最強の弱虫達

影悪・ドレミ

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第3章 戦士の国Owen(オーウェン)

妹と弟子は知っている?

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「おにー様。お客様ですか?」

部屋にピンドメをバッテンにして前髪をとめた少女が入ってきた。

カミル「キエレとリウスだ。」
キエレ「やぁ、久しぶりだね。」
「お久しぶりです。」
カミル「リウス、俺の妹のカミレだ。」
リウス「はじめまして。」
カミレ「ああ、おにー様から聞いております。」
リウス「……え?俺今日はじめてカミルと会ったよな…?」
カミレ「…え?」
リウス「は?」
カミル「だ、誰かと勘違いしてるんじゃないか?俺友達多いからさ!」

焦ってフォローするカミルが怪しく見える。
カミレも慌てる。

カミレ「す、すみませんっ!私ったら別の人と勘違いしちゃってて!」
リウス「別に良いよ。」
カミレ「そうだ、お茶をお持ちしました。」
キエレ「しっかり者だね。」
カミル「ありがとうな。」
カミレ「それではごゆっくり。」

そう言いカミレは部屋を出て行った。

カミル「2人はこの部屋を出て廊下を右にまがった先に2つ空き部屋がある。そこでゆっくり休め。」
キエレ「ああ、そうさせてもらうよ。」


2人は言われた通り右にまがり進む。

キエレ「ここだよ。よく泊まりに来てたから詳しいんだ。」
リウス「そうか。」
キエレ「それじゃ、おさき。」
リウス「おう。」

キエレは部屋に入っていった。

微かに気配を感じる。

リウス「誰だ?いるのは分かっている。」
「……よく分かりましたね。」

後ろから声がした。
声の主は…

トーン「はじめまして。トーンと申します。」
リウス「…俺になんか用?」
トーン「カミルさんの友人の友人とお伺いしましてね。」
リウス(コイツ盗み聞きしてやがったな。)
カミル「何してるんだ?」
トーン「カミルさん!」
カミル「トーン、もうおそいし寝ろ。」
リウス「知り合い?」
カミル「俺の弟子だ。トーン、迷惑かけるなよ。」

そう言いカミルは去った。

トーン「それでは失礼します。」

そういいトーンは去って行く…ところを止めるリウス。

リウス「はいかいいえで答えろ。」
トーン「……はい(?)」
リウス「俺と会うのは今がはじめて。」
リウス(嘘を見抜く体内魔法って便利だな。)
トーン「はい。」『本当』
リウス「前々から俺の事を聞いた事がある。」
トーン「はい。」『本当』
リウス「カミルから聞いた事がある?」
トーン「…いいえ。」『嘘』
リウス「そうか…。もういいぞ。」
トーン「…???」

リウス(やっぱりカミルは俺の無い記憶の中で出会っていた。でもどうして隠すんだ…?)

リウスは考え事をしながら部屋に入った。

整ったボブヘアーの髪にウサギの耳。
ワンピースはダボッとしていて肌も白い。
そんなトーンが……







……男と知る前日の出来事だった。





ーーーーー
次回・ドMに問い詰め

リウス「おい、俺はまだやるなんて言ってないぞ。」
カミル「まーまー、ほら。刀もて。貸してやるから。」
リウス「………?」

カミルに木刀…ではなく、本物の刀を渡されリウスの頭が?で埋まる。

リウス(なにをする気だ?)

カミル「じゃ、俺を斬ってみろ!」
リウス「………は?」




ーーーーー
おまけ

リウス「トーンについていろいろツッコミたい。」
トーン「???」
リウス「まず、お前男だったんだな。」
トーン「よく間違えられます。」
リウス「次にウサギの耳ってどういうことだよ。人間の耳合わせて4つあるのか?」
トーン「人間の耳も髪で隠れてるだけでありますよ。ファンタジーにそういう現実的な事を求めてはいけません。」
リウス「トーンって名前キラキラネーム過ぎるだろ。長音符(伸ばし棒の事(―))がついてる名前ってやばいだろ。」
トーン「…ファンタジーにそういう現実的な事を求めてはいけません。」
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