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第二部 1章
<1話>
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翌日からはしっかり授業がスタートした。さすが有名校である。
教室はすでに小さなグループが出来上がっていたが、俺の側には誰も寄って来ない。
だが周囲からは遠巻きに視線を感じていた。
嫌な視線ではない。その証拠に、ボソボソと「クロフォード先輩」「ヴァイオレット先輩」などの単語が聞こえてくるのだ。
おそらく、本当は推したちに興味や関心があるのだろう。
(あーあ。出だしで失敗した。目立たず生きるつもりだったのに)
気まずさを紛らわすために、カバンから本を取り出す。
最近、ユーリが貸してくれた……というか押し付けてきたリエンツ帝国のミステリー小説だ。
最初は迷惑だなと思っていたのだが、詠み始めたら面白くてたまらない。
休み時間を読書に費やしていた俺は、ふと教室の廊下側の端――俺の席が窓側の端なので反対側にあたる――に同じように誰ともつるまず読書している金髪の少年を見つけた。
(あ。あの子もぼっちか)
こっちは見た目は子どもだが中身は大人だ。13歳の集団でぼっちなっても大してダメージはない。だがあの子は記憶持ちの転生者でない限り、普通の13歳のはず。
(一人で寂しくないのかな)
気になってじっと見ていると、視線を感じたのか少年がこっちを向いた。
だが目が合った瞬間、青い瞳でキッと睨みつけられる。
(え!? 今、睨まれた!?)
呆然としているうちに彼は再び視線を本に戻す。突然の出来事に呆然としているうちに、次の授業が始まり、気づけばランチタイムの鐘が鳴っていた。
クラスメイトたちは仲良しグループごとに席を立ち、大食堂へ向かう。
ぼっちでも全然かまわない。なにぜ今日も推しが迎えに来てくれるのだから。ふと金髪のぼっちくんのほうを見ると、やはり彼は一人だった。
睨まれた件といいほんの少し気になったが、廊下へ出てしまうと遠くから歩いてくる推しのことで頭がいっぱいになる。
「ルイス、お待たせ」
微笑んで僕の前に立つ推しが眩しすぎて目が潰れそうだ。周囲の生徒たちも男女問わず顔を赤らめて推しをチラチラと見ている。
「アシュリー兄さま! 大丈夫です! 全然待ってないです! というか、レイ様たちも来てくださったのですね……」
推しと二人で良かったんだが。だがコイツは推しの婚約者であり好きな人なので仕方ない。
レイは片眉を上げて俺を見下ろす。
「おまえが初日からしっかりやっているか見に来てやったんだぞ」
その横でユーリも同意する。
「ああ。クロフォード公爵家の人間として、授業でしっかり格の違いを見せつけてやったんだろうな?」
「ええ……」
引き気味な俺にルークが苦笑する。
「うそうそ。コイツら授業中もルイスがクラスの奴らと仲良くやれてるかってスゲー心配してたんだぜ」
「おいルーク。適当なことを言うな」
「そうだぞ。俺たちはクソチビのことなんて心配していないが」
「ユーリ、クソチビって言うのはやめてくれって言ってるだろ。それより早く大食堂に行こう」
推しが手を差し出してくれる。我ながら変態だなと思うが、推しの手はいい匂いで柔らかくてスベスベで、手をつなぐたびに幸せで倒れそうになる。
一歩踏み出そうとしたその時。レイが僕の後ろに視線を向けた。
振り向くと、金髪ぼっち少年が立っている。彼は僕を見ていたときのようにレイを睨みつけている。
「ああ。おまえもこのクラスだったのか」
レイは金髪ぼっちに声をかけた。さっきは遠くからだったけど、近くで見るとびっくりするほど可愛らしい顔をしている。金色の巻き毛に零れ落ちそうなほど大きな青い瞳。目とは対照的に小さな鼻と口。肌はミルク色で頬はバラ色だ。
(制服が男子用じゃなかったら、女子にしか見えねー! 推しほどじゃないけどめちゃくちゃ可愛い顔してるじゃん)
だが、その桜の花びらのような口から吐き出された言葉に俺は目を丸くした。
「っせえなクソ兄貴。話しかけてくんじゃねえ」
「えっ!?」
驚きすぎて心の叫びが口から零れる。
(なんだこのヤンキーみたいな口調は。ていうかレイ、弟がいたんだ)
そういえば、ゲームの資料に文字だけで「弟がいる」と書いてあった気がする。
兄とはいえプライドの高いレイに暴言なんか吐いて大丈夫なんだろうか。
レイが切れ散らかすのではないかと息を呑んで見守るが、彼はやれやれといった風情で肩を竦めただけだった。
「相変わらずひどい口の利き方だな、アーノルド」
「あ? テメェにゃ言われたくねえな。昨日も人の教室に突撃しやがって」
「この俺にテメェだと? 少し調子に乗りすぎじゃないか? アーノルド坊や」
ルークはぽかんとした表情で二人の顔を交互に見ている。ユーリは楽しげに肩を揺らしている。
アシュリーが慌てて火花を散らす二人の間に割って入った。
「や、やあ! きちんとお話しするのは初めてだね。こんにちは、アーノルドくん。僕はきみのお兄さんの婚約者で――」
「知ってるよ。アシュリー・クロフォードだろ」
「おい、アーノルド」
レイが顔を顰めて低い声で制する。僕も腹が立ってアーノルドを睨みつけた。だがアーノルドは構わず言葉を続ける。
「クソ兄貴にお似合いのクソ婚約者。兄弟そろって女みてーな顔しやがって。どんだけ仲いいか知らねえけど校内でイチャついてんじゃねーぞボケが。俺はおまえらみたいにクソ兄貴に似なくてよかった――」
「似てるだって!?」
「僕と兄さまが似てるって言ったの!?」
僕と推しはアーノルドの言葉に被せるように叫んだ。予想外の反応だったのだろう、アーノルドは戸惑った顔を僕たちに向けた。
「な、なんだよ。いきなりでけぇ声出してんじゃねーよ。叫ぶタイミングまで一緒なんて似すぎだろうが――って、おい、なんだよテメェ!!」
嬉しい。嬉しすぎる。僕は感極まってアーノルドに抱きついてしまった。
「おいコラ! 気持ち悪ぃんだよ、離れろ!!」
「あ! ごめん」
慌てて体を離すと、アーノルドは真っ赤な顔で俺を睨みつけた。でも僕はニコニコとアーノルドを見つめる。隣を見上げると、推しも同じような表情でアーノルドを見ていた。
「な、なんだよテメェら。薄気味悪ぃな」
「兄様。僕、アーノルドくんとは仲良くなれそうな気がします」
「うん。僕もそう思うよ。レイ、きみの弟はとてもいい子だね」
俺たちの言葉に、レイは目を丸くした。
「は? どこをどう見たら、この愚弟がいい子だと思うんだよ。ルイスも、暴言吐かれて仲良くなれそうなんて嘘だろう?」
だが僕と推しは首を左右に振って、顔を見合わせて微笑み合った。
アーノルドはいい子だ。だって、血のつながりもなくて顔だって似ていない僕らを「兄弟」として似ていると評してくれたのだから。
実際、推しと僕の顔は造形的には似ていないはずだ。推しが美しすぎるというのもあるが、推しとジェシーはよく見ると実の兄弟だけあって鼻と口の形がそっくりだったりする。
だが二人が似ていると評されることはあまりない。それはおそらく、表情や性格が180度異なるせいだろう。
その一方で、推しと僕は両親や使用人たちからよく「似ている」と言われる。笑い方や何かをごまかすときの表情、困ったときによくする仕草などがそっくりなのだという。
きっとたくさんの一緒の時間を過ごすうちに似てきたのかもしれない。
血のつながりがないはずなのに、似て見えるというのは僕らが強い絆で結ばれている証であるように思えるのだ。
僕らが似て見えるアーノルドは、きっと物事の本質を見抜く奴なんだろう。
正直、推しに似ていると言われると、恐れ多い気持ちが8割で2割はめちゃくちゃ嬉しい。
だからどれだけ暴言を吐こうが悪態をつこうが、僕はこの一瞬でアーノルドのことが気にってしまった。
「アーノルドくんもランチ行くだろ? 一緒に行こう。いいですよね、兄様!」
「うん。もちろんだよ」
僕は右手を推しと、左手をいやがるアーノルドとしっかりつなぐ。
「はァ!? おい、離せよ! クソ、女みてーな顔してゴリラ並みの握力してやがる……ッ!」
アーノルドは恥ずかしいのか怒っているのか、真っ赤な顔で文句を言いながら、僕に引っ張られるようにしてよろよろと歩き出す。
こうして僕は、推しとクラスメイトと、その他愉快な先輩たちと大食堂で向かったのだった・
教室はすでに小さなグループが出来上がっていたが、俺の側には誰も寄って来ない。
だが周囲からは遠巻きに視線を感じていた。
嫌な視線ではない。その証拠に、ボソボソと「クロフォード先輩」「ヴァイオレット先輩」などの単語が聞こえてくるのだ。
おそらく、本当は推したちに興味や関心があるのだろう。
(あーあ。出だしで失敗した。目立たず生きるつもりだったのに)
気まずさを紛らわすために、カバンから本を取り出す。
最近、ユーリが貸してくれた……というか押し付けてきたリエンツ帝国のミステリー小説だ。
最初は迷惑だなと思っていたのだが、詠み始めたら面白くてたまらない。
休み時間を読書に費やしていた俺は、ふと教室の廊下側の端――俺の席が窓側の端なので反対側にあたる――に同じように誰ともつるまず読書している金髪の少年を見つけた。
(あ。あの子もぼっちか)
こっちは見た目は子どもだが中身は大人だ。13歳の集団でぼっちなっても大してダメージはない。だがあの子は記憶持ちの転生者でない限り、普通の13歳のはず。
(一人で寂しくないのかな)
気になってじっと見ていると、視線を感じたのか少年がこっちを向いた。
だが目が合った瞬間、青い瞳でキッと睨みつけられる。
(え!? 今、睨まれた!?)
呆然としているうちに彼は再び視線を本に戻す。突然の出来事に呆然としているうちに、次の授業が始まり、気づけばランチタイムの鐘が鳴っていた。
クラスメイトたちは仲良しグループごとに席を立ち、大食堂へ向かう。
ぼっちでも全然かまわない。なにぜ今日も推しが迎えに来てくれるのだから。ふと金髪のぼっちくんのほうを見ると、やはり彼は一人だった。
睨まれた件といいほんの少し気になったが、廊下へ出てしまうと遠くから歩いてくる推しのことで頭がいっぱいになる。
「ルイス、お待たせ」
微笑んで僕の前に立つ推しが眩しすぎて目が潰れそうだ。周囲の生徒たちも男女問わず顔を赤らめて推しをチラチラと見ている。
「アシュリー兄さま! 大丈夫です! 全然待ってないです! というか、レイ様たちも来てくださったのですね……」
推しと二人で良かったんだが。だがコイツは推しの婚約者であり好きな人なので仕方ない。
レイは片眉を上げて俺を見下ろす。
「おまえが初日からしっかりやっているか見に来てやったんだぞ」
その横でユーリも同意する。
「ああ。クロフォード公爵家の人間として、授業でしっかり格の違いを見せつけてやったんだろうな?」
「ええ……」
引き気味な俺にルークが苦笑する。
「うそうそ。コイツら授業中もルイスがクラスの奴らと仲良くやれてるかってスゲー心配してたんだぜ」
「おいルーク。適当なことを言うな」
「そうだぞ。俺たちはクソチビのことなんて心配していないが」
「ユーリ、クソチビって言うのはやめてくれって言ってるだろ。それより早く大食堂に行こう」
推しが手を差し出してくれる。我ながら変態だなと思うが、推しの手はいい匂いで柔らかくてスベスベで、手をつなぐたびに幸せで倒れそうになる。
一歩踏み出そうとしたその時。レイが僕の後ろに視線を向けた。
振り向くと、金髪ぼっち少年が立っている。彼は僕を見ていたときのようにレイを睨みつけている。
「ああ。おまえもこのクラスだったのか」
レイは金髪ぼっちに声をかけた。さっきは遠くからだったけど、近くで見るとびっくりするほど可愛らしい顔をしている。金色の巻き毛に零れ落ちそうなほど大きな青い瞳。目とは対照的に小さな鼻と口。肌はミルク色で頬はバラ色だ。
(制服が男子用じゃなかったら、女子にしか見えねー! 推しほどじゃないけどめちゃくちゃ可愛い顔してるじゃん)
だが、その桜の花びらのような口から吐き出された言葉に俺は目を丸くした。
「っせえなクソ兄貴。話しかけてくんじゃねえ」
「えっ!?」
驚きすぎて心の叫びが口から零れる。
(なんだこのヤンキーみたいな口調は。ていうかレイ、弟がいたんだ)
そういえば、ゲームの資料に文字だけで「弟がいる」と書いてあった気がする。
兄とはいえプライドの高いレイに暴言なんか吐いて大丈夫なんだろうか。
レイが切れ散らかすのではないかと息を呑んで見守るが、彼はやれやれといった風情で肩を竦めただけだった。
「相変わらずひどい口の利き方だな、アーノルド」
「あ? テメェにゃ言われたくねえな。昨日も人の教室に突撃しやがって」
「この俺にテメェだと? 少し調子に乗りすぎじゃないか? アーノルド坊や」
ルークはぽかんとした表情で二人の顔を交互に見ている。ユーリは楽しげに肩を揺らしている。
アシュリーが慌てて火花を散らす二人の間に割って入った。
「や、やあ! きちんとお話しするのは初めてだね。こんにちは、アーノルドくん。僕はきみのお兄さんの婚約者で――」
「知ってるよ。アシュリー・クロフォードだろ」
「おい、アーノルド」
レイが顔を顰めて低い声で制する。僕も腹が立ってアーノルドを睨みつけた。だがアーノルドは構わず言葉を続ける。
「クソ兄貴にお似合いのクソ婚約者。兄弟そろって女みてーな顔しやがって。どんだけ仲いいか知らねえけど校内でイチャついてんじゃねーぞボケが。俺はおまえらみたいにクソ兄貴に似なくてよかった――」
「似てるだって!?」
「僕と兄さまが似てるって言ったの!?」
僕と推しはアーノルドの言葉に被せるように叫んだ。予想外の反応だったのだろう、アーノルドは戸惑った顔を僕たちに向けた。
「な、なんだよ。いきなりでけぇ声出してんじゃねーよ。叫ぶタイミングまで一緒なんて似すぎだろうが――って、おい、なんだよテメェ!!」
嬉しい。嬉しすぎる。僕は感極まってアーノルドに抱きついてしまった。
「おいコラ! 気持ち悪ぃんだよ、離れろ!!」
「あ! ごめん」
慌てて体を離すと、アーノルドは真っ赤な顔で俺を睨みつけた。でも僕はニコニコとアーノルドを見つめる。隣を見上げると、推しも同じような表情でアーノルドを見ていた。
「な、なんだよテメェら。薄気味悪ぃな」
「兄様。僕、アーノルドくんとは仲良くなれそうな気がします」
「うん。僕もそう思うよ。レイ、きみの弟はとてもいい子だね」
俺たちの言葉に、レイは目を丸くした。
「は? どこをどう見たら、この愚弟がいい子だと思うんだよ。ルイスも、暴言吐かれて仲良くなれそうなんて嘘だろう?」
だが僕と推しは首を左右に振って、顔を見合わせて微笑み合った。
アーノルドはいい子だ。だって、血のつながりもなくて顔だって似ていない僕らを「兄弟」として似ていると評してくれたのだから。
実際、推しと僕の顔は造形的には似ていないはずだ。推しが美しすぎるというのもあるが、推しとジェシーはよく見ると実の兄弟だけあって鼻と口の形がそっくりだったりする。
だが二人が似ていると評されることはあまりない。それはおそらく、表情や性格が180度異なるせいだろう。
その一方で、推しと僕は両親や使用人たちからよく「似ている」と言われる。笑い方や何かをごまかすときの表情、困ったときによくする仕草などがそっくりなのだという。
きっとたくさんの一緒の時間を過ごすうちに似てきたのかもしれない。
血のつながりがないはずなのに、似て見えるというのは僕らが強い絆で結ばれている証であるように思えるのだ。
僕らが似て見えるアーノルドは、きっと物事の本質を見抜く奴なんだろう。
正直、推しに似ていると言われると、恐れ多い気持ちが8割で2割はめちゃくちゃ嬉しい。
だからどれだけ暴言を吐こうが悪態をつこうが、僕はこの一瞬でアーノルドのことが気にってしまった。
「アーノルドくんもランチ行くだろ? 一緒に行こう。いいですよね、兄様!」
「うん。もちろんだよ」
僕は右手を推しと、左手をいやがるアーノルドとしっかりつなぐ。
「はァ!? おい、離せよ! クソ、女みてーな顔してゴリラ並みの握力してやがる……ッ!」
アーノルドは恥ずかしいのか怒っているのか、真っ赤な顔で文句を言いながら、僕に引っ張られるようにしてよろよろと歩き出す。
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