TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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やっぱりモンスターが欲しい!!

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 ティアに内緒でモンスター買いにキュラナ村まで行っちゃお...。
 私がそう決意したのはつい最近である。
 何故かわからないのだが、この前買ったはずのモンスターが送られてこないことに不信感を持ったので文句を言いに行きたいのである。
 その為には彼女の目を盗んでこの屋敷から抜け出さなくてはならないのだ。
 こそこそと監視の目をくぐり抜けながらお外へと飛び出す私。

(ふふ~ん!、ティアはいつも甘いな~...、そんなんだから簡単に抜け出されちゃうんだよ!)

 いつも簡単に抜け出せるのは、恐らく私の技量がとてつもなく高いからだろうと自負している。
 キュラナ村までは子供の足だと半日くらいかかる。
 それに最近そちらの方から煙が上がっていたという報告も受けているが、あんな何もない村を襲う物好きなどいないと思うので安心して馬車に乗る私。

「キュラナ村まで」

「はいよ」

 馬車の人にお金を渡して私は村まで向かった。

 ~キュラナ村付近~

 ガタゴト揺れる馬車に乗っていると不意に止まったので驚いた。

「どうしたの!?」

 私が馬車の人に声をかけるとこう言われた。

「すみません、ここから先には行けません」

 そう言われたので私が外を見てみると、そこにはオークが戯れていた。
 こういう馬車の業者は馬車を壊される事を極端に嫌う為、目視できる範囲に魔物がいればそこで運行を止めてしまうのだが、幸いにも村まで近かく、ここで降ろしてもらう事にした。

「ここでいいわ、ありがとう」

 お金を渡して歩いていく事にした。
 驚く商人の制止も聞かずに進む私。
 少し怖いけれど遠くにいるのでこちらには気がついていないようだった。
 これならば襲われることなく村まで行けるだろう。
 村に着いたら真っ先にコルネロの屋敷を目指すつもりである。
 何度か行った事があるので迷うことはないはずだ。
 コルネロとはここらでは有名な盗賊の頭で、主にモンスターを取り扱っている商人のような人だ。
 気持ちの悪い見た目をしているが、彼の飼っているモンスターは質が良いのが多いのもまた事実。
 私は基本的に彼からモンスターを買っている。
 彼から買ったモンスターはちゃんと躾られている為、どんな言うことも聞いてくれるのが面白いと思う。
 モンスターなんてただの遊び道具だとさえ思ってしまうほどに、彼の調教は的確なのだ。
 そんな彼が仕事を遅らせるなんて考え辛い...。
 何かあったのかもしれないと思い、こうしてここまで来ている。

(もう少しで村だ...)

 私が村に着くと、そこには畑を耕しているモンスター達の軍団を見つけてしまった。
 人はいないのにモンスターが自主的に畑を耕す事などありえるのだろうか?。
 不思議に思いながら観察していると、見たこともないモンスターが私の目に飛び込んだ。
 そのモンスターは桜色の髪に小さい身長、青い瞳に先っちょが綿毛のような尻尾が生えていた。
 思わずヨダレを垂らしながらその子の元へと近づいて行く私。
 今までに見たどんなレアなモンスターよりもレアであると直感でわかったのだ。
 思わず両手でその子を掴むと反応を返された。

「誰だお前?」
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