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しおりを挟む一仕事終わらせて地下から戻ると、部屋に美味しそうな匂いが漂っていた。
「やぁ、プリメラ。」
「ちょっとジグ、不用心過ぎない?鍵はちゃんとかけておかないと、泥棒に入られちゃうわよ。」
「平気。」
「平気ってねぇ…、入られたら平気なわけないでしょう!まさか自分のところだけは泥棒なんて入らないとか、根拠のない自信持ってるんじゃないでしょうね?」
「持ってる。」
だって別に無防備ってわけじゃない。勝手に家に入った時点で、俺の可愛い子が侵入者に着いてるからね。ーー害のない相手なら何も起こらないけど、害のある相手ならそれなりのことが身に振りかかることになる。
「呆れた。どれだけお気楽なの。ーーいい?良く聞いて。今までそういうことがなかったから、変な思い込みしてるんでしょうけど、この先もそうとは限らないのよ。寧ろ今までが幸運だったと思った方が良いわ。
悲しいけど世の中には悪人て大勢いるの。人の物を盗むだけのヤツも居るけど、家主とばったり鉢合わせしたら平気で命を奪うヤツもいるの。ジグがいつまでも不用心なままでいたら、家に居るときそういうヤツと鉢合わせする可能性だってあるわ。そんなことになったら、ジグは死んじゃうのよ。分かる?」
まるで小さい子に言って聞かせるみたいな口ぶりで言われた。何故だ。
「そうかな?」
「そうかな?じゃないの!もっと危機感持ちなさい!ジグみたいな、いかにも弱っちい人間はあっという間に殺されちゃうんですからね!」
「弱っちいてーー俺そんなに弱そうかな。」
「ものすごく弱そう。」
「何気に酷いよね、プリメラって。」
「事実よ。ーーねぇジグ、こんなこと言いたくないけど、犯罪者と鉢合わせなんてことになったら、貴方の場合、命の危機の前に別の危機が訪れると思うわ。」
「そうかな?」
「そうかな?じゃないの!世の中にはそういう趣味の男だっているのよ!?男に襲われるなんて嫌でしょ?」
「それは嫌だね。」
犯すならともかく、尻を掘られるなんて御免だ。
「あなたってちっとも自分の容姿のこと理解してないんだから!もっと自分の容姿に自覚を持って気をつけなさい。いい?お菓子あげるって言われてもついていくんじゃないわよ。」
「・・・・・・うん。」
「何その間は!?ちょっとジグ、まさかと思うけどもうついて行ったとか言わないわよね!?」
ついて行ったりはしてない。ただくれたお菓子を食べただけだ。媚薬入りの。
何か説教が始まりそうだな。腹も減ったし料理食べたい。ーーそんなわけでプリメラに軽くキスする。
「もう!誤魔化さないで!私は真剣に言ってるんですからね!」
「誤魔化してないよ。嬉しくてキスしたくなっただけ。ーー俺のこと本気で心配してくれてありがとう。」
今度は少し長めにキスする。
「…冷めないうちに食べて。」
頬を染めたプリメラが言う。それは料理?それとも・・・
「…ぁ、…っん…」
やっぱり女の人は良いね。どこもかしこも柔らかくて触り心地が最高。
「んっ…ふぅう……ぁ…ん」
感度抜群な身体ーーちょっとしか刺激してないのに、すっかりトロトロのそこは、指を動かす度いやらしい音を鳴らず。
「ジグ…もっと、奥ぅ、ん……」
「これ以上奥は触れないよ?」
「ぁふっ…ぁ、…あっ、分かってる、くせにぃ…意地悪ぅ…ジグが…んっ、欲しっ」
「プリメラは欲しがりだね。ーーそんなに俺が欲しい?」
「欲しっ…ジグ、がっ」
「じゃあ、あげる。しっかり味わって。」
ズグンと飲み込まれた俺に、プリメラが美味しそうに食らい付く。
「はぁあんっ…あっ…はぁ…」
「食いしん坊さん、満足いくまでたっぷり食べさせてあげる。」
ゆるゆると動かし徐々に大きく動かしていく。
「あっ、ぁあんっ…ぁあ、あっあっあっ、ジグっ、ジグっ、あくっ、ぁあ、んっんっんっ」
美味しい料理をくれたから、お返しに俺をいっぱい食べさせてあげた。
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