ある愛妻家の脳内

妻視点版「地震が起きた日」

夫は自他共に認める「愛妻家」。

今日は地震が起きた時、部下の人達よりも私を心配しているのを、無意識に口にしてしまったらしいわ。

ふふっ…、うちの人らしいこと……！
そういうのを隠さないというか、隠せないというか……
そんな人。

皆さん、日頃のうちの人を見て、きっと「そういう人だよね」と、ご納得のことでしょう。
光景が目に浮かんでくるようだわ。


定時で帰ってきた夫が普段通り、メニューのアイディアを話しながら、私の希望を聞く。
「今日はこれを作るよ」じゃないところがいいの。

独身時代から「理想像」として思い描いていた通り、一緒に料理してくれる人で良かったぁ。
料理以外のことも共同作業してくれるし、サポート力が最高！

うちの人のいいところを列挙れっきょすると、キリがないの。
ここまで理想的な夫、そうそういないわ。
まぁ、私基準だけれど。


あぁ……この人の包丁さばき、本当に惚ほれ惚ぼれする。


親と同居でフルタイム勤務主婦同然の生活をしていた頃と比べると、本当にゆったりとした生活を送れているわ。
健康を失ったからこそ、この人を選んで良かったと、心の底から思うの。