娯楽
新婚夫婦の体が入れ替わる話

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...