最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第10章 完全無敵三大中心角・救出編

賭け

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バスクが、ハッとしたようにリウスに呼びかける。

バスク「リウス、ラインのところまで飛べ。ラインがスイマを操っているとしたら、一瞬でも魔法無効化させる事が出来れば勝ちだ」

一瞬でも魔法が解ければ、隙を付いて逃げ出せる…という事だろうか。
バスクのお考えはあまり理解出来なかったが、他に方法も無いので試すことにしたリウス。
しかし、どうやってラインのところまで飛べと言うのか。しかも跳べではなく飛べ。
距離もそれなりにあるし、普通に走れば操られているスイマが攻撃を仕掛けてくるだろう。

リウス(…考えろ。『無効化』を上手く使うんだ…)

人間が空を飛べないのはなぜか。
それは、地球に引っ張られているから。
…そう、重力という力で。

リウス「重力無効化!」

重力を無くす事により、無重力空間のようにフワフワと浮いているような状態になる。地面に着地の際は魔法を解いたり使ったりして調整しながら下りる。
そして、コモリを出し指示する。

リウス「竜巻の魔法をつぶけてやれ!」

しかし…。

ライン「残念。コピー…無効化!」

ラインは素速い判断力で、リウスの使っていた無効化魔法をコピーして使い、コモリの攻撃を防いだ

ライン「僕は2つまでなら同時にコピー出来るんですよ。」

 『2つまでなら』…つまり、スイマを操っているのは、ボスのセレンの理想化魔法をコピーしているラインであるという事は間違いないようだ。
しかし、リウスの無効化をコピーする事により、コモリの攻撃が通用しなくなってしまった。

コモリ「お役に立てなくてごめんないさいッキ…。」

しょんぼりとしながら、リウスのところに戻るコモリ。

ライン「諦めたらどうです?」
バスク「……かかったな。」
ライン「…?……!」

そこには、操っているはずのスイマが、バスクへの攻撃をやめていた。

コモリに集中していた時に、リウスの無効化をスイマにかけていたのだ。





ーーーーー
次回・ラインの堕落

ライン「どんなに強い魔法で攻撃しても、すべコピー出来るこの僕に勝てるとでも!?」

リウス「さっきまでのポーカーフェイスはどこいったんだよ。俺らが弱ければ弱いほどお前の使う魔法も弱まる。」
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