32 / 65
第6章 旅中の茶番と過去の話
別世界の仲間と蘇生
しおりを挟む
リウス達は、喫茶店に来ていた。
旅の休憩に丁度良かったので好都合。
休憩と共にロフウの話を聞くことに。
ロフウ「僕は昔、『0秒の石を探して持って来いこい』という依頼を受けた4人の男達の案内人をする事を命令された。4人は僕らと同じ年齢で若い。オウヨウ様は、僕は案内だけでなく、命を賭けてでも守り抜く盾になれとも命じた。そんな奴隷の僕を4人は仲間って言ってくれたんだ。
……けど、僕は途中で死んじゃったんだ。」
その場に居た全員が自分の耳を疑った。
リウス「……死んだ?」
ロフウ「ああ。1度死んだんだ。」
カミル「でも今生きてるよな?」
ロフウ「僕はある時目覚めたんだ。」
ロフウの話によると、目覚めたその場所にはある男がいた。
死ぬ前の旅中何度か会った事がある男だった。
その男によると、『蘇生魔法』を使って僕を生き返らせたらしい。
男はそれだけ話すと何処かへ風と共に去って行ったらしい。
ロフウ「それから僕は、仲間であった4人と再び出会う日を夢見ながら、オウヨウ様の召使いに戻ったんだ。」
カミル「今どこにいるとか分からないのか?」
ロフウ「4人は別世界の人間だから。」
リウス「…別世界?」
ロフウ「君も別世界から来たんだろう?」
リウス「え?俺?…そうなのか?」
ロフウ「え?覚えてないの?」
矛盾するロフウの考えとリウスの記憶。
リウスの無い記憶について、なにかしているかも知れない。
ロフウに別世界について詳しく聞こうとしたリウスだったが…
キエレ「わーわー!」
キエレの声で遮られる。
すかさずカミルが席を立ち上がり、
カミル「リウス、そろそろ行こうぜ!」
と言う。
キエレがリウスの手を引き、店の外へ連れ出す。
カミル「お金ここ置いとくな!」
キエレ「僕らもう行きますので!」
リウス(…俺は…別世界から来た…?)
ーーーーー
次回・何を隠している…?
リウスのその言葉には、最悪一人になってもいい。そういう決意が表れていた。
リウス「このまま何も言わないなら…一緒に旅はしない。お前らは元々『仲間じゃない』んだし、俺は別に平気なんだよ。例えこのまま話せなくなり、会うことさえなくなっても…。」
そして、最後の釘を打つ。
リウス(トドメだ。)
リウス「信用は買えないぜ?」
そう言い、リウスはその場を立ち去ろうとした。
旅の休憩に丁度良かったので好都合。
休憩と共にロフウの話を聞くことに。
ロフウ「僕は昔、『0秒の石を探して持って来いこい』という依頼を受けた4人の男達の案内人をする事を命令された。4人は僕らと同じ年齢で若い。オウヨウ様は、僕は案内だけでなく、命を賭けてでも守り抜く盾になれとも命じた。そんな奴隷の僕を4人は仲間って言ってくれたんだ。
……けど、僕は途中で死んじゃったんだ。」
その場に居た全員が自分の耳を疑った。
リウス「……死んだ?」
ロフウ「ああ。1度死んだんだ。」
カミル「でも今生きてるよな?」
ロフウ「僕はある時目覚めたんだ。」
ロフウの話によると、目覚めたその場所にはある男がいた。
死ぬ前の旅中何度か会った事がある男だった。
その男によると、『蘇生魔法』を使って僕を生き返らせたらしい。
男はそれだけ話すと何処かへ風と共に去って行ったらしい。
ロフウ「それから僕は、仲間であった4人と再び出会う日を夢見ながら、オウヨウ様の召使いに戻ったんだ。」
カミル「今どこにいるとか分からないのか?」
ロフウ「4人は別世界の人間だから。」
リウス「…別世界?」
ロフウ「君も別世界から来たんだろう?」
リウス「え?俺?…そうなのか?」
ロフウ「え?覚えてないの?」
矛盾するロフウの考えとリウスの記憶。
リウスの無い記憶について、なにかしているかも知れない。
ロフウに別世界について詳しく聞こうとしたリウスだったが…
キエレ「わーわー!」
キエレの声で遮られる。
すかさずカミルが席を立ち上がり、
カミル「リウス、そろそろ行こうぜ!」
と言う。
キエレがリウスの手を引き、店の外へ連れ出す。
カミル「お金ここ置いとくな!」
キエレ「僕らもう行きますので!」
リウス(…俺は…別世界から来た…?)
ーーーーー
次回・何を隠している…?
リウスのその言葉には、最悪一人になってもいい。そういう決意が表れていた。
リウス「このまま何も言わないなら…一緒に旅はしない。お前らは元々『仲間じゃない』んだし、俺は別に平気なんだよ。例えこのまま話せなくなり、会うことさえなくなっても…。」
そして、最後の釘を打つ。
リウス(トドメだ。)
リウス「信用は買えないぜ?」
そう言い、リウスはその場を立ち去ろうとした。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

第七魔眼の契約者
文月ヒロ
キャラ文芸
主人公、最弱の【魔術師】・和灘 悟《わなだ さとる》。
第六魔法学院に通う彼は、二年の夏のとある日の朝学院より落第を通告された。
『【迷宮】攻略試験を受け、攻略する』
状況を打破しようと奔走する彼は、そんな折、落第回避の方法として追試の存在を知る。
そして試験開始後【迷宮】へと潜り込んだ悟だったが、そこで【魔眼】を名乗る声に話し掛けられ――。
最弱だった少年【魔術師】が【魔眼】と紡ぐ――最強の物語、開幕!!

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。

【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜
月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。
蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。
呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。
泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。
ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。
おっさん若返り異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる