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カタリーヌの刑執行
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ワーズが手術を受けているその頃別の部屋では女の悲鳴が聞こえて来た。
カタリーヌは両手を縛られ、両腕を騎士に掴まれながらある部屋に入って行った。
その部屋とはこの国で腕の良い魔術師の研究室だった。
中に入ってみれば結構綺麗で思わずカタリーヌは部屋の中を見渡した。
すると目の前に一人の男が現れた。
その男にカタリーヌは顔を赤らめた。
何故ならその男はイケメンだったからだ。
顔のパーツは全て整っているし、背が高く、手足も長い。
その男に見惚れていたカタリーヌはこれから自分がされる事など頭から無くなっていた。
暫くその男を見ていた。
男はカタリーヌの方を向いて自己紹介を始めた。
「初めましてお嬢さん。私は魔術師のケビンです。よろしく。」
笑みを浮かべながら自己紹介を始めたケビンにカタリーヌは拘束されているのを忘れたのか嫌な笑みを浮かべて話しかけた。
その内容にその場にいた人達は信じられないといった顔でカタリーヌを見ていた。
「初めまして、カタリーヌですわ。貴方、私を助けなさい。そうすれば私は貴方の妻になっって差し上げますわ!
そして、今すぐこれを外す様に言ってちょうだい‼︎」
なんとケビンに向かって妻になってやるから両手を縛っている紐を解けと言うのだ。
勿論ケビンはカタリーヌが犯した罪を知っている。
なのでケビンは低い声で冷たく言い放った。
「誰がお前みたいな汚い物を妻にするのだ。俺はお前が犯した罪を知っている。そして、これからお前の刑を執行する為に此処にいる。
それなのに何故お前を妻にしなければならないのだ。ふざけるな。
それに、俺には可愛い奥さんが居るのでな。
さて、無駄話は此処までにして刑を執行するか。」
カタリーヌは冷たく言い放ったケビンの言葉に驚いていた。
カタリーヌはこれから行われる刑について深く考えていなかったのだ。
何故なら姿が変わってもどうにかしてオルトを自分の物に出来るとまだ思っていたのだ。
しかし、その考えはすぐに消えた。
「今からお前にこの腕輪をしてもらう。1度つけたら死ぬまで外れない。無理に外そうとすると電流が流れる様になっている。
では、カタリーヌの腕をこちらに…」
ケビンに言われた通りに騎士は縛っていた紐を解き、片腕を差し出した。
カタリーヌは紐が無くなった事に気づき、逃げようと暴れたが金縛りになったみたいに体が動かなくなった。
動かなくなった隙に腕輪を嵌めた。
するとゆっくりだが美しかったカタリーヌの顔が変わって行った。
みるみるうちに老婆の様なシワが顔中に広がり、美しいと言われていた面影はなくなった。
しかし、腕はの効果は顔にしか出ないと思われたが体にも現れた。
まず、背が低くなり、手はシワシワになって行ったのだ。
まだ10代だというのに見た目は60過ぎの老婆に見える。
ケビンは姿が変わったのを確認し、カタリーヌに鏡を見せた。
カタリーヌは鏡に映る自分の姿を見て発狂した。
「きゃーーーーーーーーーーー‼︎いやーーー‼︎な、何で!何で⁉︎いやーー⁉︎」
発狂して暴れ出すカタリーヌに騎士はその場に固まった。
あんなに美しかったカタリーヌが腕は1つで醜くなったのをまじかで見て何も出来なかった。
そんな騎士を横目にケビンは発狂しているカタリーヌに話しかけた。
「これから貴方は死ぬまでその姿で生きなければなりません。それが貴女が起こした事件の刑の執行なのです。腕輪を解除する事は出来ません。
外し方は陛下しか知りませんから。」
カタリーヌはケビンの話を聞き、目の前にあった鏡を割って破片を掴み、首に当てて死のうとしたがその瞬間身体中に電流が走りその場でカタリーヌは気絶した。
ゆっくりと床に倒れていくカタリーヌに誰も近づかなかった。
そして床に倒れたカタリーヌにいつ来たのか陛下が冷たい目で見下していた。
「ふん!なんと醜くなったのだ。これじゃあ城で働くのは無理があるな。だがしっかりと働いてもらうぞ。皆に嫌われながらな。」
カタリーヌに向かって言った陛下は騎士の方を向き命令した。
「こいつを例の部屋に連れて行け。そこに居る女にこいつを渡してこい。渡したら仕事に戻れ。」
騎士は陛下に言われた通りカタリーヌを連れて部屋を出て行った。
「陛下、あの腕輪は陛下に教えた呪文でしか外せなくなっていますので。」
ケビンは陛下の側に行って腕輪
の説明をした。
それを聞いた陛下は
「分かった。ご苦労。」
と、言い、部屋を後にした。
ーーーーーーーーーーーーー
カタリーヌは騎士に連れていかれた部屋に居た女の人に叩き起こされた。
起きたカタリーヌに女は
「いつまで寝てるんだい‼︎さっさと起きな‼︎これからお前はこの部屋で生活してもらう。朝5時に起き、夜12じに寝る。そして食事は部屋を出て右にある所で他の人達と食べる。服はこれに着替えてちょうだい。」
そう言って渡された服は城で働いている侍女の服だった。
カタリーヌは渡された服を床に投げ
「嫌よ!何故私がこんなの着なきゃいけないのよ‼︎」
そんなカタリーヌを女は殴った。しかもグーで。
殴られたカタリーヌは床に倒れ込み女に向かって怒った。
「何すんのよ‼︎この私を殴ったわね⁉︎お前なんか首にしてやる‼︎」
「何言ってんのよ?お前が言う事聞かないからだよ。それにもうお前は貴族ではない。陛下の温情で侍女として城においてもらっているだけの平民よ。もう一発殴られたくなければさっさと着替えな。
あぁ、それから、ここの者は皆お前が起こした事件を知っている。その醜くなった顔や、体の意味もな。」
そう言って女はカタリーヌの部屋から出て行った。
カタリーヌは女に言われた事を頭の中で考えていた。
そしてやっと自分が何をして、何故こうなったのかも分かったのだ。
その後カタリーヌは侍女としての仕事をしているが容姿のせいで皆に嫌われ男性からは傷つく言葉を言われていた。
しかし、腕輪のせいで死ぬ事も出来ず皆に嫌われ者とされた…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆さんこんにちは!桜です。
皆さんのお陰でなんと‼︎お気に入りが80になりました!ヽ(´▽`)/
本当にありがとうございます((o(^∇^)o))
刑の執行はこれでおしまいです。
次からは美久がこの国でまったりゆったり生活を目標に色々頑張る話です。
オルトとの事も…。
では!
これからもよろしくお願いします!(^^)/~~~
カタリーヌは両手を縛られ、両腕を騎士に掴まれながらある部屋に入って行った。
その部屋とはこの国で腕の良い魔術師の研究室だった。
中に入ってみれば結構綺麗で思わずカタリーヌは部屋の中を見渡した。
すると目の前に一人の男が現れた。
その男にカタリーヌは顔を赤らめた。
何故ならその男はイケメンだったからだ。
顔のパーツは全て整っているし、背が高く、手足も長い。
その男に見惚れていたカタリーヌはこれから自分がされる事など頭から無くなっていた。
暫くその男を見ていた。
男はカタリーヌの方を向いて自己紹介を始めた。
「初めましてお嬢さん。私は魔術師のケビンです。よろしく。」
笑みを浮かべながら自己紹介を始めたケビンにカタリーヌは拘束されているのを忘れたのか嫌な笑みを浮かべて話しかけた。
その内容にその場にいた人達は信じられないといった顔でカタリーヌを見ていた。
「初めまして、カタリーヌですわ。貴方、私を助けなさい。そうすれば私は貴方の妻になっって差し上げますわ!
そして、今すぐこれを外す様に言ってちょうだい‼︎」
なんとケビンに向かって妻になってやるから両手を縛っている紐を解けと言うのだ。
勿論ケビンはカタリーヌが犯した罪を知っている。
なのでケビンは低い声で冷たく言い放った。
「誰がお前みたいな汚い物を妻にするのだ。俺はお前が犯した罪を知っている。そして、これからお前の刑を執行する為に此処にいる。
それなのに何故お前を妻にしなければならないのだ。ふざけるな。
それに、俺には可愛い奥さんが居るのでな。
さて、無駄話は此処までにして刑を執行するか。」
カタリーヌは冷たく言い放ったケビンの言葉に驚いていた。
カタリーヌはこれから行われる刑について深く考えていなかったのだ。
何故なら姿が変わってもどうにかしてオルトを自分の物に出来るとまだ思っていたのだ。
しかし、その考えはすぐに消えた。
「今からお前にこの腕輪をしてもらう。1度つけたら死ぬまで外れない。無理に外そうとすると電流が流れる様になっている。
では、カタリーヌの腕をこちらに…」
ケビンに言われた通りに騎士は縛っていた紐を解き、片腕を差し出した。
カタリーヌは紐が無くなった事に気づき、逃げようと暴れたが金縛りになったみたいに体が動かなくなった。
動かなくなった隙に腕輪を嵌めた。
するとゆっくりだが美しかったカタリーヌの顔が変わって行った。
みるみるうちに老婆の様なシワが顔中に広がり、美しいと言われていた面影はなくなった。
しかし、腕はの効果は顔にしか出ないと思われたが体にも現れた。
まず、背が低くなり、手はシワシワになって行ったのだ。
まだ10代だというのに見た目は60過ぎの老婆に見える。
ケビンは姿が変わったのを確認し、カタリーヌに鏡を見せた。
カタリーヌは鏡に映る自分の姿を見て発狂した。
「きゃーーーーーーーーーーー‼︎いやーーー‼︎な、何で!何で⁉︎いやーー⁉︎」
発狂して暴れ出すカタリーヌに騎士はその場に固まった。
あんなに美しかったカタリーヌが腕は1つで醜くなったのをまじかで見て何も出来なかった。
そんな騎士を横目にケビンは発狂しているカタリーヌに話しかけた。
「これから貴方は死ぬまでその姿で生きなければなりません。それが貴女が起こした事件の刑の執行なのです。腕輪を解除する事は出来ません。
外し方は陛下しか知りませんから。」
カタリーヌはケビンの話を聞き、目の前にあった鏡を割って破片を掴み、首に当てて死のうとしたがその瞬間身体中に電流が走りその場でカタリーヌは気絶した。
ゆっくりと床に倒れていくカタリーヌに誰も近づかなかった。
そして床に倒れたカタリーヌにいつ来たのか陛下が冷たい目で見下していた。
「ふん!なんと醜くなったのだ。これじゃあ城で働くのは無理があるな。だがしっかりと働いてもらうぞ。皆に嫌われながらな。」
カタリーヌに向かって言った陛下は騎士の方を向き命令した。
「こいつを例の部屋に連れて行け。そこに居る女にこいつを渡してこい。渡したら仕事に戻れ。」
騎士は陛下に言われた通りカタリーヌを連れて部屋を出て行った。
「陛下、あの腕輪は陛下に教えた呪文でしか外せなくなっていますので。」
ケビンは陛下の側に行って腕輪
の説明をした。
それを聞いた陛下は
「分かった。ご苦労。」
と、言い、部屋を後にした。
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カタリーヌは騎士に連れていかれた部屋に居た女の人に叩き起こされた。
起きたカタリーヌに女は
「いつまで寝てるんだい‼︎さっさと起きな‼︎これからお前はこの部屋で生活してもらう。朝5時に起き、夜12じに寝る。そして食事は部屋を出て右にある所で他の人達と食べる。服はこれに着替えてちょうだい。」
そう言って渡された服は城で働いている侍女の服だった。
カタリーヌは渡された服を床に投げ
「嫌よ!何故私がこんなの着なきゃいけないのよ‼︎」
そんなカタリーヌを女は殴った。しかもグーで。
殴られたカタリーヌは床に倒れ込み女に向かって怒った。
「何すんのよ‼︎この私を殴ったわね⁉︎お前なんか首にしてやる‼︎」
「何言ってんのよ?お前が言う事聞かないからだよ。それにもうお前は貴族ではない。陛下の温情で侍女として城においてもらっているだけの平民よ。もう一発殴られたくなければさっさと着替えな。
あぁ、それから、ここの者は皆お前が起こした事件を知っている。その醜くなった顔や、体の意味もな。」
そう言って女はカタリーヌの部屋から出て行った。
カタリーヌは女に言われた事を頭の中で考えていた。
そしてやっと自分が何をして、何故こうなったのかも分かったのだ。
その後カタリーヌは侍女としての仕事をしているが容姿のせいで皆に嫌われ男性からは傷つく言葉を言われていた。
しかし、腕輪のせいで死ぬ事も出来ず皆に嫌われ者とされた…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆さんこんにちは!桜です。
皆さんのお陰でなんと‼︎お気に入りが80になりました!ヽ(´▽`)/
本当にありがとうございます((o(^∇^)o))
刑の執行はこれでおしまいです。
次からは美久がこの国でまったりゆったり生活を目標に色々頑張る話です。
オルトとの事も…。
では!
これからもよろしくお願いします!(^^)/~~~
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