BLゲームのメンヘラオメガ令息に転生したら腹黒ドS王子に激重感情を向けられています

松原硝子

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3章 王立学院編ー後編―

37<ユージンの誘惑>

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「……う、ぐっ」
ジェラルドは苦しそうに顔を歪めながらベッドから距離を取る。側に来てほしいのに、どうして離れるんだろう。悲しくて涙が溢れてくる。

「解除薬が、ある……取ってくるから、待ってろ……」
そう言って背を向けると1歩1歩ドアへ向って歩いていく。相当きついのか、たった数メートの距離をよろめきながら歩いている。時折、上からプレッシャーを受けているかのように、膝から崩れ落ちたりもしていた。

そうしてジェラルドが扉の向こうに姿を消すと、ヒートの興奮はさらに強くなった。アルファが離れていってしまったからなのだろうか。

どうしようもなく寂しくて切なくて、俺は泣きながらブランケットを雑に跳ねのけて下着のクロッチ部分をずらした。触れる前から自覚できるほどに濡れそぼった後孔に無我夢中で指を差し込む。

「あっ、あっ、あ……!」
気持ち良すぎて頭がおかしくなりそうだ。信じられないほどあっという間に達してしまう。だが俺の中心は治まることなく昂っている。

「き、きもち……っ」
でも足りない。もっともっと奥へ刺激がほしいのに、指だけでは届かない。それが悲しくて、また涙が溢れてくる。

後ろだけじゃ寂しい。もう片方の手でシャツをずり上げて、すでにしっかりと立ち上がった胸の尖りもかりかりと引っ掻くようにして刺激を与える。

「ンぁ……っあっあっ……はぁん……っ」
気持ち良い。でもまだ全然足りない。どうしたらいい。アルファがいるのに、近くにいるのに触れてくれないから。どうして助けてくれないんだろう。

「あ……っや、あ……さみ、し……っ」
だが部屋には誰もいない。俺は泣きながら両手で自分を慰め続けるしかなかった。どのくらいそうしていたのだろうか。もう何度、欲を吐いたかわからなくなった頃、扉が開いた。

「ユージン、解除薬を持ってきたぞ。これでもうだ――」
マスクをして近づいてきたジェラルドの声は冷静さを取り戻している。だがベッドに近づいて俺の痴態を目にした瞬間、凍りついたように動かなくなった。

食い入るように俺を見る視線がたまらない。うつ伏せになって腰を上げると、ジェラルドに秘部がよく見えるようにして中指と薬指を出し入れする。
「あっ! あっあ、あぁあ、あ、あんっ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てながら俺は自慰に没頭した。

「……クソッ」
しばらく銅像のように微動だにしなかったジェラルドが低い声で唸る。彼はマスクを投げ捨てるようにして外すと、肉食獣の瞳でベッドに乗り上げてきた。
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