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しおりを挟むアンナさんの身体が欲しくて暗殺を請け負ったけど、今回は完全に俺の個人的なことだから、仕事の時みたいに面倒だから皆殺しで良いよねってノリが出来ない。
まぁ、仕事の時もノリで大勢殺しちゃうと怒られることは怒られるけど、グダグタしたお説教をちょっと我慢すれば、事後処理とかいろいろ自分でやらなくていいから楽なんだよね。
楽出来ないって改めて思ったら、ちょっとーーいや大分面倒臭い気持ちになった。
俺がバスティアンをどうしようと、アンナさんはこの先それを知ることもないし、やっぱまた俺にちょっかいかけて来てからでもいいかな。
イマイチ気乗りしないでグダグタしながらジンジャーブレッドを食べてたら、最後の一枚が無くなった。
やっぱアイツは制裁しよう。俺のジンジャーブレッドの敵は伐たねば。
特に苦労もせず屋敷に潜入。
「ちょっとアンタ誰よ!!」
「知ってるでしょ?私のこと。」
「何言っーー・・・ああ・・・なんだ、アンタだったのね。」
蝶くんの幻覚で、仲間のふりしてメイドに混ざった。
今俺の前にはキャサリンが居る。もうとっくに駄目だと思ってたから、生きててくれて非常に嬉しくなった。これでまたジンジャーブレッドが食べられる。
どうでも良いけどーーいや良くないか、重要だよ重要ーーとか言うと俺が胸でかいのが良いみたいになっちゃうな。特に胸に拘りとかないけど。キャサリンて着痩せするタイプだったんだね。良い眺めを堪能出来て役得。
どうやらこれからバスティアンの相手をさせられるらしい。
助けなんか望めず、敵ばかりに囲まれた状態だというのに、キャサリンの目はまだ諦めていなかった。
そういうすぐに諦めたりしないとこ、嫌いじゃない。でも、騒ぎを起こされると俺の邪魔だから遠慮して欲しい。
「だ、だめ、です。」
キャサリンの肩がビクリとなる。
「それじゃあ仕上げといきますか。」
「あっ!?」
リーダー格っぽい女に薬を射たれ、キャサリンの様子がおかしくなる。
「・・・ぁ・・・くっ・・・!」
「バスティアン様は抵抗されるのを好むけど、全力で抵抗されて傷なんてつけられたら困るからね。」
噂通りのクズい野郎っぽいね。抵抗されるのが好きとか、まぁ、ちょっと気持ち分からなくもない。
抵抗されるのが好きだとはいえ、だからって俺は女の子を無理矢理犯すなんてことはしない。俺の場合、命のやり取りで抵抗されるのが好きなんだよね。相手が強いほど堪らなくゾクゾクするってもんです。
それはさておき、大人しくしてて欲しいから、キャサリンが動きを制限された状態は、俺にとって都合が良い展開だ。全力で暴れられて、バスティアンの怒りを買って速攻で殺されましたなんてことになったら、俺の労力が報われない。
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