39 / 96
3章
<10話>
しおりを挟む
「今日も、ですか?」
見上げる先には怖い目をしたレイがいる。
「何か問題でも?」
「問題っていうか……えーと……」
問題しかない。ハワード邸にレイとアシュリーを連れていって以来、二人が頻繁についてくるようになってしまったのだ。
レイはルークに興味を持ってしまったのだろうか。
(冗談じゃない! こっちはルークとアンタが親しくならないように頑張ってるんだぞ!)
答えに窮して話題を変えてみる。
「あ、あの! 今日は訪問日ではなかったですよね?」
「……そうだが。訪問日以外に俺が来てはまずいのか」
「い、いえ! 滅相もありません! でも、アシュリー兄様はレイ様と二人で過ごしたいかもしれないなあ、なんて」
きっとそうだろう、そうに違いないと思い推しに視線を投げかける。
だがアシュリーは寂しそうな表情で小首を傾げた。
「僕もルイスとレイとルークと一緒に遊びたいのだけど……だめかな」
「ぐっ!!」
そんな目と仕草で言われたら、断れるわけがないだろう。
「わ、わかりました。一緒に行きましょう! でも、ルークは僕の友達ですからね。お二人はあんまり仲良くしないでくださいねっ!」
つれていくのはいいが、これだけは念押ししておかないと。
「……わかっている。別にアイツと仲良しごっこなんてする気はない」
じゃあなんでついてくるんだよとレイに言い返したかったが、我慢して馬車に乗りこんだ。
ハワード邸につくと、玄関ホールでルークが待っていた。
馬車が停車すると同時に、飛び降りてルークのもとへ駆けよる。
「ルーク! どうしたの!?」
「昨日、ちょっとな」
ルークは松葉杖をついていたのだ。
右足はひざ下まで包帯が巻かれ、ギプスのようなもので固定されている。
「何があったの!?」
だがルークは曖昧に笑うだけだ。まさか、また夫人や義兄たちから嫌がらせでも受けたのだろうか。
横からチャンドラーさんが口を開く。
「ルーク様は昨日、フラットピーチの実を収穫しようと木に登られて落下してしまったのです」
「おい、言うなよ」
ルークが眉を顰める。
フラットピーチとは、ルークのルートで出てくる平たい円形をした桃だ。
ゲームのスチルでしか見たことがなかったのだが、とても美味そうでいつか食べてみたいと気になっていた。
だがこの桃は庶民たちの食べ物で貴族が口にすることはめったにない。
「ルーク様は旦那様と奥様に頼んで、ハワード家の果樹園の隅にフラットピーチの樹を1本、移植されたのですよ。ルイス様に食べさせるんだと、それはそれは張り切られて……」
「言うなって!」
ルークが声を荒げた。耳まで真っ赤になっている。
「僕のため?」
そういえば以前、ルークからフラットピーチの話を聞いたときに「食べてみたい!」と食いついた覚えがある。
「べ、別にそれだけじゃねーよ。俺も食いたかったし」
ルークはそっぽを向いてボソボソと喋る。でも本当は俺のためだ。それがわからないほど鈍感じゃない。
男同士の友情って、やっぱり最高だ。胸が熱くなる。
「それでもすごく嬉しいよ!! ありがとう!!」
「うおっ」
松葉杖なのを忘れてルークに抱きついてしまった。
バランスを崩しそうになったルークをチャンドラーさんが支える。
「わ、ごめん! 僕ってばついうっかり」
慌てて離れると、ルークが吹き出す。
「あぶねーなあ。今のでケガが悪化したらどうすんだよ」
「そうなったら僕が毎日お世話するよ。しっかり看病するからね!!」
真剣に伝えたのに、ルークはなぜかさらに真っ赤になった。
どうしたんだと声をかけようとしたとき、ふわりといい香りが俺を包む。
振り返るとぴったり背後にくっつくようにして推しが立っていた。
そのすぐ横ではレイが腕組みをしている。
「ありがとうルーク。ケガが悪化したら僕も毎日看病させてもらうからね、ルイスと二人で」
「俺も看病してやろうか。なんならうちのお抱えの医者を派遣してやってもいいぞ」
ルークは肩を竦める。
「いや、別にいらねーし。俺はルイスだけでいいんだけど」
「うん! アシュリー兄様とレイ様がいなくても、僕一人でルークの看病ぐらいできますから!」
なんてったって前世は医者だし。それにルークと二人をこれ以上、親しくさせてなるものか。
だが二人は真っ青な顔になり、石のように固まってしまった。
よほどルークの看病がしたかったのだろうか。
だが攻略対象のレイはともかく、推しまでルークの看病をしたいなんておかしい。
そこで俺はあることを閃いた。
(まさか、推しまでルークが気になってるとか!?)
盲点だった。アシュリーはレイのことだけを一途に想っていたから。
その想いが暴走して、凄まじいまでの悪役令息になってしまったのだ。
(いや……よく考えたらありえなくはないよな)
推しのバッドエンドを回避するために突っ走ってきたが、俺の行動で明らかにゲームとは違う未来に進んでいる。
ということは、登場キャラクターたちと推しの関係性だって変わる可能性は十分にあるのだ。
なぜ今まで気がつかなかったのだろう。
レイとアシュリーがルークを好きになったら、今度は彼を取り合ってアシュリーが悪役令息化してしまうかもしれない。
(クソ、大誤算だ!)
今さら悔やんでも仕方ない。今からでもレイとアシュリーがルークに惚れる芽を潰していかなければ。
「どうした、一人でブツブツ言って」
ルークの言葉にハッと我に返る。
「ごめん、ちょっと考えごとしてて。それより、今日はお部屋で遊ぼうよ。ケガが悪化したら大変だよ」
「大丈夫だよ、これぐらい」
ルークは松葉杖をくるくる回して見せる。
「おい、危ないだろ。やめておけ」
レイが呆れ顔で注意をした。
「僕も松葉杖を振り回すのはどうかと思うな。ルイス、危ないからこっちにおいで」
アシュリーが俺の肩を抱き寄せて、ルークから距離を取る。
ルークは肩を竦めた。
「わかったよ。部屋、行こうぜ」
チャンドラーさんに付き添われたルークの後をレイ、そして手を繋いだアシュリーと俺が付いていく。
「……油断も隙もないな」
聞いたこともないような低い声の呟きが聞こえた気がした。
「アシュリー兄様? 今何かおっしゃいました?」
驚いて隣を歩く推しを見上げる。
「……ううん。気のせいじゃないかな」
すみれ色の美しい目が細められた。
(そうだよな、推しがあんな風にしゃべるわけないし)
「そうですね、すみません」
「いいよ。でも空耳が聞こえるなんて、ルイスは少し疲れているのかもしれないね。今日は早めに家に帰ろうか」
「はい! アシュリー兄様」
たしかにずっと気を張っていたし疲れが溜まっているのかもしれない。
(それにしても俺なんかの体調まで気遣ってくれる推し、最高の兄すぎる! 弟になれてよかった! 家族万歳!!)
自分に向けられた推しの優しさに感動して胸がいっぱいになった俺は、この上ない幸せを感じていた。
見上げる先には怖い目をしたレイがいる。
「何か問題でも?」
「問題っていうか……えーと……」
問題しかない。ハワード邸にレイとアシュリーを連れていって以来、二人が頻繁についてくるようになってしまったのだ。
レイはルークに興味を持ってしまったのだろうか。
(冗談じゃない! こっちはルークとアンタが親しくならないように頑張ってるんだぞ!)
答えに窮して話題を変えてみる。
「あ、あの! 今日は訪問日ではなかったですよね?」
「……そうだが。訪問日以外に俺が来てはまずいのか」
「い、いえ! 滅相もありません! でも、アシュリー兄様はレイ様と二人で過ごしたいかもしれないなあ、なんて」
きっとそうだろう、そうに違いないと思い推しに視線を投げかける。
だがアシュリーは寂しそうな表情で小首を傾げた。
「僕もルイスとレイとルークと一緒に遊びたいのだけど……だめかな」
「ぐっ!!」
そんな目と仕草で言われたら、断れるわけがないだろう。
「わ、わかりました。一緒に行きましょう! でも、ルークは僕の友達ですからね。お二人はあんまり仲良くしないでくださいねっ!」
つれていくのはいいが、これだけは念押ししておかないと。
「……わかっている。別にアイツと仲良しごっこなんてする気はない」
じゃあなんでついてくるんだよとレイに言い返したかったが、我慢して馬車に乗りこんだ。
ハワード邸につくと、玄関ホールでルークが待っていた。
馬車が停車すると同時に、飛び降りてルークのもとへ駆けよる。
「ルーク! どうしたの!?」
「昨日、ちょっとな」
ルークは松葉杖をついていたのだ。
右足はひざ下まで包帯が巻かれ、ギプスのようなもので固定されている。
「何があったの!?」
だがルークは曖昧に笑うだけだ。まさか、また夫人や義兄たちから嫌がらせでも受けたのだろうか。
横からチャンドラーさんが口を開く。
「ルーク様は昨日、フラットピーチの実を収穫しようと木に登られて落下してしまったのです」
「おい、言うなよ」
ルークが眉を顰める。
フラットピーチとは、ルークのルートで出てくる平たい円形をした桃だ。
ゲームのスチルでしか見たことがなかったのだが、とても美味そうでいつか食べてみたいと気になっていた。
だがこの桃は庶民たちの食べ物で貴族が口にすることはめったにない。
「ルーク様は旦那様と奥様に頼んで、ハワード家の果樹園の隅にフラットピーチの樹を1本、移植されたのですよ。ルイス様に食べさせるんだと、それはそれは張り切られて……」
「言うなって!」
ルークが声を荒げた。耳まで真っ赤になっている。
「僕のため?」
そういえば以前、ルークからフラットピーチの話を聞いたときに「食べてみたい!」と食いついた覚えがある。
「べ、別にそれだけじゃねーよ。俺も食いたかったし」
ルークはそっぽを向いてボソボソと喋る。でも本当は俺のためだ。それがわからないほど鈍感じゃない。
男同士の友情って、やっぱり最高だ。胸が熱くなる。
「それでもすごく嬉しいよ!! ありがとう!!」
「うおっ」
松葉杖なのを忘れてルークに抱きついてしまった。
バランスを崩しそうになったルークをチャンドラーさんが支える。
「わ、ごめん! 僕ってばついうっかり」
慌てて離れると、ルークが吹き出す。
「あぶねーなあ。今のでケガが悪化したらどうすんだよ」
「そうなったら僕が毎日お世話するよ。しっかり看病するからね!!」
真剣に伝えたのに、ルークはなぜかさらに真っ赤になった。
どうしたんだと声をかけようとしたとき、ふわりといい香りが俺を包む。
振り返るとぴったり背後にくっつくようにして推しが立っていた。
そのすぐ横ではレイが腕組みをしている。
「ありがとうルーク。ケガが悪化したら僕も毎日看病させてもらうからね、ルイスと二人で」
「俺も看病してやろうか。なんならうちのお抱えの医者を派遣してやってもいいぞ」
ルークは肩を竦める。
「いや、別にいらねーし。俺はルイスだけでいいんだけど」
「うん! アシュリー兄様とレイ様がいなくても、僕一人でルークの看病ぐらいできますから!」
なんてったって前世は医者だし。それにルークと二人をこれ以上、親しくさせてなるものか。
だが二人は真っ青な顔になり、石のように固まってしまった。
よほどルークの看病がしたかったのだろうか。
だが攻略対象のレイはともかく、推しまでルークの看病をしたいなんておかしい。
そこで俺はあることを閃いた。
(まさか、推しまでルークが気になってるとか!?)
盲点だった。アシュリーはレイのことだけを一途に想っていたから。
その想いが暴走して、凄まじいまでの悪役令息になってしまったのだ。
(いや……よく考えたらありえなくはないよな)
推しのバッドエンドを回避するために突っ走ってきたが、俺の行動で明らかにゲームとは違う未来に進んでいる。
ということは、登場キャラクターたちと推しの関係性だって変わる可能性は十分にあるのだ。
なぜ今まで気がつかなかったのだろう。
レイとアシュリーがルークを好きになったら、今度は彼を取り合ってアシュリーが悪役令息化してしまうかもしれない。
(クソ、大誤算だ!)
今さら悔やんでも仕方ない。今からでもレイとアシュリーがルークに惚れる芽を潰していかなければ。
「どうした、一人でブツブツ言って」
ルークの言葉にハッと我に返る。
「ごめん、ちょっと考えごとしてて。それより、今日はお部屋で遊ぼうよ。ケガが悪化したら大変だよ」
「大丈夫だよ、これぐらい」
ルークは松葉杖をくるくる回して見せる。
「おい、危ないだろ。やめておけ」
レイが呆れ顔で注意をした。
「僕も松葉杖を振り回すのはどうかと思うな。ルイス、危ないからこっちにおいで」
アシュリーが俺の肩を抱き寄せて、ルークから距離を取る。
ルークは肩を竦めた。
「わかったよ。部屋、行こうぜ」
チャンドラーさんに付き添われたルークの後をレイ、そして手を繋いだアシュリーと俺が付いていく。
「……油断も隙もないな」
聞いたこともないような低い声の呟きが聞こえた気がした。
「アシュリー兄様? 今何かおっしゃいました?」
驚いて隣を歩く推しを見上げる。
「……ううん。気のせいじゃないかな」
すみれ色の美しい目が細められた。
(そうだよな、推しがあんな風にしゃべるわけないし)
「そうですね、すみません」
「いいよ。でも空耳が聞こえるなんて、ルイスは少し疲れているのかもしれないね。今日は早めに家に帰ろうか」
「はい! アシュリー兄様」
たしかにずっと気を張っていたし疲れが溜まっているのかもしれない。
(それにしても俺なんかの体調まで気遣ってくれる推し、最高の兄すぎる! 弟になれてよかった! 家族万歳!!)
自分に向けられた推しの優しさに感動して胸がいっぱいになった俺は、この上ない幸せを感じていた。
2,315
お気に入りに追加
4,296
あなたにおすすめの小説

学園の俺様と、辺境地の僕
そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ?
【全12話になります。よろしくお願いします。】

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

「お前を愛することはない」と言った夫がざまぁされて、イケメンの弟君に変わっていました!?
kieiku
恋愛
「お前を愛することはない。私が愛するのはただひとり、あの女神のようなルシャータだけだ。たとえお前がどんな汚らわしい手段を取ろうと、この私の心も体も、」
「そこまでです、兄上」
「なっ!?」
初夜の場だったはずですが、なんだか演劇のようなことが始まってしまいました。私、いつ演劇場に来たのでしょうか。
王太子に求婚された公爵令嬢は、嫉妬した義姉の手先に襲われ顔を焼かれる
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。
『目には目を歯には歯を』
プランケット公爵家の令嬢ユルシュルは王太子から求婚された。公爵だった父を亡くし、王妹だった母がゴーエル男爵を配偶者に迎えて女公爵になった事で、プランケット公爵家の家中はとても混乱していた。家中を纏め公爵家を守るためには、自分の恋心を抑え込んで王太子の求婚を受けるしかなかった。だが求婚された王宮での舞踏会から公爵邸に戻ろうとしたユルシュル、徒党を組んで襲うモノ達が現れた。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。

【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

【完結】可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない
天田れおぽん
BL
劣性アルファであるオズワルドは、劣性オメガの幼馴染リアンを伴侶に娶りたいと考えていた。
ある日、仕えている王太子から名前も知らないオメガのうなじを噛んだと告白される。
運命の番と王太子の言う相手が落としていったという髪飾りに、オズワルドは見覚えがあった――――
※他サイトにも掲載中
★⌒*+*⌒★ ☆宣伝☆ ★⌒*+*⌒★
「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」
が、レジーナブックスさまより発売中です。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる