ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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三原君のせい

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意地悪を言う口にポテトを突っ込んであげた。


「ムグッ──!?」

育ちの良い三原君は、一度口をつけた物を出すという行儀の悪いことはせず食べた。


「ちょっ、ポテトのまとめ突っ込みとか喉詰まるから!」

「喉に詰まったら、死ぬ前に私が取り出してあげるから安心するといい。」

「全く安心出来ない件。」


チーズバーガーとポテトを食べた後、チョコシェイクを飲む。しょっぱいの食べながら甘いの飲むと、何故こんなにも美味しいのか。


「すばるさん、こっち注目。」


ポテトを食べながら三原君に注目。


「ポテトはまとめて突っ込まない。はい、復唱。」

「ポテトはまとめて突っ込まない。」

「もう一度。ポテトはまとめて突っ込まない。」

「ポテトはまとめて突っ込まない。」

「ポテトは1本ずつ。」
「ポテトは1本ずつ。」



三原君が手を差し出す。私がその手に右手を乗せれば、三原君が頬笑みかける。

手を退けシェイクを飲む。


「1本足は」
「からかさ小僧。」

「ピーチ小僧は」
「リアクション芸人。」


三原君が手を差し出す。私はその手に左手を乗せる。


「良し。」


頭を撫でられた後アボカドチーズバーガーを差し出された。犬か。




ハンバーガーを食べながら雑談をしている途中、ふと、まわりの視線が集まってる気がした。決して自意識過剰ではない。見られてもいないのに、見られてるとか言い出す痛い人でもない。



「三原君が いつものノリでポテト何本入るかなチャレンジなんてしてたから、他のお客さんに注目されちゃったじゃないですか。ここは外なんだから、少しは人目気にした方が良いよ。」

「いつもしょうもないチャレンジしてる人みたいなイメージ作り止めてください。注目されたのは明らかにすばるのせい。」

「どこにでもいるごく普通の乙女の私が、注目とか有り得ない。」

「いやいやいやいや、あんなにあったバーガーが消費されたらチラチラ見ちゃうよ。俺だって初見だったら二度見くらいするからね。」

「三原君は大袈裟だね。」



さも私が大量のハンバーガーを食べたような口ぶりは止めていただきたい。


アボカドバーガー、アボカドチーズバーガー二個、チーズバーガー、ダブルチーズバーガー、テリヤキバーガー二個、チリチーズバーガー二個、マッシュルームベーコンバーガーしか食べてませんよ。

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