34 / 65
第6章 旅中の茶番と過去の話
何を隠している…?
しおりを挟む
リウス(…俺は会ったときからずっと、疑っている。)
カミル「トーン、帽子飛ばされないようにな。」
トーン「分かってます。」
キエレ「カミル、言われちゃったね。」
トーン「カミルさんは少し過保護過ぎます」
カミル「そうか?」
リウス(……別世界…記憶喪失…怪しい人物…)
異変に気が付いたキエレが後ろを振り向く。
キエレ「リウス、どうかした?」
リウスは少し考え、
リウス「……お前ら、俺に何を隠してる?」
全員が足を止める。
全員から笑顔が消える。
トーンとカミレは困惑し、カミルとキエレはリウスから目をそらし黙り込む。
リウス「…悪いけど、お前らと旅は出来ない。」
異様な空気を察してか、コモリが出て来てなだめようとする。
コモリ「まぁまぁ、もっとよく考えましょうキッ!」
リウスはコモリの声を無視する。
それでもコモリは諦めない。
コモリ「道案内はどうするんですキッ!」
リウス「キエレの言う通り有名なら聞き込みでどうにかなる。」
コモリ「危険と聞いておりますキッ!少しでも多い戦力が必要キッ!」
リウス「…コモリ、怖いか?」
コモリ「…キィ…?」
リウス「嫌なら一緒に来なくてもいい。」
リウスのその言葉には、最悪一人になってもいい。そういう決意が表れていた。
リウス「このまま何も言わないなら…一緒に旅はしない。お前らは元々『仲間じゃない』んだし、俺は別に平気なんだよ。例えこのまま話せなくなり、会うことさえなくなっても…。」
そして、最後の釘を打つ。
リウス(トドメだ。)
リウス「信用は買えないぜ?」
そう言い、リウスはその場を立ち去ろうとした。
……その時。
バスク「……っぐ…」
そこには、ボロボロのバスクがいた。
リウス「おいっ、大丈夫か!?」
カミル「トーン!」
トーン「治療します!」
リウス(嘘だろ……なんで…なんでお前がっ!)
リウス「相棒じゃねーのかよ!スイマ!」
ーーーーー
次回・裏切りと怖い主人公
バスク「違う!スイマは裏切るなんてことしない!だって…相棒だからっ…!」
リウス「………本当に信じていいのか?」
カミル「リウス!そこまでにしとけ!」
すかさずリウスを止めに入るカミル。
しかし、カミルの言葉を無視してリウスは問い詰める。
リウス「本当に100%信じて大丈夫なのか?絶対に裏切らないと言い切れるのか?」
真顔で問い詰めるリウスの表情、瞳から目が離せずにいるバスク。
バスクは小刻みに震え、怯えている。
そこに容赦ない一言を浴びせる。
リウス「お前は棄てられたんだよ。」
カミル「トーン、帽子飛ばされないようにな。」
トーン「分かってます。」
キエレ「カミル、言われちゃったね。」
トーン「カミルさんは少し過保護過ぎます」
カミル「そうか?」
リウス(……別世界…記憶喪失…怪しい人物…)
異変に気が付いたキエレが後ろを振り向く。
キエレ「リウス、どうかした?」
リウスは少し考え、
リウス「……お前ら、俺に何を隠してる?」
全員が足を止める。
全員から笑顔が消える。
トーンとカミレは困惑し、カミルとキエレはリウスから目をそらし黙り込む。
リウス「…悪いけど、お前らと旅は出来ない。」
異様な空気を察してか、コモリが出て来てなだめようとする。
コモリ「まぁまぁ、もっとよく考えましょうキッ!」
リウスはコモリの声を無視する。
それでもコモリは諦めない。
コモリ「道案内はどうするんですキッ!」
リウス「キエレの言う通り有名なら聞き込みでどうにかなる。」
コモリ「危険と聞いておりますキッ!少しでも多い戦力が必要キッ!」
リウス「…コモリ、怖いか?」
コモリ「…キィ…?」
リウス「嫌なら一緒に来なくてもいい。」
リウスのその言葉には、最悪一人になってもいい。そういう決意が表れていた。
リウス「このまま何も言わないなら…一緒に旅はしない。お前らは元々『仲間じゃない』んだし、俺は別に平気なんだよ。例えこのまま話せなくなり、会うことさえなくなっても…。」
そして、最後の釘を打つ。
リウス(トドメだ。)
リウス「信用は買えないぜ?」
そう言い、リウスはその場を立ち去ろうとした。
……その時。
バスク「……っぐ…」
そこには、ボロボロのバスクがいた。
リウス「おいっ、大丈夫か!?」
カミル「トーン!」
トーン「治療します!」
リウス(嘘だろ……なんで…なんでお前がっ!)
リウス「相棒じゃねーのかよ!スイマ!」
ーーーーー
次回・裏切りと怖い主人公
バスク「違う!スイマは裏切るなんてことしない!だって…相棒だからっ…!」
リウス「………本当に信じていいのか?」
カミル「リウス!そこまでにしとけ!」
すかさずリウスを止めに入るカミル。
しかし、カミルの言葉を無視してリウスは問い詰める。
リウス「本当に100%信じて大丈夫なのか?絶対に裏切らないと言い切れるのか?」
真顔で問い詰めるリウスの表情、瞳から目が離せずにいるバスク。
バスクは小刻みに震え、怯えている。
そこに容赦ない一言を浴びせる。
リウス「お前は棄てられたんだよ。」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

第七魔眼の契約者
文月ヒロ
キャラ文芸
主人公、最弱の【魔術師】・和灘 悟《わなだ さとる》。
第六魔法学院に通う彼は、二年の夏のとある日の朝学院より落第を通告された。
『【迷宮】攻略試験を受け、攻略する』
状況を打破しようと奔走する彼は、そんな折、落第回避の方法として追試の存在を知る。
そして試験開始後【迷宮】へと潜り込んだ悟だったが、そこで【魔眼】を名乗る声に話し掛けられ――。
最弱だった少年【魔術師】が【魔眼】と紡ぐ――最強の物語、開幕!!

【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜
月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。
蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。
呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。
泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。
ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。
おっさん若返り異世界ファンタジーです。
78~運命のカード
ルカ(聖夜月ルカ)
ファンタジー
一流の占い師を目指すダニエルは、ある時、おかしな老人に一組のカードをもらった。
それは、ダニエルの人生を大きく変える世にも珍しいカードだった…
※表紙画は、蓮冶様に描いていただきました。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる