44 / 65
第8章 裏切り者の暗殺者
敵が知る味方の姿
しおりを挟む
バスク「騒がしと思って来てみたら…仲間割れか?」
いつの間にかバスクがいた。
バスクは状況を把握したのか、ため息をつき話し始める。
バスク「カミル、お前はリウスのことをどう思っているんだ?仲間じゃないのか?お前は心から信じ切っていない。」
カミルはリウスにかけた魔法を解き、バスクを睨む。
カミル「お前に何が分かる?」
バスク「少なくともお前よりはコイツ(リウス)のこと分かってると思うけど?」
バスクはリウスに手を差し出す。リウスが起き上がるとバスクはまた話し始める。
バスク「聞いたところによると、リウスは記憶喪失らしいじゃねーか。不安が多いだろう。なのにお前は何をしている?慰めたことはあるか?安心させる為の言葉をかけたことはあるのか?」
バスクはリウスの手を引き、部屋を去った。
長い廊下に来たところで手をはなす。
バスク「…なんか悩みがあるなら俺に言え。それと、彼奴らにはあんまり関わらない方がいいぞ。」
リウス「彼奴ら?」
バスク「カミルとキエレのことだ。お前は、俺とスイマの時の件もあるから言っておく。あいつらは普通じゃない。」
リウス「百目鬼と猫又ってのは知ってるぞ。」
※第4章人間なんかじゃなかった参考
バスク「…お前、彼奴らのこと本当になんにも知らないんだな。」
バスクは辺りに誰もいないか確認する。
バスク「……2人は『犯罪者』って噂がある。」
リウス「犯罪者?噂?」
バスク「昔、誘拐事件があった。その事件の犯人って話だ。その時2人は小さな子供…9歳…だったかな。そのくらいだったけど、それでも下手すれば死刑になるくらいのな。2人にアリバイが無かったこと、被害者が2人と友人関係にあったこと、事件推定時刻時に2人を見掛けた者がいないこと…あ、これは、アリバイが無いのと同じか。とにかく、怪しまれているんだ。」
リウス(まぁ、噂だしな。)
バスク「それと、その誘拐事件の被害者が俺はお前だと思っている。」
リウス「………は!?」
その後、リウスは部屋に戻った。
バスクの話によると、キエレのリウスへ対しての態度でそう考えたらしい。
キエレは基本的に誰にでも優しいが、リウスに対しては心を開いているように感じる&リウスを一生懸命護ろうと必死になる様子が理由。
リウス(でも、キエレと会ったのは偶然……偶然?てゆーか、ちょっと助けただけで赤の他人と旅するか普通?そう言えば目的が出来たきっかけであるあの紙切れの事を話したとき…)
《回想中》
キエレ「……余計なことを…」ボソッ
リウス「なにか言ったか?」
キエレ「いいや、なんにも。」
《回想終了》
※詳しくは第1章無限ループの脱走者にて
リウス(いじめてた奴がやらせだったら?全部仕組まれていたとしたら?元々怪しいとは思ってたし、このことだって、一度は考えたはずだろ俺!……どうして直ぐに問い詰めなかった?確かに証拠もなく問い詰めるのは少し罪悪感が…罪悪感ってなんだよ!彼奴らは仲間なんかじゃない!)
ーーーーー
次回・盗み聞き
キエレ「バスク…その事をリウスに話したら…どうなるか分かってるよね?」
バスク「攻撃魔法使えないくせに何を偉そうにしてるんだよ。」
キエレがバスクを睨む。が、しかし、バスクは脅えず逆に煽るように見下した顔で言い返す。
だが、そんな挑発にはのらないキエレ。
キエレ「攻撃魔法ならカミルが使える。カミルの魔法をどこまで防げるかな?ああ見えて、なかなか強力だよ?それに…
君だって分かってるだろ?
リウスの、あの体内魔法に。」
いつの間にかバスクがいた。
バスクは状況を把握したのか、ため息をつき話し始める。
バスク「カミル、お前はリウスのことをどう思っているんだ?仲間じゃないのか?お前は心から信じ切っていない。」
カミルはリウスにかけた魔法を解き、バスクを睨む。
カミル「お前に何が分かる?」
バスク「少なくともお前よりはコイツ(リウス)のこと分かってると思うけど?」
バスクはリウスに手を差し出す。リウスが起き上がるとバスクはまた話し始める。
バスク「聞いたところによると、リウスは記憶喪失らしいじゃねーか。不安が多いだろう。なのにお前は何をしている?慰めたことはあるか?安心させる為の言葉をかけたことはあるのか?」
バスクはリウスの手を引き、部屋を去った。
長い廊下に来たところで手をはなす。
バスク「…なんか悩みがあるなら俺に言え。それと、彼奴らにはあんまり関わらない方がいいぞ。」
リウス「彼奴ら?」
バスク「カミルとキエレのことだ。お前は、俺とスイマの時の件もあるから言っておく。あいつらは普通じゃない。」
リウス「百目鬼と猫又ってのは知ってるぞ。」
※第4章人間なんかじゃなかった参考
バスク「…お前、彼奴らのこと本当になんにも知らないんだな。」
バスクは辺りに誰もいないか確認する。
バスク「……2人は『犯罪者』って噂がある。」
リウス「犯罪者?噂?」
バスク「昔、誘拐事件があった。その事件の犯人って話だ。その時2人は小さな子供…9歳…だったかな。そのくらいだったけど、それでも下手すれば死刑になるくらいのな。2人にアリバイが無かったこと、被害者が2人と友人関係にあったこと、事件推定時刻時に2人を見掛けた者がいないこと…あ、これは、アリバイが無いのと同じか。とにかく、怪しまれているんだ。」
リウス(まぁ、噂だしな。)
バスク「それと、その誘拐事件の被害者が俺はお前だと思っている。」
リウス「………は!?」
その後、リウスは部屋に戻った。
バスクの話によると、キエレのリウスへ対しての態度でそう考えたらしい。
キエレは基本的に誰にでも優しいが、リウスに対しては心を開いているように感じる&リウスを一生懸命護ろうと必死になる様子が理由。
リウス(でも、キエレと会ったのは偶然……偶然?てゆーか、ちょっと助けただけで赤の他人と旅するか普通?そう言えば目的が出来たきっかけであるあの紙切れの事を話したとき…)
《回想中》
キエレ「……余計なことを…」ボソッ
リウス「なにか言ったか?」
キエレ「いいや、なんにも。」
《回想終了》
※詳しくは第1章無限ループの脱走者にて
リウス(いじめてた奴がやらせだったら?全部仕組まれていたとしたら?元々怪しいとは思ってたし、このことだって、一度は考えたはずだろ俺!……どうして直ぐに問い詰めなかった?確かに証拠もなく問い詰めるのは少し罪悪感が…罪悪感ってなんだよ!彼奴らは仲間なんかじゃない!)
ーーーーー
次回・盗み聞き
キエレ「バスク…その事をリウスに話したら…どうなるか分かってるよね?」
バスク「攻撃魔法使えないくせに何を偉そうにしてるんだよ。」
キエレがバスクを睨む。が、しかし、バスクは脅えず逆に煽るように見下した顔で言い返す。
だが、そんな挑発にはのらないキエレ。
キエレ「攻撃魔法ならカミルが使える。カミルの魔法をどこまで防げるかな?ああ見えて、なかなか強力だよ?それに…
君だって分かってるだろ?
リウスの、あの体内魔法に。」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

第七魔眼の契約者
文月ヒロ
キャラ文芸
主人公、最弱の【魔術師】・和灘 悟《わなだ さとる》。
第六魔法学院に通う彼は、二年の夏のとある日の朝学院より落第を通告された。
『【迷宮】攻略試験を受け、攻略する』
状況を打破しようと奔走する彼は、そんな折、落第回避の方法として追試の存在を知る。
そして試験開始後【迷宮】へと潜り込んだ悟だったが、そこで【魔眼】を名乗る声に話し掛けられ――。
最弱だった少年【魔術師】が【魔眼】と紡ぐ――最強の物語、開幕!!

【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜
月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。
蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。
呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。
泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。
ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。
おっさん若返り異世界ファンタジーです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる