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間章「ニャンヤンのお祭り」
25.ずるい修道士
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好奇の視線に晒されたルカは、身を縮めて頭巾を深く被りなおした。ジェイルに申し訳なかった。ルカが堂々たる偉丈夫であれば、ジェイルが嘲笑われることはなかった気がする。
実際に旅券の裏書を見たのは、この場では司祭だけだ。
ルカの身元証明者が女王ナタリアであると知っている彼は、ジェイルの言葉に青ざめていた。司祭は、ルカが冬麗の戦で国境線を守ったり戴冠式で司祭役を務めたりしたことを、知らないのだった。
ただ、まだ若いのに聖都シュテマの大聖堂で勤めた、優秀な修道士だと思っている。しかしジェイルの言い方や立ち居振る舞いに、彼は何かの含みを感じ取ったように見えた。
司祭は震え声で言った。
「……では、どうすればいいのです。私には、騎士たちが祭りの日に鈴の玉を返してくれるとは思えません」
鈴の玉は布であれ金属であれ、町のほうぼうに散らして猫に遊ばせるものだ。歌物語には、猫がそこらじゅう転がしたものは、犬が回収して女神に返したという逸話が残されているが、現実の祭りではそのあたりが少し脚色されている。
『祭りの終わりには猫が気に入った人間に贈ってくれる』とされていた。つまりは参加者への抽選の贈り物となるのだった。この時期の猫たちは、女神の命令を受けて町の人間をよくよく観察している。修道士が猫の養い親に任せきりにせず、独自に猫を懐かせるのは、猫から玉を取り上げるような不正を防ぐためでもあった。
「当然、貧しい者の手に渡り、売られることもあります。しかしそれは金銭が必要な者に女神様が哀れみをかけた証です。単に金目のものとして取り扱われるのは間違っている。そのために聖なるニャンヤンに玉の行方を託すのですから」
司祭は深いため息をついた。権力への対抗心が強いセイボリーの町で、長年祭りを執り行ってきた彼も、今回の件には頭を悩ませているようだった。
「司祭様の仰ることはよくわかります」
ルカは司祭が気の毒になって言った。
「鈴の玉は猫たちに転がしてもらって、大地を清め豊かにするもの。たとえ守るためだったとしても、騎士たちが取り上げてしまうなんておかしいと思います」
「おい、ルカ……」
言いかけたジェイルの声が立ち消えるほどの鬨の声が上がった。
「そうだ、よくぞ言った修道士!」
「こうなったら取り返しに行こう!」
「こんなチビでさえ、どちらに正義があるかはわかっているんだ!」
「もう我慢の限界だ。俺は黄色い犬どもを殴りつけてやらんと気が収まらん!」
ジェイルは怒ってルカの肩を揺すぶった。
「このバカッ、なにを焚きつけてやがる」
「えっ……えっ?」
ルカは司祭を労わろうと言っただけだが、男たちは大盛り上がりだった。あまりのうるささに、ジェイルは両手で耳を塞いで叫んだ。
「もともとこいつらの不満は爆発寸前だったんだ! そこに女王の後ろ盾のあるおまえが、うかつにしゃしゃり出たら、どうなるかなんて目に見えてただろう!」
「あぁっ、すみません! 私はわからなくて……えっ、ど、どうしましょう」
ジェイルは「今さらどうもならん」と舌打ちした。そして男たちに向かって声を張り上げた。
「せっかくだ、やつらの居所に火でも放ってやったらどうだ! こちらの本気の程が知れれば、向こうも鈴の玉を差しだすだろう」
「ジェイル様!?」
ジェイルの提案は速やかに受け入れられた。怒りをいっそう燃え上がらせた男たちは、どすどすと足音を立てて聖堂を出る。ある者は武器の確保にねぐらへ戻り、またある者は油と松明の支度へ走った。騎士たちは歓楽街にほど近い宿に駐留している。そこで落ち合う手はずを整えたようだ。
呆気にとられるルカに、ジェイルは「よし、これで周辺の守りが手薄になるな」と言い放った。男たちを陽動に使い、セイボリーの町を出る算段らしい。
「なんてこと考えるのですか! 彼らを囮にするなんて!」
「なぜ」
聖堂を出ようとするジェイルは本気らしかった。司祭や修道士たちがぽかんと見ている前でルカを抱き上げ、さっさと歩きだしてしまう。間近に見る彼の目は、日食のようだった。
「遅かれ早かれこうなるのはわかっていた。祭りの日に大勢が巻き込まれるよりマシだろう」
「えっ……」
「……どうもおまえには妙な力があるようだな、ルカ様」
ジェイルは、首をかしげて笑っていた。それは怒っている時の笑い方だった。
「緑の民もギルダもコパも、みんなおまえを欲しがっている。素性を隠していてもトーチカだとかいって担ぎ上げられるのだから相当だ」
ジェイルはたくましい腕でルカの腰を抱き、頭巾の下の瞳を覗き込む。
「きっとおまえが小さくて弱くて清らかだからなのだろう。おまえの言葉は正しいと、誰もが盲目に信じてしまう。ふん、反乱の旗印には打ってつけというわけだ」
「私はそんなものではありません。あなたはよくご存じのはずです!」
「どうだろうな。結局のところ、俺もおまえを欲しがる者のひとりだ」
訥々と言われて、ルカは頬を赤らめた。欲しがっているのはルカも同じだ。揉み屋ではからだをつなぐに至らなかった。腰を支えるジェイルの手つきを、妙に意識してしまう。そんな場合ではないのに。
「……下ろして。ジェイル」
ルカが小声でねだると、ジェイルは片眉を上げて従った。それは、言うことを聞けば欲しいものがもらえるとわかっているからだ。主君に仕える騎士のようにふるまいながら、彼が求めているのは名誉ではなかった。
猫の駆けていく、人気のない裏路地で、ルカはジェイルの頬にそっと触れた。
「あの方たちは、鈴の玉を返してほしいと思っていただけです。それが、私の不注意な発言のせいで暴力をふるおうとしている。それを放っておくのは良くないことです」
「……良くなかろうが、放っておけばいい。騎士たちも間抜けじゃない。火が大きくなる前に全員捕まるだけだ」
「……ジェイル、お願い」
「おい、冗談だろう。あのバカどもを助けろって言ってんのか!?」
その時ジェイルが黙ったのは、ルカが目蓋を閉じたからだ。
頬が紅潮して、ルカは熱かった。背伸びした爪先はぷるぷると震えてしまって、ジェイルの胸に縋るようになる。それでも顎を上げて、ジェイルに唇を差し出す。
ジェイルが喉の奥でうなるのがわかった。
「……ずるい修道士だ、おまえはっ」
怒った直後に触れた唇は甘かった。外で人目を忍ぶように口づけあうのは、宿で睦みあうのとは違う。気持ちが急いて、胸が高鳴る。町の空や建物や空気に、そうすることを咎められながら許されているような気がした。矛盾した多幸感に、足元がふらついて仕方ない。
ルカが踵を地面につけると、ジェイルが耳元に言った。
「俺がやり遂げたら、おまえは、俺ともっとこれをするか?」
「……うん」
「するんだな、俺と……」
「うん。うん……」
ルカは猫の手で口を押さえながら何度もうなずいた。ここは外だというのに、なんて大胆なことをしてしまったのだろう。恥ずかしくて上を向けなかった。ジェイルは巣穴を見張る猟犬のように頭巾の中を覗き込んで来るのだが。
ルカは小さな声で約束した。
「わ、私はジェイルと、これをする。たくさんする。……ジェイルが欲しいものをあげる」
彼が言うことを聞いてくれるよう、ルカは必死になって、くだけた言葉を使った。ジェイルはルカのからだをもうとっくに知り尽くしている。今さら魅力を感じてもらえるかはわからない。
しかし非力な修道士のルカには、ほかにできることがなかった。ルカは涙目でねだった。
「だから、お願い。ジェイル……」
実際に旅券の裏書を見たのは、この場では司祭だけだ。
ルカの身元証明者が女王ナタリアであると知っている彼は、ジェイルの言葉に青ざめていた。司祭は、ルカが冬麗の戦で国境線を守ったり戴冠式で司祭役を務めたりしたことを、知らないのだった。
ただ、まだ若いのに聖都シュテマの大聖堂で勤めた、優秀な修道士だと思っている。しかしジェイルの言い方や立ち居振る舞いに、彼は何かの含みを感じ取ったように見えた。
司祭は震え声で言った。
「……では、どうすればいいのです。私には、騎士たちが祭りの日に鈴の玉を返してくれるとは思えません」
鈴の玉は布であれ金属であれ、町のほうぼうに散らして猫に遊ばせるものだ。歌物語には、猫がそこらじゅう転がしたものは、犬が回収して女神に返したという逸話が残されているが、現実の祭りではそのあたりが少し脚色されている。
『祭りの終わりには猫が気に入った人間に贈ってくれる』とされていた。つまりは参加者への抽選の贈り物となるのだった。この時期の猫たちは、女神の命令を受けて町の人間をよくよく観察している。修道士が猫の養い親に任せきりにせず、独自に猫を懐かせるのは、猫から玉を取り上げるような不正を防ぐためでもあった。
「当然、貧しい者の手に渡り、売られることもあります。しかしそれは金銭が必要な者に女神様が哀れみをかけた証です。単に金目のものとして取り扱われるのは間違っている。そのために聖なるニャンヤンに玉の行方を託すのですから」
司祭は深いため息をついた。権力への対抗心が強いセイボリーの町で、長年祭りを執り行ってきた彼も、今回の件には頭を悩ませているようだった。
「司祭様の仰ることはよくわかります」
ルカは司祭が気の毒になって言った。
「鈴の玉は猫たちに転がしてもらって、大地を清め豊かにするもの。たとえ守るためだったとしても、騎士たちが取り上げてしまうなんておかしいと思います」
「おい、ルカ……」
言いかけたジェイルの声が立ち消えるほどの鬨の声が上がった。
「そうだ、よくぞ言った修道士!」
「こうなったら取り返しに行こう!」
「こんなチビでさえ、どちらに正義があるかはわかっているんだ!」
「もう我慢の限界だ。俺は黄色い犬どもを殴りつけてやらんと気が収まらん!」
ジェイルは怒ってルカの肩を揺すぶった。
「このバカッ、なにを焚きつけてやがる」
「えっ……えっ?」
ルカは司祭を労わろうと言っただけだが、男たちは大盛り上がりだった。あまりのうるささに、ジェイルは両手で耳を塞いで叫んだ。
「もともとこいつらの不満は爆発寸前だったんだ! そこに女王の後ろ盾のあるおまえが、うかつにしゃしゃり出たら、どうなるかなんて目に見えてただろう!」
「あぁっ、すみません! 私はわからなくて……えっ、ど、どうしましょう」
ジェイルは「今さらどうもならん」と舌打ちした。そして男たちに向かって声を張り上げた。
「せっかくだ、やつらの居所に火でも放ってやったらどうだ! こちらの本気の程が知れれば、向こうも鈴の玉を差しだすだろう」
「ジェイル様!?」
ジェイルの提案は速やかに受け入れられた。怒りをいっそう燃え上がらせた男たちは、どすどすと足音を立てて聖堂を出る。ある者は武器の確保にねぐらへ戻り、またある者は油と松明の支度へ走った。騎士たちは歓楽街にほど近い宿に駐留している。そこで落ち合う手はずを整えたようだ。
呆気にとられるルカに、ジェイルは「よし、これで周辺の守りが手薄になるな」と言い放った。男たちを陽動に使い、セイボリーの町を出る算段らしい。
「なんてこと考えるのですか! 彼らを囮にするなんて!」
「なぜ」
聖堂を出ようとするジェイルは本気らしかった。司祭や修道士たちがぽかんと見ている前でルカを抱き上げ、さっさと歩きだしてしまう。間近に見る彼の目は、日食のようだった。
「遅かれ早かれこうなるのはわかっていた。祭りの日に大勢が巻き込まれるよりマシだろう」
「えっ……」
「……どうもおまえには妙な力があるようだな、ルカ様」
ジェイルは、首をかしげて笑っていた。それは怒っている時の笑い方だった。
「緑の民もギルダもコパも、みんなおまえを欲しがっている。素性を隠していてもトーチカだとかいって担ぎ上げられるのだから相当だ」
ジェイルはたくましい腕でルカの腰を抱き、頭巾の下の瞳を覗き込む。
「きっとおまえが小さくて弱くて清らかだからなのだろう。おまえの言葉は正しいと、誰もが盲目に信じてしまう。ふん、反乱の旗印には打ってつけというわけだ」
「私はそんなものではありません。あなたはよくご存じのはずです!」
「どうだろうな。結局のところ、俺もおまえを欲しがる者のひとりだ」
訥々と言われて、ルカは頬を赤らめた。欲しがっているのはルカも同じだ。揉み屋ではからだをつなぐに至らなかった。腰を支えるジェイルの手つきを、妙に意識してしまう。そんな場合ではないのに。
「……下ろして。ジェイル」
ルカが小声でねだると、ジェイルは片眉を上げて従った。それは、言うことを聞けば欲しいものがもらえるとわかっているからだ。主君に仕える騎士のようにふるまいながら、彼が求めているのは名誉ではなかった。
猫の駆けていく、人気のない裏路地で、ルカはジェイルの頬にそっと触れた。
「あの方たちは、鈴の玉を返してほしいと思っていただけです。それが、私の不注意な発言のせいで暴力をふるおうとしている。それを放っておくのは良くないことです」
「……良くなかろうが、放っておけばいい。騎士たちも間抜けじゃない。火が大きくなる前に全員捕まるだけだ」
「……ジェイル、お願い」
「おい、冗談だろう。あのバカどもを助けろって言ってんのか!?」
その時ジェイルが黙ったのは、ルカが目蓋を閉じたからだ。
頬が紅潮して、ルカは熱かった。背伸びした爪先はぷるぷると震えてしまって、ジェイルの胸に縋るようになる。それでも顎を上げて、ジェイルに唇を差し出す。
ジェイルが喉の奥でうなるのがわかった。
「……ずるい修道士だ、おまえはっ」
怒った直後に触れた唇は甘かった。外で人目を忍ぶように口づけあうのは、宿で睦みあうのとは違う。気持ちが急いて、胸が高鳴る。町の空や建物や空気に、そうすることを咎められながら許されているような気がした。矛盾した多幸感に、足元がふらついて仕方ない。
ルカが踵を地面につけると、ジェイルが耳元に言った。
「俺がやり遂げたら、おまえは、俺ともっとこれをするか?」
「……うん」
「するんだな、俺と……」
「うん。うん……」
ルカは猫の手で口を押さえながら何度もうなずいた。ここは外だというのに、なんて大胆なことをしてしまったのだろう。恥ずかしくて上を向けなかった。ジェイルは巣穴を見張る猟犬のように頭巾の中を覗き込んで来るのだが。
ルカは小さな声で約束した。
「わ、私はジェイルと、これをする。たくさんする。……ジェイルが欲しいものをあげる」
彼が言うことを聞いてくれるよう、ルカは必死になって、くだけた言葉を使った。ジェイルはルカのからだをもうとっくに知り尽くしている。今さら魅力を感じてもらえるかはわからない。
しかし非力な修道士のルカには、ほかにできることがなかった。ルカは涙目でねだった。
「だから、お願い。ジェイル……」
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