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間章「ニャンヤンのお祭り」
37.溶ける理性★
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性器の次は胸を弄るよう言われた。ルカはふたつの膨らんだ先端を両手の爪でかりかりと掻く。
(こんな……っ、恥ずかしい……!)
性器をしごくのは、まだ男として恰好がつく。だが自分で自分の薄い胸をつまんだり揉んだりする。こんなに情けないことがあるだろうか。絶頂の近い性器をほったらかしにして、ルカは乳首を捏ね繰り回しているのだ。それも、ジェイルと目を合わせたままで。
「つらそうだな」
「ん……っ、あ……っ」
「手伝ってやる」
「あぁ……っ」
近づいてきたジェイルが、ルカの胸にとろりと香油を垂らした。嗅ぎなれた甘い香りに、ルカは陶然とした。いつも後穴をほぐすのに使っているものだ。ずくん、と腰の奥が疼いた。
「気持ちいいか、ルカ」
「あっ、あっ……これ、だめぇ……っ」
掴めないのだ。指がぬるぬると滑って、肌が熱くなって、ぷるん、と先端がいやらしく勃ちあがる。
「うううっうう」
ぬめりと光沢を帯びた胸を突き出すルカに、ジェイルは「猫らしくひっかいてみたらどうだ」と囁いた。
(そんなこと、したら)
どうなるのかは目に見えている。踏まれた猫みたいな声を上げて、ルカは悦がるだろう。もしかすると焦らされっぱなしの性器も反応して射精してしまうかもしれない。
だがジェイルの目には強い魔力があった。ルカは両手で胸を包むだけでぞくぞくした。
「あぁああ……」
爪を、胸の上から下へ走らせる。刺激がぬめりで殺されて、ルカの性器はビンと勃ち上がるに留まった。手が勝手に元の位置へ戻る。もう一回、もっと強くひっかこうとするルカに、ジェイルは残酷に言い渡した。
「頭の上で両手を組め」
「……! ……!」
強いられたのはひどい体勢だった。
捕虜のように頭の後ろで手を組みながら、乳首と性器を真っ赤に勃起させている。
「あぁあ……あぁ、あぁん……」
からだが焼けた石に変わってしまったようだ。ルカは自分の全身がジュウジュウと音を立てているのを感じた。石だったら焼け付くような熱に、とっくに粉々になっていただろう。
勃起した性器が、涎じみた先走りを垂らし続けている。ルカの腰は、少しでも快感を拾おうと前後に揺れていた。ひとり用の寝台がキッ、キッ、と嫌な音で軋む。全身が熟れた果実のようにどっしりと重い。
そんなルカを、ジェイルは見つめ続けていた。
「気持ちいいか、ルカ」
「やらぁあっ……っ、あぁっ、ああっ」
「言ってみろ。もっと気持ちよくなるから」
「あぁっ、きもちいっ、ひもぢいいっ、あたま、へんになる……っ!」
言えば言うほど本当に気持ちよくて、ルカは回らない口で何度も「きもちいい」と連呼した。ルカは紅潮した顔を涙で濡らしながら、淫らに腰を振っていた。もうジェイルしか目に入らない。
「本当に可愛いな、おまえは。悦がる姿を必死に俺に見せびらかして」
「んゃぁあ、んぁああ……」
ルカの声は発情期の雌猫そっくりだった。口の開きは小さいのに、長くて甘ったるい声が止まらない。ジェイルがほしい。ほしい、ほしくてたまらない。そう訴えたいのに人間の言葉はもう口から出て来ず、耳と尾を揺らしてねだることしかできない。
「……横になれよ。ルカ」
たった一言で、ルカの胸には期待の火がポッと灯った。待ちわびたものがやっともらえるのだろうか。それともまたお預けされる? だが、顎の下をくすぐられると、ルカは恥知らずに悦んでしまう。
うなじに手を入れられて仰向けになると目の前にジェイルがいる。
「じぇいる、じぇいるぅ」
「うん……?」
ルカはジェイルの頬を、香油に濡れた手でぺたぺたと触った。もう顔をこれ以上離してほしくない。「ん、ん、」と唇を示すと、ジェイルが困ったように目を細めた。
「敵わんな。おまえには……」
「んっ」
ジェイルの唇は、ご褒美のように甘かった。触れるだけで、ルカはじんと胸が痺れてしまう。
「ん、あぁ、あん……」
「なんだ。もっとか……? ちょっと待て」
ジェイルが暑そうに上衣を脱ぐのを、ルカはぽわぽわした気分で待った。ジェイルの顔が服の下に隠れて見えなくなる。彼は寝台に膝をかけていて、下半身は、がらすきだった。
「!? おい、ルカっ!」
ルカは起きて、そこに額を擦り寄せていた。理性は完全にとろけていたが、このふくらみが自分にとっていいものだということははっきりとわかる。
(こんな……っ、恥ずかしい……!)
性器をしごくのは、まだ男として恰好がつく。だが自分で自分の薄い胸をつまんだり揉んだりする。こんなに情けないことがあるだろうか。絶頂の近い性器をほったらかしにして、ルカは乳首を捏ね繰り回しているのだ。それも、ジェイルと目を合わせたままで。
「つらそうだな」
「ん……っ、あ……っ」
「手伝ってやる」
「あぁ……っ」
近づいてきたジェイルが、ルカの胸にとろりと香油を垂らした。嗅ぎなれた甘い香りに、ルカは陶然とした。いつも後穴をほぐすのに使っているものだ。ずくん、と腰の奥が疼いた。
「気持ちいいか、ルカ」
「あっ、あっ……これ、だめぇ……っ」
掴めないのだ。指がぬるぬると滑って、肌が熱くなって、ぷるん、と先端がいやらしく勃ちあがる。
「うううっうう」
ぬめりと光沢を帯びた胸を突き出すルカに、ジェイルは「猫らしくひっかいてみたらどうだ」と囁いた。
(そんなこと、したら)
どうなるのかは目に見えている。踏まれた猫みたいな声を上げて、ルカは悦がるだろう。もしかすると焦らされっぱなしの性器も反応して射精してしまうかもしれない。
だがジェイルの目には強い魔力があった。ルカは両手で胸を包むだけでぞくぞくした。
「あぁああ……」
爪を、胸の上から下へ走らせる。刺激がぬめりで殺されて、ルカの性器はビンと勃ち上がるに留まった。手が勝手に元の位置へ戻る。もう一回、もっと強くひっかこうとするルカに、ジェイルは残酷に言い渡した。
「頭の上で両手を組め」
「……! ……!」
強いられたのはひどい体勢だった。
捕虜のように頭の後ろで手を組みながら、乳首と性器を真っ赤に勃起させている。
「あぁあ……あぁ、あぁん……」
からだが焼けた石に変わってしまったようだ。ルカは自分の全身がジュウジュウと音を立てているのを感じた。石だったら焼け付くような熱に、とっくに粉々になっていただろう。
勃起した性器が、涎じみた先走りを垂らし続けている。ルカの腰は、少しでも快感を拾おうと前後に揺れていた。ひとり用の寝台がキッ、キッ、と嫌な音で軋む。全身が熟れた果実のようにどっしりと重い。
そんなルカを、ジェイルは見つめ続けていた。
「気持ちいいか、ルカ」
「やらぁあっ……っ、あぁっ、ああっ」
「言ってみろ。もっと気持ちよくなるから」
「あぁっ、きもちいっ、ひもぢいいっ、あたま、へんになる……っ!」
言えば言うほど本当に気持ちよくて、ルカは回らない口で何度も「きもちいい」と連呼した。ルカは紅潮した顔を涙で濡らしながら、淫らに腰を振っていた。もうジェイルしか目に入らない。
「本当に可愛いな、おまえは。悦がる姿を必死に俺に見せびらかして」
「んゃぁあ、んぁああ……」
ルカの声は発情期の雌猫そっくりだった。口の開きは小さいのに、長くて甘ったるい声が止まらない。ジェイルがほしい。ほしい、ほしくてたまらない。そう訴えたいのに人間の言葉はもう口から出て来ず、耳と尾を揺らしてねだることしかできない。
「……横になれよ。ルカ」
たった一言で、ルカの胸には期待の火がポッと灯った。待ちわびたものがやっともらえるのだろうか。それともまたお預けされる? だが、顎の下をくすぐられると、ルカは恥知らずに悦んでしまう。
うなじに手を入れられて仰向けになると目の前にジェイルがいる。
「じぇいる、じぇいるぅ」
「うん……?」
ルカはジェイルの頬を、香油に濡れた手でぺたぺたと触った。もう顔をこれ以上離してほしくない。「ん、ん、」と唇を示すと、ジェイルが困ったように目を細めた。
「敵わんな。おまえには……」
「んっ」
ジェイルの唇は、ご褒美のように甘かった。触れるだけで、ルカはじんと胸が痺れてしまう。
「ん、あぁ、あん……」
「なんだ。もっとか……? ちょっと待て」
ジェイルが暑そうに上衣を脱ぐのを、ルカはぽわぽわした気分で待った。ジェイルの顔が服の下に隠れて見えなくなる。彼は寝台に膝をかけていて、下半身は、がらすきだった。
「!? おい、ルカっ!」
ルカは起きて、そこに額を擦り寄せていた。理性は完全にとろけていたが、このふくらみが自分にとっていいものだということははっきりとわかる。
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