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サンズ花【改】
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「ここか...サンズ花ってのがある崖は...」
私は一日かけてこの場所を探り当てた。
色々な近くの村を周り、情報を集めこの場所の事を知り得たのだ。
確かに人間の足でなら結構かかるが、あいにく私はモンスターだ。
1日でここまで進展できるこの体で生まれたことだけはアカリに感謝しなくてはならないかもしれない。
「大福♡大福♡」
そう思いながら崖に手をかけて登り始める。
体液であるヌメヌメを崖に貼り付けて粘着させる。
これを滑り止めのようにして扱っているので落ちる心配はない。
ある程度の高さまで行くと、凶暴化した鳥型の魔物が群れを成して襲ってきたが、事前情報で知っていたので全く怖くない。
「丁度小腹が空いてたからちょうど良い♡、全部頂き!」
私は舌を巧みに扱って生きたまま丸のみにして行く。
一度舌に捕まえた生き物は例外なく私の養分になってもらう事になっている。
一応舌の上で味を味わう事も出来るのだが、今は腹ペコなので丸呑みでいい。
三羽を一気に丸呑みにした私は、強力な胃液にて一瞬で鳥たちを溶かした。
「美味い!、どんどん襲ってきて良いよ♡」
私がそう言うと鳥たちも察したのか巣へと帰って行く。
「あれ?帰っちゃうの?」
巣へと戻る鳥達の姿が残念そうに見える限り、私はきっと彼らにとって招かれざる客だったのだろう。
話を聞いていた通り、彼らはサンズ花を取りにきた冒険者を何人も食い散らかしたと言うのだ。
その証拠に崖の下には無数の骸が存在していたが全く哀れみの感情は出てこない。
「こんな雑魚に負けちゃう冒険者だったら遅かれ早かれどの道死ぬからどうでもいいか...」
私はモンスターだ、人間にある道徳心は存在しない。
ただ食べたい時に好きな物を食べ、寝たい時に寝たいだけ寝る。
それさえできれば人生はきっと楽しい。
逆にそれができないのであれば人生はきっと暗い物になるだろう。
それが私の人生感である。
「そろそろ崖の上だな...」
ようやく崖の上に立った私が見たものは、一面に力づよく咲く青い花だった。
「結構綺麗...」
花びらが風に乗って中を舞う姿はこの世の物とは思えないほど美しく儚い。
しばらく見惚れていたが時間の無駄だと悟ると一本もらって行くことにした。
「ガキ一人助けるだけならこれで充分だろうな、自然は大事にしないとね」
一輪の花を摘んだ私は、来た道を急いで戻った。
私は一日かけてこの場所を探り当てた。
色々な近くの村を周り、情報を集めこの場所の事を知り得たのだ。
確かに人間の足でなら結構かかるが、あいにく私はモンスターだ。
1日でここまで進展できるこの体で生まれたことだけはアカリに感謝しなくてはならないかもしれない。
「大福♡大福♡」
そう思いながら崖に手をかけて登り始める。
体液であるヌメヌメを崖に貼り付けて粘着させる。
これを滑り止めのようにして扱っているので落ちる心配はない。
ある程度の高さまで行くと、凶暴化した鳥型の魔物が群れを成して襲ってきたが、事前情報で知っていたので全く怖くない。
「丁度小腹が空いてたからちょうど良い♡、全部頂き!」
私は舌を巧みに扱って生きたまま丸のみにして行く。
一度舌に捕まえた生き物は例外なく私の養分になってもらう事になっている。
一応舌の上で味を味わう事も出来るのだが、今は腹ペコなので丸呑みでいい。
三羽を一気に丸呑みにした私は、強力な胃液にて一瞬で鳥たちを溶かした。
「美味い!、どんどん襲ってきて良いよ♡」
私がそう言うと鳥たちも察したのか巣へと帰って行く。
「あれ?帰っちゃうの?」
巣へと戻る鳥達の姿が残念そうに見える限り、私はきっと彼らにとって招かれざる客だったのだろう。
話を聞いていた通り、彼らはサンズ花を取りにきた冒険者を何人も食い散らかしたと言うのだ。
その証拠に崖の下には無数の骸が存在していたが全く哀れみの感情は出てこない。
「こんな雑魚に負けちゃう冒険者だったら遅かれ早かれどの道死ぬからどうでもいいか...」
私はモンスターだ、人間にある道徳心は存在しない。
ただ食べたい時に好きな物を食べ、寝たい時に寝たいだけ寝る。
それさえできれば人生はきっと楽しい。
逆にそれができないのであれば人生はきっと暗い物になるだろう。
それが私の人生感である。
「そろそろ崖の上だな...」
ようやく崖の上に立った私が見たものは、一面に力づよく咲く青い花だった。
「結構綺麗...」
花びらが風に乗って中を舞う姿はこの世の物とは思えないほど美しく儚い。
しばらく見惚れていたが時間の無駄だと悟ると一本もらって行くことにした。
「ガキ一人助けるだけならこれで充分だろうな、自然は大事にしないとね」
一輪の花を摘んだ私は、来た道を急いで戻った。
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