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『支配者としての志』
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颯爽と姿を現した私に驚きが隠せない彼の表情は面白い。
「なっ!?、なぜケロナがここにいるんだ!?、くそっ!見張りの奴らを早く呼ばなければ」
彼が大声で仲間を呼びますがここにはやって来ません。
「残念だけど殆どのお仲間は今頃夢の中さ...」
「まじかよ...、あの短時間でよくもまぁ...」
そう言いながらまだ気迫は衰えない所を見るに、警戒しておく必要はあちそうです。
少し私と距離を取りつつも性行為をやめ、粗末なモノを隠す所には好感がもてました。
「どうやって死にたい?、窒息死?圧迫死?それとも...」
「まぁ待て話せば分かる」
彼は両手をこちらに向けて何やら命乞いを言い始めました。
「どうだ?俺と組んで他のモンスターを支配しないか?、他者を支配する感覚はとても気持ちいいぞ♡」
私に支配の楽しさを見せびらかす様にレイナとガルナのおっぱいを揉みしだく彼。
「どうだ?、自分よりも強い存在ですらこの通り♡、自分の自由にできるのだぞ?、お金の力は単純な能力よりもおおきいのだ、だからお前が俺と組めばどんな奴でも屈服させる事ができるだろう♡、どうだ?俺と組んで世界を支配しないか?」
不気味な笑みを浮かべながら提案してくる彼に対し、私が出した言葉が...。
「言い残したい事はそれだけ?」
だけでした。
流石にそれだけの言葉しか述べない私にビビったのか、動揺を隠しきれていません。
「ならお前の望む物を全て与えよう...、物...、男...、住む場所...、俺に力を貸し与えるだけでお前はこの世で一番強い力『金』を手に入れることができるのだ!」
「金...ねぇ...」
私は肥えきった奴の体を眺めながら机に腰掛けじっと見つめました。
「じゃああんたはその金でどうしたいの?」
私の素朴な質問に彼は即答で答えてくれたお陰で決心がつきました。
「もちろん支配だよ...、今はこのカザイというチンケな国の片田舎だけしか支配できていないが、いずれ全世界を支配し、ホウザ帝国を作り上げるのが夢だ!、全ての人間と魔物がこの俺に屈服し平服する世界!、これほど楽しい世界はないな...」
歪んだ笑顔を浮かべながら熱く語ってくれた事は有難いのだが、何一つ共有できる部分が無かった。
「なるほどね...、どうやらアリカとあんたじゃそもそもの志しが違うみたいだ...」
「どういうことだ?」
「あんたじゃ一生分からない、聞くだけ無駄」
私はゆっくりと立ち上がり彼に近づこうとすると、彼は自分のもん娘に私を襲うように指示を出す。
「奴を殺せ!、レイナ!ガルナ!、...そしてクウザちゃん!」
私の後ろからいきなり殺気を感じて身を翻すと、トカゲの娘が私のいた場所に鋭い尻尾による攻撃を行った直後だった。
私の座っていた机が粉々に砕け、確かな殺意を私に向けているのが分かる。
...それが自分で生み出した本心では無いと知りながらもテイマーには逆らえない哀れなモンスター達と私は戦い始めるのでした...。
「なっ!?、なぜケロナがここにいるんだ!?、くそっ!見張りの奴らを早く呼ばなければ」
彼が大声で仲間を呼びますがここにはやって来ません。
「残念だけど殆どのお仲間は今頃夢の中さ...」
「まじかよ...、あの短時間でよくもまぁ...」
そう言いながらまだ気迫は衰えない所を見るに、警戒しておく必要はあちそうです。
少し私と距離を取りつつも性行為をやめ、粗末なモノを隠す所には好感がもてました。
「どうやって死にたい?、窒息死?圧迫死?それとも...」
「まぁ待て話せば分かる」
彼は両手をこちらに向けて何やら命乞いを言い始めました。
「どうだ?俺と組んで他のモンスターを支配しないか?、他者を支配する感覚はとても気持ちいいぞ♡」
私に支配の楽しさを見せびらかす様にレイナとガルナのおっぱいを揉みしだく彼。
「どうだ?、自分よりも強い存在ですらこの通り♡、自分の自由にできるのだぞ?、お金の力は単純な能力よりもおおきいのだ、だからお前が俺と組めばどんな奴でも屈服させる事ができるだろう♡、どうだ?俺と組んで世界を支配しないか?」
不気味な笑みを浮かべながら提案してくる彼に対し、私が出した言葉が...。
「言い残したい事はそれだけ?」
だけでした。
流石にそれだけの言葉しか述べない私にビビったのか、動揺を隠しきれていません。
「ならお前の望む物を全て与えよう...、物...、男...、住む場所...、俺に力を貸し与えるだけでお前はこの世で一番強い力『金』を手に入れることができるのだ!」
「金...ねぇ...」
私は肥えきった奴の体を眺めながら机に腰掛けじっと見つめました。
「じゃああんたはその金でどうしたいの?」
私の素朴な質問に彼は即答で答えてくれたお陰で決心がつきました。
「もちろん支配だよ...、今はこのカザイというチンケな国の片田舎だけしか支配できていないが、いずれ全世界を支配し、ホウザ帝国を作り上げるのが夢だ!、全ての人間と魔物がこの俺に屈服し平服する世界!、これほど楽しい世界はないな...」
歪んだ笑顔を浮かべながら熱く語ってくれた事は有難いのだが、何一つ共有できる部分が無かった。
「なるほどね...、どうやらアリカとあんたじゃそもそもの志しが違うみたいだ...」
「どういうことだ?」
「あんたじゃ一生分からない、聞くだけ無駄」
私はゆっくりと立ち上がり彼に近づこうとすると、彼は自分のもん娘に私を襲うように指示を出す。
「奴を殺せ!、レイナ!ガルナ!、...そしてクウザちゃん!」
私の後ろからいきなり殺気を感じて身を翻すと、トカゲの娘が私のいた場所に鋭い尻尾による攻撃を行った直後だった。
私の座っていた机が粉々に砕け、確かな殺意を私に向けているのが分かる。
...それが自分で生み出した本心では無いと知りながらもテイマーには逆らえない哀れなモンスター達と私は戦い始めるのでした...。
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