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合体!!ネア=エクスプロージョン!!

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「合体!!」

 ホウザの掛け声と共にランドのお腹の中から声がしました。

「マスターの命令により合体行動に移ります、付近の皆様は危ないので真似しないでください」

 ネアPUROTO達がそう機会音を鳴らすと、突然ランドの体が弾け飛び、中からリュアの放った炎が舞い上がった!。

「きゃあ!!」

 びちゃびちゃとスライムの液体が辺りに巻き散った後、徐々に集まり元のランドに戻る。

「いたた~...、まさか内部から破られるとは...」

 防御力最硬のランドを内側から破った存在が黒煙を吹き飛ばしながら姿を現した。

 先程の三体が合体したのに、なぜか機械的な部分が減ったように見える。

 そう...、言うなればただの人形に近づいたように見えるのだ。

 本物のネアに更に近づいたモンスター達を見て俺は目を擦る。

(あれはネアじゃない...、恐らくが作った偽物だ、惑わされるな)


 俺には何となくこのモンスター達を作った制作人に心当たりがある。

 俺がそうこう考えていると、ネアの機械はホウザの前に飛び膝まづきました。

「ネア=エクスプロージョンモードに移行しました、マスターご命令を」

「うむ、ではまず周りのハエを潰せ、そのあとドラゴン娘のリュアちゃんを徹底的に嬲るのだ」

「命令承認いたします、優先敵対目標ゴーストとスライム」

 彼女はそれだけ喋ると一瞬でサフィに近づいた。

 何が起きたのかテイマーの俺にすら分からなかった。

 いつのまにかサフィの背後に回り、呪文を唱えていた。

「ローライト!」

 聖なる光がサフィを包み込む。

「ぐっ...!、うぁぁぁ!!」

「サフィ!!」

 ゴースト種であるサフィは聖なる光に弱い。

 低級の光魔法を食らっただけであの始末だ。

 機械の癖に魔法を使えるとは計算外だった。

 まさか一番の弱点である光を扱われるとは...、もうこの試合中サフィに期待はできない。

「ランド!!、今すぐリュアと...」

 俺が指示を出そうとした瞬間!、奴がランドの間近にまで迫っていた。

「馬鹿な!!早すぎる!!」

 恐ろしく早い移動に、俺は何も反応出来なかった。

 ガツッ!!という打撲音と共にランドの奴が倒れ伏した。

「嘘だろ...、防御に振りまくっているランドが一発で...」

 俺自身半ば諦めかけたその時...。

「ユカ!、まだ私がいる!!、だから顔を上げて!!」

 心強い声で俺の心を震わせるのはリュアだった。

 幼い頃から俺を支え続けてくれた者が優しく呟いてくれるだけで心の心境が違ってくる。

(ああ...、そうだった...、俺にはまだリュアがいる!!)

 そう心を震わせ、俺は顔を上げ立ち向かうのだった。




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