5 / 17
5.
しおりを挟む
カランカランッ
「いらっしゃいま──ってなんだ理か。」
「なんだとは酷いなオーナー。」
出迎えてくれたオーナーと呼ばれた男は
(え、デカッ!?)
(厳つッ!!)
扱う商品に全く似つかわしくない熊のように大きく厳つい男だった。
驚愕を悟られないよう顔をそらし店内を観察すれば、店はこじんまりとし、住居も兼ねているのか二階へと続く階段が見えた。
「ははっ、悪い悪い。ん?可愛い娘たち連れてきたな。」
「たまに来るかもしれないから、その時は良くしてあげてよ。」
「おお!任せとけ!」
サークルメンバーがよく利用するという話だったがメンバーらしき姿はなく、店内は理たちの他は男性客一人のみだった。
((繁盛してるようには見えないんだけど))
女子の思っていることが顔に出ていたのか、席に着きながら理が苦笑した。
「ここまで来てみて分かったかと思うけど、場所が分かりにくいから知る人ぞ知るって感じなんだ。」
「そうなんですね。」
(お店の人と仲良さそうだし、いつもこうやって助けてあげてるのかも)
「ケータイ見てもいいかな?」
「「あ、どうぞどうぞ。」」
(ただケータイを眺めてるだけなのにカッコいい・・・。やっぱり恋人居るんだろうなぁ)
(恋人からの連絡をチェックしてるのかしら?美形って絶対得だよね。ただケータイ見てるだけでもすごくカッコいい)
「お嬢様方、来店祝いにこちらをどうぞ。」
マスターからの差し入れドリンクにお礼を言い、二人は口をつけた。
パンッ、パンッ、ぐぷっ、ぐちゅっ
「やっば!マジやっば!すっげぇすっげぇっ」
育ちきった果実が歓喜に揺れるさまを、語呂力の残念な男──店内に居た客はハメ撮りしていた。
「キサ、巨乳以外も撮ってるよね?」
「あ、やべ。」
部屋の隅、ケータイで誰かとやり取りをしていた理に声をかけられ、キサは胸から顔、下半身にカメラをすべらせて動きを再開する。
ずちゅぅう、ぬちゅぅうう
根元まで喰い込んでいたソレを先端近くまでゆっくりと抜き、またゆっくりと喰い込ませていく様を撮影しヤラセではないことを示した後、巨乳が激しく揺れる動きに変えた。
キサの近くではもう1人の男──オーナーと呼ばれていた人物が巨乳の連れを抱いていた。
パンッ、パンッ、パチュンッ、バチュンッ
こちらもしっかりと撮りながらのセックスだ。
初対面の男とのセックスを、女たちは抵抗するでもなく受け入れている。実はセックス好きだから──などということでは無い。では何故か。理由は簡単、ぐっすりと眠っているからだ。
パンッ、パンッ、ぐちゅんっ、ぐちゅっ
ぐぷっ、ぐぽっ、ぐちゅっ、ぬちゃっ
それは偶然の産物だった。迷宮生物の体液を罰ゲームで使い、それぞれが違う物で口直ししたところ身体に異変が起こった。
それを見て焦りや心配よりも真っ先に理の中に浮かんだのは、いろいろ楽しめるというものだった。
自らも罰を受け体感していた好奇心旺盛で研究者気質のメンバーは、混乱が収まった後、理に何かを言われるまでもなく率先して実用化に取り組み、正確な組み合わせを編み出し今に至る。
誰かが階段を上がってくる音にドアを見れば、ニヤニヤとしたサークルメンバーの1人が現れた。
「ヤッてるねぇ。おぉう、くっそでけぇ乳。」
(この男が来たということは、頃合いか)
何しろ時間に正確な男だ。
理は途中で帰ったことになっているためいつまでもここに居るわけにはいかない。部屋を出て丁度階段に差し掛かった頃
「──ゃ、いやぁあっ!なんでっ、あっ、あっ、やだぁっ・・・」
「ぁあっ、やっ、やあっ、誰かっ、助けっ」
女が激しく反応すればするほど興奮する鬼畜野郎は、いつも必ず目覚め間際にやって来る。
(アイツの感覚っていつも正確だな)
理は自分には無い正確さを感心しながら帰路についた。
「いらっしゃいま──ってなんだ理か。」
「なんだとは酷いなオーナー。」
出迎えてくれたオーナーと呼ばれた男は
(え、デカッ!?)
(厳つッ!!)
扱う商品に全く似つかわしくない熊のように大きく厳つい男だった。
驚愕を悟られないよう顔をそらし店内を観察すれば、店はこじんまりとし、住居も兼ねているのか二階へと続く階段が見えた。
「ははっ、悪い悪い。ん?可愛い娘たち連れてきたな。」
「たまに来るかもしれないから、その時は良くしてあげてよ。」
「おお!任せとけ!」
サークルメンバーがよく利用するという話だったがメンバーらしき姿はなく、店内は理たちの他は男性客一人のみだった。
((繁盛してるようには見えないんだけど))
女子の思っていることが顔に出ていたのか、席に着きながら理が苦笑した。
「ここまで来てみて分かったかと思うけど、場所が分かりにくいから知る人ぞ知るって感じなんだ。」
「そうなんですね。」
(お店の人と仲良さそうだし、いつもこうやって助けてあげてるのかも)
「ケータイ見てもいいかな?」
「「あ、どうぞどうぞ。」」
(ただケータイを眺めてるだけなのにカッコいい・・・。やっぱり恋人居るんだろうなぁ)
(恋人からの連絡をチェックしてるのかしら?美形って絶対得だよね。ただケータイ見てるだけでもすごくカッコいい)
「お嬢様方、来店祝いにこちらをどうぞ。」
マスターからの差し入れドリンクにお礼を言い、二人は口をつけた。
パンッ、パンッ、ぐぷっ、ぐちゅっ
「やっば!マジやっば!すっげぇすっげぇっ」
育ちきった果実が歓喜に揺れるさまを、語呂力の残念な男──店内に居た客はハメ撮りしていた。
「キサ、巨乳以外も撮ってるよね?」
「あ、やべ。」
部屋の隅、ケータイで誰かとやり取りをしていた理に声をかけられ、キサは胸から顔、下半身にカメラをすべらせて動きを再開する。
ずちゅぅう、ぬちゅぅうう
根元まで喰い込んでいたソレを先端近くまでゆっくりと抜き、またゆっくりと喰い込ませていく様を撮影しヤラセではないことを示した後、巨乳が激しく揺れる動きに変えた。
キサの近くではもう1人の男──オーナーと呼ばれていた人物が巨乳の連れを抱いていた。
パンッ、パンッ、パチュンッ、バチュンッ
こちらもしっかりと撮りながらのセックスだ。
初対面の男とのセックスを、女たちは抵抗するでもなく受け入れている。実はセックス好きだから──などということでは無い。では何故か。理由は簡単、ぐっすりと眠っているからだ。
パンッ、パンッ、ぐちゅんっ、ぐちゅっ
ぐぷっ、ぐぽっ、ぐちゅっ、ぬちゃっ
それは偶然の産物だった。迷宮生物の体液を罰ゲームで使い、それぞれが違う物で口直ししたところ身体に異変が起こった。
それを見て焦りや心配よりも真っ先に理の中に浮かんだのは、いろいろ楽しめるというものだった。
自らも罰を受け体感していた好奇心旺盛で研究者気質のメンバーは、混乱が収まった後、理に何かを言われるまでもなく率先して実用化に取り組み、正確な組み合わせを編み出し今に至る。
誰かが階段を上がってくる音にドアを見れば、ニヤニヤとしたサークルメンバーの1人が現れた。
「ヤッてるねぇ。おぉう、くっそでけぇ乳。」
(この男が来たということは、頃合いか)
何しろ時間に正確な男だ。
理は途中で帰ったことになっているためいつまでもここに居るわけにはいかない。部屋を出て丁度階段に差し掛かった頃
「──ゃ、いやぁあっ!なんでっ、あっ、あっ、やだぁっ・・・」
「ぁあっ、やっ、やあっ、誰かっ、助けっ」
女が激しく反応すればするほど興奮する鬼畜野郎は、いつも必ず目覚め間際にやって来る。
(アイツの感覚っていつも正確だな)
理は自分には無い正確さを感心しながら帰路についた。
1
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる