最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第9章 暴走と弱さ

1人になる勇気

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リウスは2人に決断したことを話す。

リウス「コモリ、お前はもう自由になれ。俺なんかについてくるな。」

首輪からコモリが出て来る。黒い羽を使い、バサバサと音をたてながら飛んでいる。
そして、触覚のようなツインテールの髪をピクピクと動かす。

リウス「キエレとカミルも、ここでお別れだ。これ以上一緒に旅は出来ない。…本当に、ごめんな。」

それは、危険なこの世界で、強い味方を自ら切り捨て1人になることを指す。

カミル「…考え直してくれないか?」
リウス「……ごめん。」

リウスはこの決断を変える気は無かった。
この決断の目的は、キエレとカミルが自分に隠している事を話させること。2人が話してくれればもう一度一緒に旅をしてもいいと思っている。その事は、今の状況やさっきまでの話の内容、リウスの態度から2人は読み取っていた。

キエレ「……リウス。悪いけど、例の話はあれ以上は出来ない。けど、旅はしたいよ…。」

2人が話さなかった場合は、本当に1人になるつもりだ。

リウス「…俺さ、疑うのは得意なんだ。」

リウスが少し微笑み、涙を少し流した。

リウス「けど、信じるのは苦手なんだよ。」

しばらく2人はリウスから目をそらして、沈黙が続く。
それが、彼らの答えであった。

リウス「…お別れだな。また合う機会があったらいいな。」



リウスはその場を立ち去った。
その後ろ姿は、どことなく落ち込んでいるようにも感じられる。

カミル「どうする?」
キエレ「どうするって?」
カミル「追い掛けるか?尾行するか?」
キエレ「……勿論。後を付けるよ。






リウスを護る為に。」











ーーーーー
次回・反抗犯行

リウス「………あーあ、俺らしくないな。」

リウス(やっぱりこわいな…。てゆーか俺らしいってなんだよ。)
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