最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第8章 裏切り者の暗殺者

失いたくなかった

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リウス達はカミルの家に来ていた。
今は空き部屋を利用して休憩させて貰うとともに、トーンについて話し合うことに。

カミル「きっとトーンなら分かってくれる!」
キエレ「トーンは裏切り者だ。」
バスク「お前ら落ち着け。!」
スイマ「喧嘩はダメだよぉ~!」

状況説明すると、カミルとキエレで意見が違い喧嘩。それをバスクとスイマでなだめている…ってところか。

これからトーンとどう接するかと言うのが問題だ。
『敵対』か『共存』か、
『敵』か『味方』か、
『殺す』か『殺される』か、

『裏切られる』か『信じる』か、
…これは違うか?

沢山の対義語が、カミルとキエレの口から出る。

どれだけ大切な思い出があっても、どれだけ心に残る言葉を聞いても、たった一言で全てがくつがえる。

リウス「カミルはトーンをどうしたいんだ?」
カミル「そりゃあ…仲間に連れ戻s」
キエレ「彼は元々仲間じゃない。」
カミル「いいや、仲間だ!」
キエレ「カミルも彼の言葉を聞いただろう?」
カミル「きっと何かの魔法が原因だ!」
コモリ「それは無いですキッ。」
リウス「どうして分かる?」
コモリ「トーンさんからは魔法のオーラが、通常通りでしたキッ。魔法のオーラは、何かの魔法にかかっている時等に変わってくるのですがキッ、いつもと変わらなかったキッ。」
リウス「お前そんな事も出来るのか。」

それから、今日はもう遅い時間なので就寝。
明日また皆で話し合うということに。

しかし、リウスは寝られていなかった。
悪夢で目覚めたのだった。ずっと同じ夢だ。
気味が悪い。
すると、どこからか誰かの掛け声が聞こえてきた。
声のする方に行く。どうやら魔法訓練場からだった。たまたま魔法訓練場の近くの部屋だったので声が聞こえたのだろう。
※カミルの家は魔法訓練場の隣
※魔法訓練場については『第3章 同じ傷』へ。
※簡単に言うと魔法訓練場は、カミルが弟子達に身を護る為の魔法を中心に教えている場所。

リウス「まだ寝てなかったのか。」
カミル「……寝られなくてな。」

カミルはリウスと目を合わせようとはしなかった。いつもの明るい笑顔が見えない。
相当落ち込んでいたのだろう。
カミルの汗と息切れから、ずっと鍛えていたという事が伝わってくる。

リウスは休むよう言うと、カミルは素直に従った。カミルは水(?)を飲みその場に座り込む。
2人はその場でトーンについて話す。
広い部屋で、ただ2人。
辺りは静まり返る。

カミル「……やっぱりトーンを敵とは思えないんだ。たとえ、一度も笑顔を見たことがなくても、裏切られるとしても…!」

カミルの声が部屋に響く。

カミル「もう…失いたくない…!」

リウス(……もう…?)







ーーーーー
次回・主人公vs仲間(?)

カミル「俺に勝てると思うか?」
リウス「負ける気でいく。」
カミル「…リウスには武器を向けたくない。」
リウス「ならさっさと言え。」




ーーーーー
おまけ
リウス「小説中で飲んでたのって水?一応、(?)をつけたけど。」
カミル「普通の水だぞ?」
リウス「ふーん。」
リウス(そこはボケろよ。)
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