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第5章 最後に涙
才能に恵まれなかった少年
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キエレ「バスクは才能に恵まれなかった。」
キエレはバスクについて話した。
バスクには一人の兄がいた。
兄は生まれながらにして物凄い力、才能を持っていた。今ではチート魔法を扱う。
しかし、それに比べてバスクは才能に恵まれなかった。兄とは違い通常魔法を使っていたため、「バスクなら勝てる」という噂が流れた。その噂のおかげでバスクは虐められた。バスクには兄への嫉妬から友達がおらず、親に助けを求めるが兄しか興味が無いため既読無視状態。
けれども、バスクは決して兄を妬まなかった。
なぜなら、兄はなにも悪くないし、とても優しかったからだ。
いじめから守ってくれたのも、自分に微笑みかけてくれたのも、自分を家族だと笑顔で言ってくれたのも兄だけだった。
しかし、兄は無限ループのボスになった途端、人が変わったように考え方が反転した。
バスクは兄について行きたい一心で無限ループに入るも、下っ端で虐められた。だが、その時兄はバスクを助けなかった。
ただ、放った言葉は…
「辛いなら抜ければいい。無理して無限ループにいる必要は無いよ。」
それは、一見慰めの言葉に聞こえるが、バスクを突き放すようにも聞こえる。
キエレ「その時、バスクはスイマと出会ったんだ。スイマと出会ってからは少し楽しそうにしてたよ。」
ツウル「相棒って言ってたもんね。」
その日は、ツウルの紹介で空いている宿に泊まった。
その宿からは綺麗な夕焼けが見られるらしい。
夜になったが、リウスは目が覚めていた。
全く眠くならないし、暇なので、少し出歩くことに。
リウス(こういう時アニメとかだったら、誰かに会うフラグになってるよな。…いや、どこのファンタジーだよ!…あ、ファンタジーか(?))
そんな事を考えながら、なんとなく歩いていたら公園に来ていた。
夜空が綺麗だ。
公園に入って気付いた。
リウス「あれは…」
ーーーーー
次回・スミレの花言葉
空を見上げると、満天の星空だった。
月明かりで照らされ、輝く星達を見つめる。
昼間は賑やかだった音や声も今は時が止まったかのようになくなり、静まり返る。
リウス「…なぁ、奇跡ってあると思うか?」
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けれども、バスクは決して兄を妬まなかった。
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しかし、兄は無限ループのボスになった途端、人が変わったように考え方が反転した。
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ただ、放った言葉は…
「辛いなら抜ければいい。無理して無限ループにいる必要は無いよ。」
それは、一見慰めの言葉に聞こえるが、バスクを突き放すようにも聞こえる。
キエレ「その時、バスクはスイマと出会ったんだ。スイマと出会ってからは少し楽しそうにしてたよ。」
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夜になったが、リウスは目が覚めていた。
全く眠くならないし、暇なので、少し出歩くことに。
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そんな事を考えながら、なんとなく歩いていたら公園に来ていた。
夜空が綺麗だ。
公園に入って気付いた。
リウス「あれは…」
ーーーーー
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空を見上げると、満天の星空だった。
月明かりで照らされ、輝く星達を見つめる。
昼間は賑やかだった音や声も今は時が止まったかのようになくなり、静まり返る。
リウス「…なぁ、奇跡ってあると思うか?」
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