最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第8章 裏切り者の暗殺者

旅の再開と疑い

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夜が明け、旅を再開する事に。
まだ完全には信じ切れないけれど、後々聞けばいいだろうという事で…

バスク「俺達は無限ループに戻る。」
スイマ「君達いい人だし、次からはこっそり見逃してあげるねぇ~♪」

リウス(メンバーは俺、キエレ、カミル、コモリ、……それから…。)

カミレ「おにー様、私は邪魔になると思うので、ここでお留守番しています。」
カミル「分かった。元気でな。」
カミレ「お気を付けて。絶対に帰ってきて下さいね。」

バスクとスイマはもしもの時は頼って欲しいと言って、無限ループへと去って行った。
カミレは家でカミルの帰りを待つ事に。
旅中、コモリは基本的には首輪に入っていると言うことに。

それから、休憩を挟みながらしばらく歩く。





リウス「……なぁ、ちょっといいか?」
キエレ「どうかした?」
リウス「もう何度も聞いているけど、」
カミル「何を隠しているか…だろ?」
リウス「ああ、そうだ。」

2人は少し困った顔をし、話し始める。

キエレ「君のポケットに入っていた紙切れ、何が書いてあったか覚えてる?」
リウス「『記憶を戻したければ0秒の石を壊せ。』これがどうかしたか?」

0秒の石を壊すのがこの旅の目的である。
いろいろありすぎて忘れかけている事もあったが…。

キエレ「僕らはリウスの無い記憶…記憶喪失になる前にも会った事がある。0秒の石を壊せば全て思い出すさ。」

リウスの考え通り、無い記憶のどこかでキエレとカミルに会ったことがあった。
しかし、何があったかは話してくれない。

リウス「この紙切れを入れたのはお前らか?」
キエレ「それは違うよ。」
カミル「俺も違う。誰が入れたかも分からない。けど、『味方側』が入れたとは思えない。」
キエレ「僕は『敵側』が入れたとは思えないけどね。」
リウス「……?」
キエレ「恐らく、『味方であり敵である人物』がその紙切れを入れたと思うんだ。…今は分からなくてもいいよ。」

紙切れを入れたのは自分達ではない…と言うが、じゃあ誰なんだという話である。リウスの予想では2人の内のどちらかが入れたはずだった。

キエレ「まぁ、気長に行こうよ。」
カミル「まだまだ先は長いぜ。」






ーーーーー
次回・悪夢

リウス「…少し、1人にしてくれ……。」

キエレ「もしかしたら、忘れたはずの記憶を呼び覚まそうとしているのかも…。」

記憶のカケラが1つ見付かり、そこからピースのように繋がる事で記憶が修復される。…と、どこかで聞いたことがあったような…などと考えているうちに、リウスは冷静に戻っていた。
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