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第一章 お屋敷編
第四十五話 読み聞かせ作戦! 中
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「「…………」」
二人分の足音。
白狐の双子、都季ときと灯詠ひよみが障子を開けて、部屋の中に入ってくるのが分かる。
膝の上に一冊の読み物、「咲ちゃんと空のこぎつね」を開いたまま目を閉じている――眠っている振りをしている俺を叩き起こして、早く続きを読んでくれと催促するために。
ぴたっ――。
子狐達が立ち止まったのが伝わる。きっと今、俺と向かい合っているんだろう。
部屋中に漂う緊張。三人とも、一歩も動かない。
俺の作戦は単純だ。子狐達との距離が限界まで縮まった瞬間に突然目を開けて立ち上がる。そして、驚いている子狐達の隙を突いて、捕まえられれば良い。
だけど。バレない様に寝た振りをするのは思ったよりも大変で、相手の様子が気になるのを我慢しなければいけない。目を閉じているから相対的に、聴力が冴え渡っている、気がする。
そしてまた一歩、都季と灯詠の音が近付いて。緊張で鼓動が早まるのを感じている内にもう一歩。
探る様に、徐々に徐々に、確実にこっちに向かって来ている。
緊張で早まる鼓動。……大丈夫、そのまま二人がこっちに寄ってくれば、俺の勝ち(?)だ……。
まあ、実際この部屋に入ってきた時点で既に子狐達的には負けかもしれないけれど。
きっちりと驚かせて、散々休日の貴重な読書タイムを邪魔されたお返しをしてやらないとな……!
――足音が、また止まる。
恐らく、今、俺と子狐達の距離は数十センチ。すぐ近くに感じる気配。
だけど、まだだ。まだ自分から動かないで、待つ……。
「「…………」」
ぺたっ……と、地面から足が離れる音。
予想通り。子狐達はあと一歩近付いて、こっちの様子を伺うつもりなんだろう。
すとっ……と、再び足が着く音。
目の前に、子狐達が、立っている。
よしっ。今だ――。
「……景」
「……景」
……だけど。
目を開けて動き出そうとするよりも一瞬早く、そんな小さな声が聞こえてきて。
慌てて俺は、眠っている振りを続行する。声は出せなかったし、立ち上がることもできなかったし、二人を捕まえようとすることもできなかった。
あ、あれ……?
「……さっきは」
「その……」
バレない様に薄目を開けて確認してみると……。
子狐達の様子は、いつもとは明らかに違っていて。目を伏せて、耳もしっぽも、元気無くしゅんと垂れてしまっていて……。
「……読書を邪魔して、ごめんなさい、なのです……」
「……騒いでいて、ごめん……」
そんな声が聞こえて来る。
……。……しまった。
つまり、子狐達は、絵本を読む俺の声が止まった理由を、寝落ちしたからとは思っていなくて。
さっき自分たちが部屋の外で騒いでいたことに対して怒っているからで。部屋に入ってきた後も、俺が俯いたままで無言なのも、それほどまでに怒りが収まらないからなのだと、子狐達は考えたらしい……。
……と、いうことは、俺の作戦は、かなりの失敗だった。こんなつもりじゃなかったのに……。
確かに、寝たふりをして子狐達を驚かそうとしたのは、さっき本を読むのを邪魔されたことへの軽い仕返しだった。でも……本気で怖がらせたり、怒ろうとした訳、じゃない。
驚かして捕まえられたらそこで終わりにして、叱ってやろうなんてことは少しも考えていなかった。
あくまで子狐達の悪戯に乗った、冗談のつもりだったんだけど……。
……馬鹿だ俺……こんなことになる可能性を、どうして見落としてたんだよ……。
自分を責めるけれど、今の状況はちっとも変わらない。悲しそうな子狐達の素直な表情を覗いて、またズキリと心が痛む。
早く。早く、どうにかしないと……。どうすれば……??
「景、怒らないで欲しい、のです……」
「……話を、聞いて、お願い……」
……。……!
「――うわっ!?」
すぐに俺はパチッと目を開けて、驚きの声を上げてのけぞった。その拍子に座椅子が後ろに倒れて、勢いよくひっくり返りそうになる。
「きゃっ!?」
「………?!」
突然の俺の行動に、子狐達も面食らって目を見張る。ぶわっと膨らむ真っ白なしっぽ。
「あ、あれ? お、お前ら、いつ部屋に入って来たんだ?」
瞬きをしながら動転して上ずった声で、子狐達に話し掛ける。
「「え?」」
呆気に取られて、きょとんとする都季と灯詠。
「け、結構音がしていたはずですが……?」
「き、気付かなかったの…………?」
「あ、あー……。そっか。いい陽気だから、寝ちゃってたんだな……」
ぱちぱちと瞬きをする子狐達に、軽い調子で答えて。そして座った姿勢のまま、大きく伸びをした。
「「……」」
子狐達が、視線を交わし合う。予想外の俺の反応に驚いているみたいだけど、同時にほっとしているらしい。少なくとも、悲しそうな顔じゃなくなったし、耳もピンと立っている。
「全く、やっぱり景は寝過ぎなのです!」
「かなりの寝ぼすけさん……」
呆れた様子で、だけど元気に話し掛けてくる子狐達。どうやら普段の調子に戻り始めているみたいで、ほっとして。それから……。
「さてと、それじゃ……。もうちょっと、寝てよっかな……」
今度は、座椅子を枕代わりにして寝っ転がって、あくびをして目を閉じた。
「あっ、け、景……!」
「ちょっと、待って……」
「……? どうしたんだ……?」
すぐに屈んだ子狐達に体を揺すられて、目をこする。
「そ、その、えっと実は、ですね……」
「……続きを、読んで、欲しい……」
すると子狐達は、読みかけの本――「咲ちゃんと空のこぎつね」を二人で持って、催促する。
恥ずかしそうにこっちから視線を逸らして、ぱたぱたとしっぽを左右に振りながら。
「えー……そうだなあ……」
そんな子狐達の様子を見ても、あえてすぐには頷かないで。
「あっ、そう言えば……」
それから、何かを思い出したかの様に声を漏らす。
「お前らさっき、俺の読書を散々邪魔してたよな……?」
にやっと笑って、子狐達の方を向いた。
「どうしよっかなあ、やっぱり寝ちゃおうかなあ……」
そう言いながら再び目王がを閉じようとすると。
「あ、あれは……私達の方も、悪かったのです……!」
「……申し訳ない……まさに、不徳の致すところ……」
慌てた子狐達がそんな感じで謝って、ぺこりを頭を下げる。
「だから、どうか続きを読んで欲し……聞いてあげるのです」
「観客が居れば、景も読んでてもっと面白いよ……?」
謝ったことで気分がすっきりしたからか、子狐達の表情は爽やかで。
それから何故か大きくなっている態度に、思わずくすりと笑ってしまうそうになる。
「ごめんごめん、冗談だよ。そんなこと全然、気にしてないよ」
起き上がって座椅子に再び座り直して、子狐達から本をそっと受け取った。
「そうと決まれば、早く!」
「待ち切れない」
そして子狐達がぴょんと、俺の膝の上に飛び乗った。昨日の様に左側が都季、右側が灯詠。
「えーっと……」
ぱらぱらとめくってみると、探していたページはすぐに見つかった。
「あ、そこからなのです!」
「そこまで読んでいた……」
振り返った子狐達も満足そうに頷いて、きらきらと目を輝かせた。
「分かった。それじゃ――」
俺は、静かに呼吸を整えて。
「――咲ちゃんはおそるおそる夜の森を進んでいます。みしりと、はっぱをふむ音や、ざわざわざわと、風に木の葉がゆすられる音に怖がりながらも、空の子を探すために――」
それから、再び続きを読み始める。
二人分の足音。
白狐の双子、都季ときと灯詠ひよみが障子を開けて、部屋の中に入ってくるのが分かる。
膝の上に一冊の読み物、「咲ちゃんと空のこぎつね」を開いたまま目を閉じている――眠っている振りをしている俺を叩き起こして、早く続きを読んでくれと催促するために。
ぴたっ――。
子狐達が立ち止まったのが伝わる。きっと今、俺と向かい合っているんだろう。
部屋中に漂う緊張。三人とも、一歩も動かない。
俺の作戦は単純だ。子狐達との距離が限界まで縮まった瞬間に突然目を開けて立ち上がる。そして、驚いている子狐達の隙を突いて、捕まえられれば良い。
だけど。バレない様に寝た振りをするのは思ったよりも大変で、相手の様子が気になるのを我慢しなければいけない。目を閉じているから相対的に、聴力が冴え渡っている、気がする。
そしてまた一歩、都季と灯詠の音が近付いて。緊張で鼓動が早まるのを感じている内にもう一歩。
探る様に、徐々に徐々に、確実にこっちに向かって来ている。
緊張で早まる鼓動。……大丈夫、そのまま二人がこっちに寄ってくれば、俺の勝ち(?)だ……。
まあ、実際この部屋に入ってきた時点で既に子狐達的には負けかもしれないけれど。
きっちりと驚かせて、散々休日の貴重な読書タイムを邪魔されたお返しをしてやらないとな……!
――足音が、また止まる。
恐らく、今、俺と子狐達の距離は数十センチ。すぐ近くに感じる気配。
だけど、まだだ。まだ自分から動かないで、待つ……。
「「…………」」
ぺたっ……と、地面から足が離れる音。
予想通り。子狐達はあと一歩近付いて、こっちの様子を伺うつもりなんだろう。
すとっ……と、再び足が着く音。
目の前に、子狐達が、立っている。
よしっ。今だ――。
「……景」
「……景」
……だけど。
目を開けて動き出そうとするよりも一瞬早く、そんな小さな声が聞こえてきて。
慌てて俺は、眠っている振りを続行する。声は出せなかったし、立ち上がることもできなかったし、二人を捕まえようとすることもできなかった。
あ、あれ……?
「……さっきは」
「その……」
バレない様に薄目を開けて確認してみると……。
子狐達の様子は、いつもとは明らかに違っていて。目を伏せて、耳もしっぽも、元気無くしゅんと垂れてしまっていて……。
「……読書を邪魔して、ごめんなさい、なのです……」
「……騒いでいて、ごめん……」
そんな声が聞こえて来る。
……。……しまった。
つまり、子狐達は、絵本を読む俺の声が止まった理由を、寝落ちしたからとは思っていなくて。
さっき自分たちが部屋の外で騒いでいたことに対して怒っているからで。部屋に入ってきた後も、俺が俯いたままで無言なのも、それほどまでに怒りが収まらないからなのだと、子狐達は考えたらしい……。
……と、いうことは、俺の作戦は、かなりの失敗だった。こんなつもりじゃなかったのに……。
確かに、寝たふりをして子狐達を驚かそうとしたのは、さっき本を読むのを邪魔されたことへの軽い仕返しだった。でも……本気で怖がらせたり、怒ろうとした訳、じゃない。
驚かして捕まえられたらそこで終わりにして、叱ってやろうなんてことは少しも考えていなかった。
あくまで子狐達の悪戯に乗った、冗談のつもりだったんだけど……。
……馬鹿だ俺……こんなことになる可能性を、どうして見落としてたんだよ……。
自分を責めるけれど、今の状況はちっとも変わらない。悲しそうな子狐達の素直な表情を覗いて、またズキリと心が痛む。
早く。早く、どうにかしないと……。どうすれば……??
「景、怒らないで欲しい、のです……」
「……話を、聞いて、お願い……」
……。……!
「――うわっ!?」
すぐに俺はパチッと目を開けて、驚きの声を上げてのけぞった。その拍子に座椅子が後ろに倒れて、勢いよくひっくり返りそうになる。
「きゃっ!?」
「………?!」
突然の俺の行動に、子狐達も面食らって目を見張る。ぶわっと膨らむ真っ白なしっぽ。
「あ、あれ? お、お前ら、いつ部屋に入って来たんだ?」
瞬きをしながら動転して上ずった声で、子狐達に話し掛ける。
「「え?」」
呆気に取られて、きょとんとする都季と灯詠。
「け、結構音がしていたはずですが……?」
「き、気付かなかったの…………?」
「あ、あー……。そっか。いい陽気だから、寝ちゃってたんだな……」
ぱちぱちと瞬きをする子狐達に、軽い調子で答えて。そして座った姿勢のまま、大きく伸びをした。
「「……」」
子狐達が、視線を交わし合う。予想外の俺の反応に驚いているみたいだけど、同時にほっとしているらしい。少なくとも、悲しそうな顔じゃなくなったし、耳もピンと立っている。
「全く、やっぱり景は寝過ぎなのです!」
「かなりの寝ぼすけさん……」
呆れた様子で、だけど元気に話し掛けてくる子狐達。どうやら普段の調子に戻り始めているみたいで、ほっとして。それから……。
「さてと、それじゃ……。もうちょっと、寝てよっかな……」
今度は、座椅子を枕代わりにして寝っ転がって、あくびをして目を閉じた。
「あっ、け、景……!」
「ちょっと、待って……」
「……? どうしたんだ……?」
すぐに屈んだ子狐達に体を揺すられて、目をこする。
「そ、その、えっと実は、ですね……」
「……続きを、読んで、欲しい……」
すると子狐達は、読みかけの本――「咲ちゃんと空のこぎつね」を二人で持って、催促する。
恥ずかしそうにこっちから視線を逸らして、ぱたぱたとしっぽを左右に振りながら。
「えー……そうだなあ……」
そんな子狐達の様子を見ても、あえてすぐには頷かないで。
「あっ、そう言えば……」
それから、何かを思い出したかの様に声を漏らす。
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にやっと笑って、子狐達の方を向いた。
「どうしよっかなあ、やっぱり寝ちゃおうかなあ……」
そう言いながら再び目王がを閉じようとすると。
「あ、あれは……私達の方も、悪かったのです……!」
「……申し訳ない……まさに、不徳の致すところ……」
慌てた子狐達がそんな感じで謝って、ぺこりを頭を下げる。
「だから、どうか続きを読んで欲し……聞いてあげるのです」
「観客が居れば、景も読んでてもっと面白いよ……?」
謝ったことで気分がすっきりしたからか、子狐達の表情は爽やかで。
それから何故か大きくなっている態度に、思わずくすりと笑ってしまうそうになる。
「ごめんごめん、冗談だよ。そんなこと全然、気にしてないよ」
起き上がって座椅子に再び座り直して、子狐達から本をそっと受け取った。
「そうと決まれば、早く!」
「待ち切れない」
そして子狐達がぴょんと、俺の膝の上に飛び乗った。昨日の様に左側が都季、右側が灯詠。
「えーっと……」
ぱらぱらとめくってみると、探していたページはすぐに見つかった。
「あ、そこからなのです!」
「そこまで読んでいた……」
振り返った子狐達も満足そうに頷いて、きらきらと目を輝かせた。
「分かった。それじゃ――」
俺は、静かに呼吸を整えて。
「――咲ちゃんはおそるおそる夜の森を進んでいます。みしりと、はっぱをふむ音や、ざわざわざわと、風に木の葉がゆすられる音に怖がりながらも、空の子を探すために――」
それから、再び続きを読み始める。
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