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赤ちゃんが欲しい!!【改☆】

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「なんだ!? 地震か!?」

 さっき急に屋敷中が揺れ動いたかと思っているとリュアが勢いよく入室してきた。

「アリカ!! いる!?」

「リュア...、なのか!?」

 彼女の背には立派なドラゴンの翼が生えており、姿も昨日より成長していた。

 何より特筆すべきなのはおっぱいだ。

 少しだけ成長しているのがよくわかる。

 幼女から少女になったとでも言うべきだろう。
 ...、そんな事はどうでもいい。

「今の揺れはお前が起こしたのか?」

「えっと...、それはごめんなさい...」

「廊下は走るなと前に言っただろ?」

「走ってないもん! 飛んでただけだもん!!」

 ぷく~っと頰を膨らませているのがとても可愛らしいが、これは許せん。

「言い訳するな、結果的に屋敷が大きく揺れたら変わらんだろ!」

 そう、ドラゴンである彼女の地力を舐めていた。

 ただ走るだけで屋敷中に足跡が入るので、彼女には屋敷の中では歩くように命じてあるのだが、今は羽が手に入って飛んできた為、結果的に屋敷中が破損してしまった。

 ホムラやサアヤの仕事が無駄に増えるのでやめてほしい。

 俺はため息を吐きながら彼女の要件を聞く。

「で...、俺に何の要件だ?」

「アリカの赤ちゃんを産みたいんだ!」

 !?...、今なんと言った?。

 こほんと咳を込みながら彼女に聞き直す。

「すまん...、聞き間違いか?、俺の赤ちゃんが欲しいと聞こえたんだが...」

 俺がそう聞くと、彼女は太陽のように眩い笑顔を見せる。

「聞き間違いじゃないよ!、私はアリカの赤ちゃんを産みたいの!」

(ドラゴン娘完堕ちきた~!!)

 俺は心の中で無駄にハイテンションになっているのだが、果たしてユカの奴が許してくれるだろうか?。

 それよりも、なぜ急に彼女がそんなことを言い出したのか気になる。

「なぜ急に赤ちゃんが欲しいなんて言い出したんだ?」

「えっとね...、今日ケロナのところに行ったらヨミちゃんって赤ちゃんを見て一目惚れしちゃったの」

(理由単純!!)

 俺がそう思っていると、彼女は続けてこんな事を言い出した。

「でもね、ケロナのやつ「起こすなよ」とか「夜泣きが大変」とか言ってあんまり触らせてくれなかったの、だから自分の赤ちゃん産んだら一杯触れるかなって...、あれ?アリカ?」

 俺は夜泣きという単語に震え上がってしまった。

(夜泣き怖い!!)

 そう!、俺は一度子守のバイトをしていたことがあるのだが、その仕事の内容に夜泣きをあやすというものもあったのだ。

 その時の経験が蘇り、今こうして恐怖している。

 もう一度咳を込んだ俺は引きつった顔でこう告げた。

「リュアよ...、お前の申し出は嬉しいのだが、引き受けれない...」

「ええ~なんで~...」

 ぶーぶー文句を言う彼女に俺は優しくこう述べた。

「お前は知らないのだろうが、赤ちゃんの夜泣きほど恐ろしいものはないぞ...、下手をすれば一日中眠れないのだ...、その状態で次の日も仕事に行くのは本当に憂鬱なんだよ...」

 まだまだやるべき事が山積みの状態で子作りなどしてられないのだが、俺がどんなに現実を呟いても、彼女の好奇心には陰りすら見えない。

「そんなのはいいから!、早く子供作ろ♡」

 興奮したように息を荒げながら服を脱ぎ出す彼女。

 以前は媚薬の所為とは言え、あのような行為を行なってしまった事は謝罪するつもりなのだが、なぜか彼女はあの行為を完全に受け入れてしまい、今ではこのように俺に性行為を求めるようになってしまったのだ。

「お前はもう少し恥じらいを持て!、こんなんじゃ勃たないだろっ!」

 そう、sexに必要なのはいい感じのムードであると俺は考えている。

 こんな感じのノリでヤっても楽しくない。

(気持ちはいいけどね♡)

「とにかく! 村の復興が完了するまではエッチ禁止だからな!」

「ええ~...」

 凄く残念そうな表情を浮かべる彼女であったが、俺にも優先順位という物がある。

 まずは生活の基盤を整えなくては、いずれ食料にも困る様になってしまうだろう。

 とりあえずお爺さんがコルネロの屋敷に囚われていたモンスター達に農業の指導をしてくれているので、そいつらが使い物になり始めてくれれば食料の問題は解決すると考えている。

(なんだかんだでこれからの事を考えている俺カッケェ...)

 俺が自分の考えに酔っていると、彼女はいきなり俺に飛びかかってきた。

 両手をしっかりと押さえつけられてしまった為、腕を動かそうとしてもビクともしない。

 俺と彼女では力量差がありすぎる。

「おいっ! リュア何してるんだ!」

 彼女は嬉しそうに俺の衣装を剥いで行く。

「いいもん!、アリカがそういう態度とるんだったら手篭めにしちゃうから♡」

 舌をペロッと出して俺の頰舐める彼女を見て身の危険を感じた。

(このままでまずい...、サアヤを呼ぼう!)

 俺は大声で彼女の名前を呼ぶのだった。

「サアヤ!! おめぇの出番だぞ!!」
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