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12.
しおりを挟む触れてきた美優の手を取り、指先に理がキスを落としベルトを外す。
その音で美優は我に返り、これから自分の身に起こることを実感した。
さんざん弄ばれてはいたが、母が帰宅して終了になるか、今までのことはからかっただけだと、兄が笑って終わりになるのだと思っていた。
だから最後の一線は越える筈がないと、美優は自分に都合のいいことを思っていた。
(お母さん早く帰ってきて!)
セックスを存分に楽しむためには、邪魔者は排除しておかねばならない。
今頃邪魔者は理の手配した親友と旅館で、セックス旅行を楽しんでいる頃だろう。
「いや!それだけはやめて!お兄ちゃん、お願い許してっ」
(必死で頼めばお兄ちゃんなら止めてくれるはず!)
兄が自分の頼みを、今まで一度だって断ったことはなかった。だから今回も・・・・・・・・・
願い叶わず──抵抗虚しく美優は一気に貫かれた。
「あうっ!!」
「全部飲み込めて偉い偉い。」
「やめてって言ったのにっ・・・・・・酷い・・・・・・」
呆然とする美優などお構い無しに、理の腰が動き出す。
「あっ、いやっ、やめて!・・・抜いてっ・・・お願いやめてっ・・・・・・んっ・・・っ・・・抜いてっ・・・動かないでっ」
パンパンと肌のぶつかる音と、じゅぽじゃぽとイヤらしい音が美優の耳も犯す。
「やっ、いやっ・・・っん、ん、お兄ちゃんやだぁ・・・やだぁ、こんなことだめ!・・・だめなのっ・・・」
パンッ、パンッ
ぐちゅっ、ぐちゅっ、
「はっ・・・よく言う。下品な音出して、俺のモノを美味しい美味しいって食べてるくせに。妹がこんな淫乱だとは知らなかったよ。」
「違っ・・・淫乱なんかじゃ・・・っ・・・ぁんっ、あんっ、んっ・・・んっ・・・」
ぬぷっ、ずちゅっ
「淫乱だろ。処女のくせに初セックスで感じまくって痛がりもしない。ああ、もしかしてとっくに美優は処女じゃないのかな。既に男の味を知ってるような反応だし。」
初めては痛みを感じると聞いてたのに───初めてなのに痛みを感じないうえ、ただただ快感だけ。
犯されてるのに───処女なのに──どうして自分はこんなにも浅ましく快楽に支配されようとしてるのか。
兄の言う通り淫乱さを自覚して、美優は自分を軽蔑した。実際は既に処女ではないとも知らず。
理の当初の予定では、美優が起きてる時に繋がるつもりだったが、騙されてるとも知らず、親が留守の家にバカみたいに訪れ、男の思惑通り美優がセックスするとなれば話は別だ。
理は男の計画を知ったその日のうちに美優の処女を散らし、中出しこそしなかったが毎晩犯しておいて、知らぬ顔で淫乱と責めているのだ。
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