差別対象は最強

影悪・ドレミ

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ミカド編 救いたい

4話 計画実行に向け。

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俺は計画について話した。

シツキ「ククッ、それは面白そうデスね。」

そういい、口角を上げニヤリと笑う。

シツキ「で、どうして俺には話したんですか?俺もあの2人と同じでミカドさんに助けられた者。」

シツキはこちらに細く鋭い目を向ける。

ミカド「お前はあの2人よりも冷静で口が堅いからな。」

計画の実行には俺1人で充分だ。

ミカド「シツキには、俺が死んだときの保険となってほしい。」
シツキ「保険?」
ミカド「成功確率は低い。だから、もし俺が3日経っても帰ってきてない場合は死んだと思ってくれ。」
シツキ「…2人に誤魔化しておけと?」
ミカド「相変わらず話が早いな。」

2人に心配をさせたくはない。

3年前までは他人なんてどうでも良くて、自分のことだけで精一杯だった。
だけど、リリエと出会った日から俺は変わった。
リリエは面白半分で救った。けど、それから俺は同じ異常者を見捨てられなくなった。そして、シツキ、エイバと救ってしまった。
いつしか、コイツらは俺の弟の様な存在になっていた。

ー死なせたくないー

と初めは思い、いつしかそれは

ー殺させないー

に変化し、今では

ー絶対に救うー

になっていた。

どうして生まれながらにして異常者と呼ばれなければならない?
コソコソと隠れて生きることを強制され、気を抜けば死刑にされてしまう。どうして自分は生まれてきたのか考えたくなる。そんな息苦しい社会から俺が救ってみせる。

ー異常者に人権をー

俺達はただ、普通に…出来れば幸せに、生きていきたいだけなんだ。





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ミカド編はこれにて終了です。最後短くなってしまい申し訳ありません。。
続きはリリエ編になっております。
シツキ編は別目線になります。
良かったら読んで貰えると嬉しいです。

ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。



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リリエ編予告

エイバ「僕、信じてるんだ!!」

リリエ「おかしいじゃん!急にいなくなったんだよ!?」

シツキ「チートみたいな無敵の魔法が使える奴がいても不思議じゃない世の中だ。」

リリエ「いつまでも大人しくなんてしていられるか!」

それは、僕達異常者を縛り付け苦しめる、鎖のようなモノだった。
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