TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

さあかかってくるのじゃ！！

「さあかかってくるのじゃ！！」

　物凄く威勢がいいように感じるのは俺だけだろうか？、確かにあっちの方が人数は多いが、あいにく俺たちに数の理は通用しない。

「残念だったな！、俺たちは無敵のチームだぜ！！」

　俺が勝ち誇ったかのような態度を取っていると。

「ポチッとな」

　アイファが何やらボタンを押すと、俺以外のメンバー全員が落とし穴に落ちていくのが見えた。

「アリカ様～！！」

　全員の悲鳴が聞こえ終わると穴は閉じる。
　俺一人がポツンと立ち尽くすのを見た彼女はじわじわと俺に近寄ってこう呟いた。

「どうした？、俺たちは無敵のチームなのじゃろ？、さあ反撃してみい！」

「...」

　扇を俺に向けながら調子にのる彼女を見ていると腹が立つが、俺には攻撃の手段がない。

「...、うおおおお！！！」

　必死に両手で彼女に殴りかかろうとしたが、すぐさま兵士達に武器を突きつけられあっという間に捕まってしまう。

(俺こんなのばっか...)

　なんだか某キ◯コ王国の姫さまのような気さえしてくる。
　新しい話になるたびに捕まるポジションでも獲得してんのかな俺...。
　両手を縄で結ばれ、両足には足枷を付けられて自由に動けなくされてしまった。

「ほらそこで跪くのじゃ！」

　物凄く楽しそうな表情で俺の前に足を出す彼女。

「妾の靴を舐めよ、そうすればこの謀反の刑罰も少々は優しくしてやろう」

「誰がお前なんかの...」

　俺がそう言いかけた瞬間、兵士達が武器を片手に俺に脅しかけてきたのが怖いと感じた俺は手のひらを返したように彼女のご機嫌をとる俺。

「いや～、アイファ様のお靴は綺麗ですね～、とても美味しいそうです、レロレロ♡チュッチュ♡」

「そうかそうか、そんなに美味しいか」

「はい、とっても美味しいです♡」

　惨めだが今は耐えるしかない。
　大丈夫、俺には最強の仲間達がいるのだから耐えていればきっと...。
　俺は仲間を信じることにした。
　というかそれしかできないんだけどね！。