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パ〜ティ〜♪④
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「...、ね~ね...」
「んっ?どうしたリウ」
「もうちょっとだけヤシャちゃんと戯れてていい?」
「ああ、いいぞ」
「やった!、ちょっとだけね~ねから離れてるね...」
和かな表情を浮かべて走っていく彼女を見ては笑う俺。
(ヤシャが育ったらリウと遊んだりするのかな?、そこにヨミが加わって更に可愛さが倍増したりして...)
要らぬ妄想をして悶える俺。
(ああ~...心が跳ねるんじゃあ~♡)
そんな事を思いながら未来に思いを馳せていると、やっぱりこの国をより良い国に変えなくてはという強い意志の表れが生まれてきました。
(そろそろいいかな...)
だいぶ夜も深くなってきたところで、俺は手を鳴らして注目を集めた。
「皆の者!注目!!」
何事かと全員の視線が俺に突き刺さりプレッシャーをかけてくるが臆さない。
今の俺はダレカ城城主であり領主でもあるのだから、下手な事は言えないしできないのだからミスをするわけにはいかないのだ。
ふぅ...っと小さい息を吐き皆に伝える。
「今日は俺の為に集まってくれて本当に感謝する、俺はアリカ=ふぉーしゅん☆、ここダレカ城を侵略し自分の物にしたいわば侵略者であるが、俺がここを侵略した意味を分かっている者の方が多いと思っている」
皆が固唾飲み込みながら俺の発言を待っているように思えてならない。
(緊張するな俺...、緊張を力に変え、皆にこの国をどうしたいのか伝えるんだ)
「俺はこの場にいる全ての民を平等に扱い!、ここにアリカ城建設を宣言する!、今よりこの城の領域及び城はダレカからアリカに改名し、キュラナ村及びドコカの町までをアリカの領域とする!異論のある者は今すぐ申し立てよ!、そうでない者は拍手をし俺を讃えよ!」
俺が言い切った後、一瞬の静寂が辺りをつつみ込んだ。
自信はなかったのだが、ここは敢えて強気な言葉を選んだ。
支配者たる者、民衆には力強い姿を見せるのもまた仕事なのである。
(やっぱりダメだったか?...、こんな俺についてきてくれる人なんて...)
俺がそう思った時、誰かが拍手をしてくれた。
「アリカ様!私達はついて行きます!」
誰かがそう言った時から拍手が場内に響き始める。
「「「「「「アリカ!アリカ!アリカ!」」」」」
様々な人種が同じ場に立ち、互いを尊重しているようなこの感覚。
人間からも拍手を貰い、魔族からも喝采を得る。
(ああ...これが俺の選んだ国づくりなんだな...)
そう思うと胸が熱くなり、涙が溢れてきた。
それを見た周囲の人達は全員こう言葉を出したと言う。
「アリカ様!ありがとうございました!」
「んっ?どうしたリウ」
「もうちょっとだけヤシャちゃんと戯れてていい?」
「ああ、いいぞ」
「やった!、ちょっとだけね~ねから離れてるね...」
和かな表情を浮かべて走っていく彼女を見ては笑う俺。
(ヤシャが育ったらリウと遊んだりするのかな?、そこにヨミが加わって更に可愛さが倍増したりして...)
要らぬ妄想をして悶える俺。
(ああ~...心が跳ねるんじゃあ~♡)
そんな事を思いながら未来に思いを馳せていると、やっぱりこの国をより良い国に変えなくてはという強い意志の表れが生まれてきました。
(そろそろいいかな...)
だいぶ夜も深くなってきたところで、俺は手を鳴らして注目を集めた。
「皆の者!注目!!」
何事かと全員の視線が俺に突き刺さりプレッシャーをかけてくるが臆さない。
今の俺はダレカ城城主であり領主でもあるのだから、下手な事は言えないしできないのだからミスをするわけにはいかないのだ。
ふぅ...っと小さい息を吐き皆に伝える。
「今日は俺の為に集まってくれて本当に感謝する、俺はアリカ=ふぉーしゅん☆、ここダレカ城を侵略し自分の物にしたいわば侵略者であるが、俺がここを侵略した意味を分かっている者の方が多いと思っている」
皆が固唾飲み込みながら俺の発言を待っているように思えてならない。
(緊張するな俺...、緊張を力に変え、皆にこの国をどうしたいのか伝えるんだ)
「俺はこの場にいる全ての民を平等に扱い!、ここにアリカ城建設を宣言する!、今よりこの城の領域及び城はダレカからアリカに改名し、キュラナ村及びドコカの町までをアリカの領域とする!異論のある者は今すぐ申し立てよ!、そうでない者は拍手をし俺を讃えよ!」
俺が言い切った後、一瞬の静寂が辺りをつつみ込んだ。
自信はなかったのだが、ここは敢えて強気な言葉を選んだ。
支配者たる者、民衆には力強い姿を見せるのもまた仕事なのである。
(やっぱりダメだったか?...、こんな俺についてきてくれる人なんて...)
俺がそう思った時、誰かが拍手をしてくれた。
「アリカ様!私達はついて行きます!」
誰かがそう言った時から拍手が場内に響き始める。
「「「「「「アリカ!アリカ!アリカ!」」」」」
様々な人種が同じ場に立ち、互いを尊重しているようなこの感覚。
人間からも拍手を貰い、魔族からも喝采を得る。
(ああ...これが俺の選んだ国づくりなんだな...)
そう思うと胸が熱くなり、涙が溢れてきた。
それを見た周囲の人達は全員こう言葉を出したと言う。
「アリカ様!ありがとうございました!」
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