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★5.メルティ
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痕を付けてほしいと言われて、舐めていいか尋ねて、でも噛んでほしいらしくて、もっと鳴かせたくて、欲しがられるほどに、肌と肌の間の隙間を埋めたくなり、白須の望みを叶えているのか、俺が欲望を果たしているのか、境界線がいよいよ曖昧になる。
俺の手で、二回イッた。
はじめのうちは射精のことを、出るとか出そうとか言っていた白須が、イクという言葉を覚えてから、本当にイクとしか表現できないような感じ方をするようになってしまったのが、エロすぎて、たまんなかった。
白須はなにか、自分が性的快感を得ること自体に罪悪感があるらしい。
俺に謝りながらイクのが気持ちいいようで、泣いたりもするから、俺がいじめているみたいになった。
「先輩、せんぱい」
射精しそうになるとキスして欲しがる。何か怖いのかもしれない。
座った背中を抱くようにしているので、白須は無理に振り向かないといけないのに、むしろそうしないと苦しいような表情で、唇を求める。
こんなに健気なヤツが、なんで自分を変態だとか思い込んでいるのか、よくわからない。
「好きです、先輩」
腕の中で、告白は何度もされた。
童貞が、五年越しの片思いを、二十歳の誕生日に、やっと。
なんか重みが違いすぎて、俺はうまく言葉を返せなかった。
うなずくか背中を撫でるか、それくらいだ。
それでも白須は、受け入れてもらえたとわかっただけで、安心するらしい。
そういう時にキスすると、体が透き通って消えるんじゃないかってくらい、全身の力が抜けて柔らかくなる。
「先輩が、好き……」
したいって言うから、俺も口でシてもらった。
股をもじもじさせながら四つん這いになって、充血した亀頭の鈴口に舌をこすりつける。
いつも自分でしごく時は竿への刺激が中心だから、妙に感じてしまう。
男の汚い股間に顔を埋めるなんて拷問みたいなことを、まるでアイスを舐め回す子供みたいな熱心さで。
俺が抜いてやったばかりなのに、フェラチオしていること自体に興奮してしまっているようだ。
片膝にトランクスを引っかけただけの、丸出しの股間がまた膨らみはじめている。
「チンポ、自分で弄っていいよ」
「ん……ん……」
「俺のしゃぶりながら射精するところ、見せてくれよ」
促してやると、耳まで赤くなって、鼻からフンフンと熱い息を吹き出す。
恥ずかしければ恥ずかしいほど気持ちいいのだ。
淫らなさまを晒す自分を、それを視姦されていることを。
「白須、かわいい。かわいいなあ。白須……」
思っていたことが口から出てしまって、俺は空いた両手で白須の乳首をなぞる。
手招くように指先を動かすと、白須は猫のように喉を鳴らした。
俺のを無理に口に収めようとして、上からでも片頬がリスみたいに膨らんでいるのがわかる。
一度口から出したものをまた咥えこんで、また出して、じゅぽじゅぽと激しく繰り返す。
そのリズムで自分のチンポもぐちゃぐちゃにしごいている。
乳首の輪郭が哺乳瓶の飲み口みたいに尖りはじめていた。
俺は下生えまで唾液で濡らされながら、指の腹でしつこく乳首をくすぐる。
もともと薄い胸筋にほどよく脂肪が乗っているので、本当に、乳房があるみたいだ。
台地みたいでボリュームはないのに、乳首の形だけ雌牛みたいに吸われるための形をしていて、妊娠するわけでもなし、ただ俺のためだけにそうなっているのが、たまらない。
だめだ。
こんなの知ったら、もう女を抱けなくなる。
白須の頬に乱れた髪が張り付いていて、とっさに耳にかけてやると、あどけない顔で俺を見上げた。
それで射精したのが、俺だ。
勢いよく口から飛び出してベットリ顔を汚したそれを、白須はまた口に含もうとする。
先端を舌でくじり、ジュルジュルと音を立てて啜る。
「おい、やめ……ッ」
聞きやしねえ。
半勃ちにまですると、やっと口を離して、花でも匂うように鼻先を擦り寄せた。
俺は白須の上気した頬を手で拭った。
「ごめん」
「……なんで、謝るんですか」
「それは、だから……口でシてもらってる時は先に言うのがマナーってモンなんだよ」
そんなマナーが本当にあるかは知らん。
だが、少なくとも元カノ達にはそうしてきたのだから、白須に対してだけそうしないのは違うだろう。
白須はまだイッてないのに。
軽く賢者になって、俺は自分で自分にがっかりしている。
だが、白須は喜んだ。
「お、俺にされたの、そんなに気持ちよかったんですか」
「…………」
「え、あの、先輩、今の、もっかい、やらせてもらっていいですか。先輩」
妙なテンションの上げ方をする馬鹿な後輩の口を、俺はキスでふさいだ。
オーラルセックスの後のキスって、衛生的にどうなんだと思っていたのだが、なんか、今日に限って急にしたくてたまらなくなってしまった。童貞の白須が何も知らないのをいいことに。
変な味だ。唇からして苦い。
でも白須はもっと苦かったはずだ。
初めてで、直に咥えて、ワケもわからず顔にかけられて。
そう思うと、なんかぐわっと首の後ろが熱くなってきて、俺はもう恥も外聞もなく白須に迫っていた。
「白須、ケツ使っていいか」
「ふぇ……?」
「もう今すぐ白須の尻のナカに出したい」
「え、え?」
「怖いよな、わかってる、でも痛くしないから、先っぽだけでいいから、頼む」
俺はたぶんもう、脳がうまく働いていない。
抱きしめた白須の体中から、発酵した果実酒のような甘い匂いが立っていて、頭の芯がぼうっとして。
それで、半勃ちの性器のほうがもはや本体みたいになっている。
「今すぐぶち犯して俺だけのものにしたい。ダメか。ダメだよな。わかってんだけど、白須。だって今だけなんだろ。今くらい全部、俺だけの」
今この瞬間も、そう。
白須がこうすれば逆らえないとわかっていて、強く抱きしめて、耳元に唇を寄せる。
柔らかそうな耳。
本人は噛んでほしがるけれど、舐められるほうが感じているように見える。
むしろ感じすぎるから痛みに置き換えてほしいみたいに。
「俺に白須をくれよ……」
「ん……んっ」
吐息交じりに囁きながら歯を立てるとビクンと背筋をのけぞらせて悦んだ。
「あっ」
「なあ、舐めていいか、なあ」
「あ、ああっ、舐めて、先輩、舐めてえっ」
俺は望み通りにした。
ちゅっと吸いながら、固く尖らせた舌で耳殻をたどる。
赤ちゃんみたいに柔らかい耳たぶが、真っ赤になっている。
同じくらい赤くなった喉元は、脱がせたばかりの時に付けたキスマークでいっぱいだ。
服の下がこんなふうになっていると大学でわかったら、まともな友達まで離れていってしまうだろう。
鼻息荒く舐められて、白須まではあはあと息を上げていた。
「もお、俺、先輩のだから、先輩の好きにして……」
「俺の……?」
「うん、ん……っずっと前から……全部……」
ローションが要る。
「俺の体は、先輩専用だから……」
ごくんと唾を飲んで、俺は真横にある押し入れに手を伸ばす。
こういう時に限ってすぐ出てこない。スマートじゃないからすぐフラれるのだ。
白須もそうかもしれない。
片手で暗がりをゴソゴソと漁っていると、白須のリュックに肘が当たった。
水筒でも入っているのか、ゴトンとでかい音を立てて倒れた。
胸に顔を埋めた白須が「使っていいですよ……」と呟いた。
使う?なに?
それでファスナーの隙間に指を入れてリュックの口を開けたら、めちゃくちゃデカいローションが転がり出てきた。マジか。
俺の手で、二回イッた。
はじめのうちは射精のことを、出るとか出そうとか言っていた白須が、イクという言葉を覚えてから、本当にイクとしか表現できないような感じ方をするようになってしまったのが、エロすぎて、たまんなかった。
白須はなにか、自分が性的快感を得ること自体に罪悪感があるらしい。
俺に謝りながらイクのが気持ちいいようで、泣いたりもするから、俺がいじめているみたいになった。
「先輩、せんぱい」
射精しそうになるとキスして欲しがる。何か怖いのかもしれない。
座った背中を抱くようにしているので、白須は無理に振り向かないといけないのに、むしろそうしないと苦しいような表情で、唇を求める。
こんなに健気なヤツが、なんで自分を変態だとか思い込んでいるのか、よくわからない。
「好きです、先輩」
腕の中で、告白は何度もされた。
童貞が、五年越しの片思いを、二十歳の誕生日に、やっと。
なんか重みが違いすぎて、俺はうまく言葉を返せなかった。
うなずくか背中を撫でるか、それくらいだ。
それでも白須は、受け入れてもらえたとわかっただけで、安心するらしい。
そういう時にキスすると、体が透き通って消えるんじゃないかってくらい、全身の力が抜けて柔らかくなる。
「先輩が、好き……」
したいって言うから、俺も口でシてもらった。
股をもじもじさせながら四つん這いになって、充血した亀頭の鈴口に舌をこすりつける。
いつも自分でしごく時は竿への刺激が中心だから、妙に感じてしまう。
男の汚い股間に顔を埋めるなんて拷問みたいなことを、まるでアイスを舐め回す子供みたいな熱心さで。
俺が抜いてやったばかりなのに、フェラチオしていること自体に興奮してしまっているようだ。
片膝にトランクスを引っかけただけの、丸出しの股間がまた膨らみはじめている。
「チンポ、自分で弄っていいよ」
「ん……ん……」
「俺のしゃぶりながら射精するところ、見せてくれよ」
促してやると、耳まで赤くなって、鼻からフンフンと熱い息を吹き出す。
恥ずかしければ恥ずかしいほど気持ちいいのだ。
淫らなさまを晒す自分を、それを視姦されていることを。
「白須、かわいい。かわいいなあ。白須……」
思っていたことが口から出てしまって、俺は空いた両手で白須の乳首をなぞる。
手招くように指先を動かすと、白須は猫のように喉を鳴らした。
俺のを無理に口に収めようとして、上からでも片頬がリスみたいに膨らんでいるのがわかる。
一度口から出したものをまた咥えこんで、また出して、じゅぽじゅぽと激しく繰り返す。
そのリズムで自分のチンポもぐちゃぐちゃにしごいている。
乳首の輪郭が哺乳瓶の飲み口みたいに尖りはじめていた。
俺は下生えまで唾液で濡らされながら、指の腹でしつこく乳首をくすぐる。
もともと薄い胸筋にほどよく脂肪が乗っているので、本当に、乳房があるみたいだ。
台地みたいでボリュームはないのに、乳首の形だけ雌牛みたいに吸われるための形をしていて、妊娠するわけでもなし、ただ俺のためだけにそうなっているのが、たまらない。
だめだ。
こんなの知ったら、もう女を抱けなくなる。
白須の頬に乱れた髪が張り付いていて、とっさに耳にかけてやると、あどけない顔で俺を見上げた。
それで射精したのが、俺だ。
勢いよく口から飛び出してベットリ顔を汚したそれを、白須はまた口に含もうとする。
先端を舌でくじり、ジュルジュルと音を立てて啜る。
「おい、やめ……ッ」
聞きやしねえ。
半勃ちにまですると、やっと口を離して、花でも匂うように鼻先を擦り寄せた。
俺は白須の上気した頬を手で拭った。
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「……なんで、謝るんですか」
「それは、だから……口でシてもらってる時は先に言うのがマナーってモンなんだよ」
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白須はまだイッてないのに。
軽く賢者になって、俺は自分で自分にがっかりしている。
だが、白須は喜んだ。
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「…………」
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妙なテンションの上げ方をする馬鹿な後輩の口を、俺はキスでふさいだ。
オーラルセックスの後のキスって、衛生的にどうなんだと思っていたのだが、なんか、今日に限って急にしたくてたまらなくなってしまった。童貞の白須が何も知らないのをいいことに。
変な味だ。唇からして苦い。
でも白須はもっと苦かったはずだ。
初めてで、直に咥えて、ワケもわからず顔にかけられて。
そう思うと、なんかぐわっと首の後ろが熱くなってきて、俺はもう恥も外聞もなく白須に迫っていた。
「白須、ケツ使っていいか」
「ふぇ……?」
「もう今すぐ白須の尻のナカに出したい」
「え、え?」
「怖いよな、わかってる、でも痛くしないから、先っぽだけでいいから、頼む」
俺はたぶんもう、脳がうまく働いていない。
抱きしめた白須の体中から、発酵した果実酒のような甘い匂いが立っていて、頭の芯がぼうっとして。
それで、半勃ちの性器のほうがもはや本体みたいになっている。
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むしろ感じすぎるから痛みに置き換えてほしいみたいに。
「俺に白須をくれよ……」
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「あっ」
「なあ、舐めていいか、なあ」
「あ、ああっ、舐めて、先輩、舐めてえっ」
俺は望み通りにした。
ちゅっと吸いながら、固く尖らせた舌で耳殻をたどる。
赤ちゃんみたいに柔らかい耳たぶが、真っ赤になっている。
同じくらい赤くなった喉元は、脱がせたばかりの時に付けたキスマークでいっぱいだ。
服の下がこんなふうになっていると大学でわかったら、まともな友達まで離れていってしまうだろう。
鼻息荒く舐められて、白須まではあはあと息を上げていた。
「もお、俺、先輩のだから、先輩の好きにして……」
「俺の……?」
「うん、ん……っずっと前から……全部……」
ローションが要る。
「俺の体は、先輩専用だから……」
ごくんと唾を飲んで、俺は真横にある押し入れに手を伸ばす。
こういう時に限ってすぐ出てこない。スマートじゃないからすぐフラれるのだ。
白須もそうかもしれない。
片手で暗がりをゴソゴソと漁っていると、白須のリュックに肘が当たった。
水筒でも入っているのか、ゴトンとでかい音を立てて倒れた。
胸に顔を埋めた白須が「使っていいですよ……」と呟いた。
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