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ラブラブハッピー番外編
じれじれあまあまゴズメル×リリィ③★
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「あぁ……! あぁんん……」
長いかすれ声が漏れる。リリィは気が狂いそうだった。明かりを消した寝室で二人、ベッドに入って三十分。四つん這いで襲い掛かってきたゴズメルは体の下にいるリリィの耳を延々と舐め、乳房を愛撫し続けている。すでに裸になってお互い下半身は準備万端だというのに。
ゴズメルのいきりたった男根が腰に当たるのを感じた。撫でるようなフェザータッチで下乳の輪郭をなぞられ、円を描くように胸を揺らされる。乳首は人差し指と中指の間に挟まれて逃げられないのに強くつねってはもらえない。優しい刺激をねちっこく与えられ続け、リリィは息も絶え絶えだった。
「あぁ……お願いっ、お願いしますっ、それもう、許して、許してください、あなた……!」
「フフ、いったい何をお願いしてるんだろ」
「んはあぁあん」
悪役がワイングラスを持つ手つきでグッと乳房を持ち上げられる。リリィは(そのまま握りつぶして)と思うのだが、ゆらゆらと揺らされるだけ。リリィは身もだえして懇願した。
「あなた、お願い、お願いですからリリィのおっぱいをもっとイジメてください! はしたないマゾまんこをいたぶってください!」
子供がいないと思うと、つい大きな声で求めてしまう。ゴズメルはべろっとリリィの耳たぶを舐め上げた。若いころはがむしゃらに攻めるばかりだった妻の成長ぶりに、リリィはぞくぞくと震えた。いや、身に覚えはある。逆の立場の時、リリィがゴズメルにこういう焦らし方を教えてしまったのだ。
(だってそれは、私がゴズメルより体力がないからなのに……!)
力も精力も有り余っているゴズメルがこんなねちっこい攻め方をおぼえてしまったら、リリィは悦がりなくことしかできない。ゴズメルは喉奥でくつくつといやらしい笑いを漏らした。
「ダメだよ、そんなにすぐ音を上げたら。せっかくなんだから長く愉しまなくちゃ」
「あぁああ……」
「おや、泣いちゃうのか。仕方ない子だ」
背中に感じる重みがふっと軽くなった。いつもは当たり前にしている翅の制御ももうできない。急速に展開する大きな翅にゴズメルは目を細めた。ベッドのわきに立ち、リリィの顔に男根を突き付ける。
「まだしゃぶっちゃダメだよ。あんたの頬を十回叩いてからだ」
「はうっ」
「いー、ちっ」
髪を掴まれ、長い肉棒にペチッと横面を張られる。叩かれる衝撃よりも蒸れた臭気にリリィは惹きつけられた。髪をひっぱられることになるとわかっていても頭が勝手に動いて赤黒い亀頭のニオイを嗅ぎにいってしまう。みじめな有様を、ゴズメルは頭上で悪役よろしくせせら笑った。
「大好きなチンポに叩いてもらえて嬉しいだろう。口に唾溜めて、しっかりマンコ濡らしてな。これからたっぷりご奉仕してもらうんだからね」
「んふーっ、んふーっ」
「よしよし、よくできたおまんこ奴隷だね。にーぃ」
犬のように撫でてもらえると多幸感で全身が痺れる。回数を増すごとに男根は硬くなり、頬を叩く力も強くなる。男根から滲む粘度の高い体液がリリィの白い顔をベトベトに汚した。愛する連れ合いからとくべつ酷く扱われ、リリィは興奮していた。ゴズメルが自分を悦ばすためにこんなマニアックなプレイに及んでいるのかと思うと嬉しくてたまらない。
「きゅーう、じゅっ」
パシッとひときわ強く頬を打たれる。唇に男根を当てられても、リリィはいいと言われるまで口を開けなかった。やがてゴズメルの手がつむじに乗った。「いいよ」と許す声はひときわ甘かった。
「大好きなチンポを好きなだけ頬張るといい」
リリィは飼い主に甘える犬のようにゴズメルの腰に飛びついた。亀頭の先にちゅぱちゅぱとディープキスをして、複雑な味わいを堪能する。
「あぁっんはぁああっ」
「リリィ、リリィ、なんて可愛いんだ……愛してる……!」
ゴズメルは感じ入ったようなため息を漏らした。リリィの頭を掴み、深く腰を入れる。喉奥を犯される悦びにリリィは咽び泣いた。喜悦の涙がぽろぽろと頬を伝い、ゴズメルの足を濡らす。
「ん……? オナニーしてるのか、リリィ……」
「あぁっ、あなた……許してください、オマンコがせつなくて……っ」
男性器を口に咥えこみ、右手でゴズメルの睾丸を愛撫し、左手で自分の陰核をクリクリと刺激する。女性器に指は挿れていなかった。ゴズメルに一番に貫いてほしいからだ。ゴズメルは笑った。
「いいよ。あんたはどうせ自分でクリチンポを弄るだけじゃ満足できないだろう」
「アン、そうなの……そうなのぉっ。ゴズメル、ごずめるっ」
腰をゆらめかせ、ちゅぱちゅぱと男性器を舐めしゃぶりながらリリィはねだった。
「ゴズメルがいいの、ゴズメルのが欲しい、自分の指じゃ気持ちよくなれないの……っ。月に一度のゴツゴツしたおちんぽでリリィのおまんこをミルクでたぷたぷにしてくださぁい……っ」
リリィの卑猥な姿にゴズメルは見とれた。子供たちはいつも優しいリリィママがこんな一面を持っているなんて知らないだろう。知る必要もない。美しい翅も、淫らな姿も、ゴズメルだけのものだ。この目にすべて焼き付けておきたい。
ゴズメルは今にも射精しそうな男根を、強靭な精神力でリリィの口から引き抜いた。ベッドに仰向けに寝そべると「上においで」と、妻を招く。騎乗位の誘いにリリィはポッと頬を赤らめた。
手と手をつなぎ、指に指を絡めれば、翅を背負ったリリィをまっすぐに見上げられる。彼女はゴズメルの腰をまたぎ、膝を小鹿のようにふるわせていた。
「わ、わたしっ、いま挿れたら、すぐイッてしまうかも……!」
「いいよ。あたしだってそうだ」
今もこうして見つめあうだけで昂っている。ゴズメルは甘ったるく囁いた。
「好きな時に好きなだけイきな。あたしもそうする……」
つないだ手を引き寄せて唇を付ける。
「そのかわり、あんたが泣こうが喚こうが、絶対放してやらない。めちゃくちゃにしてやる」
「あぁあん……」
想像するだけで濡れてしまうようだ。揺らめく腰がゴズメルの猛々しい剛直をヌルリと掬いとる。挿入のゆるやかさに反し、腰の奥では溜まりに溜まった欲望がマグマのように煮立っている。リリィは口のはしから涎を垂らしながら感じた。
「んふぅーっ、うぅーっ」
「ほら。よがってないで、言葉にしてごらん。今、あんたとあたしは何をしてるの?」
「んう、うぅっ、ゴズメルの、おちんぽ、おちんぽにっ、ゆっくり、犯してもらってるの……っきもちいっ、深いのキてるぅっ」
「……っ、おらっ」
陶然としているリリィに、ゴズメルは、たんっと腰を突き上げた。不意打ちにリリィの膝が崩れ、挿入が深くなる。
「アァーッ!」
全身のタガが外れるような衝撃があった。リリィの叫びは息に変わってもなお続く。ゴズメルはそのままグニグニと腰を蠢かせてリリィの女性器を犯した。一人と一人の絶頂がかけあわさって、空気の色と重ささえ変えてしまう。快楽のあまりベソベソと弱弱しく泣くリリィを、ゴズメルは掻き抱いた。「だめ」「ゆるして」「ごわれりゅ」と口走られても、ゴズメルは先に伝えておいたとおりやめなかった。リリィも本当にやめてほしいわけではないとわかっていたからだ。
汗と喘ぎ声がどちらのものなのかはすでにわからなかった。舌も吐息もキスでとろけ、固く抱き合うほど触れたところから輪郭がねっとりと混ざり合う。翅の燐光さえ掻き消すほどに重なり合った二つの影は、それからしばらく離れなかった。
まだ夜だというのに、窓の外がやけに明るい。ゴズメルは裸のままベッドから降りた。カーテンをそっとめくると、庭の裏手、濃紺の空にぽっかりと銀色の月が浮かんでいる。たかが月のはずが、非常に大きく見え、ゴズメルは気圧された。
「ゴズメル……?」
「リリィ」
リリィは同じように起きて、ゴズメルの腕に胸を寄せた。
「どうしたの。私にも見せて」
「あんた、裸じゃないか。外から見られちゃうよ」
「あなたがそれを言うの……?」
「あんたとあたしじゃ違うだろ」
くすっと笑うリリィの股に、ゴズメルは手を添えた。
「ほら、ちょっと触っただけで、もうこんなにして……」
「そ、それは、あなたがいっぱいナカに出すから……っ」
リリィの言うとおりだ。クプッと精液が手に漏れてくる。ゴズメルが指に気を取られたすきに、リリィはカーテンをさっと開けてしまった。ゴズメルは「いいよ」と笑ってリリィの背後に回った。
「デカいお月様が見てる前で、あんたのことよがらせてやるから……っ」
「ちょっと、もう……っ」
「今頃ジュエルたちも天文台で同じ月を見てるかもね」
「あぁあ、だめっ、変なこと言わないでっ」
「なにが変だ。あの子たちだって学校で最低限のことは勉強してるだろ」
カーテンに取りすがろうとするリリィの股に男根を挟んでしまう。ゴズメルはぬるぬると腰を動かしながらリリィの乳房を揉みしだいた。
「こうやって……! 何度もガニマタで腰へこつかせて、あんたたちを授かったんだよって、いつか教えてやらなきゃ……!」
「ち、ちがうっ! ちがうわ、もう、ゴズメルのイジワル……!」
イジワルされればされるほど感じてしまうのがリリィの性癖だった。なんとか窓に背を向けても、乳首に吸い付かれるとふくらはぎをピンとさせて快感を貪ってしまう。ゴズメルはリリィの体を軽々と持ち上げた。すがりつく妻の股に巨根を擦り付ける。リリィは涙ながらに懇願した。
「あなた、言っちゃダメよッ、お願いだから子供たちにそんなこと言わないで……!」
「誰が言うもんか」
「あうーっ!」
月光を浴びたゴズメルは立ったままリリィを抱いた。優しい妻にさえ言わずにおいていることは色々とある。子供たちが帰ってくる明日を待ち望みながら、二人きりのこの夜が永遠に終わらなければいいと思っているのも、そのうちの一つだった。
「あんたとあたしだけの秘密だよ、リリィ……」
「んっ……」
口づけると、リリィの瞳がとろんとする。「いいわ」と優しい声でリリィは言った。安心しきったようにゴズメルに身を任せ、片手の小指を立てる妻はあまりにもまばゆかった。
「約束よ。ゴズメル」
長いかすれ声が漏れる。リリィは気が狂いそうだった。明かりを消した寝室で二人、ベッドに入って三十分。四つん這いで襲い掛かってきたゴズメルは体の下にいるリリィの耳を延々と舐め、乳房を愛撫し続けている。すでに裸になってお互い下半身は準備万端だというのに。
ゴズメルのいきりたった男根が腰に当たるのを感じた。撫でるようなフェザータッチで下乳の輪郭をなぞられ、円を描くように胸を揺らされる。乳首は人差し指と中指の間に挟まれて逃げられないのに強くつねってはもらえない。優しい刺激をねちっこく与えられ続け、リリィは息も絶え絶えだった。
「あぁ……お願いっ、お願いしますっ、それもう、許して、許してください、あなた……!」
「フフ、いったい何をお願いしてるんだろ」
「んはあぁあん」
悪役がワイングラスを持つ手つきでグッと乳房を持ち上げられる。リリィは(そのまま握りつぶして)と思うのだが、ゆらゆらと揺らされるだけ。リリィは身もだえして懇願した。
「あなた、お願い、お願いですからリリィのおっぱいをもっとイジメてください! はしたないマゾまんこをいたぶってください!」
子供がいないと思うと、つい大きな声で求めてしまう。ゴズメルはべろっとリリィの耳たぶを舐め上げた。若いころはがむしゃらに攻めるばかりだった妻の成長ぶりに、リリィはぞくぞくと震えた。いや、身に覚えはある。逆の立場の時、リリィがゴズメルにこういう焦らし方を教えてしまったのだ。
(だってそれは、私がゴズメルより体力がないからなのに……!)
力も精力も有り余っているゴズメルがこんなねちっこい攻め方をおぼえてしまったら、リリィは悦がりなくことしかできない。ゴズメルは喉奥でくつくつといやらしい笑いを漏らした。
「ダメだよ、そんなにすぐ音を上げたら。せっかくなんだから長く愉しまなくちゃ」
「あぁああ……」
「おや、泣いちゃうのか。仕方ない子だ」
背中に感じる重みがふっと軽くなった。いつもは当たり前にしている翅の制御ももうできない。急速に展開する大きな翅にゴズメルは目を細めた。ベッドのわきに立ち、リリィの顔に男根を突き付ける。
「まだしゃぶっちゃダメだよ。あんたの頬を十回叩いてからだ」
「はうっ」
「いー、ちっ」
髪を掴まれ、長い肉棒にペチッと横面を張られる。叩かれる衝撃よりも蒸れた臭気にリリィは惹きつけられた。髪をひっぱられることになるとわかっていても頭が勝手に動いて赤黒い亀頭のニオイを嗅ぎにいってしまう。みじめな有様を、ゴズメルは頭上で悪役よろしくせせら笑った。
「大好きなチンポに叩いてもらえて嬉しいだろう。口に唾溜めて、しっかりマンコ濡らしてな。これからたっぷりご奉仕してもらうんだからね」
「んふーっ、んふーっ」
「よしよし、よくできたおまんこ奴隷だね。にーぃ」
犬のように撫でてもらえると多幸感で全身が痺れる。回数を増すごとに男根は硬くなり、頬を叩く力も強くなる。男根から滲む粘度の高い体液がリリィの白い顔をベトベトに汚した。愛する連れ合いからとくべつ酷く扱われ、リリィは興奮していた。ゴズメルが自分を悦ばすためにこんなマニアックなプレイに及んでいるのかと思うと嬉しくてたまらない。
「きゅーう、じゅっ」
パシッとひときわ強く頬を打たれる。唇に男根を当てられても、リリィはいいと言われるまで口を開けなかった。やがてゴズメルの手がつむじに乗った。「いいよ」と許す声はひときわ甘かった。
「大好きなチンポを好きなだけ頬張るといい」
リリィは飼い主に甘える犬のようにゴズメルの腰に飛びついた。亀頭の先にちゅぱちゅぱとディープキスをして、複雑な味わいを堪能する。
「あぁっんはぁああっ」
「リリィ、リリィ、なんて可愛いんだ……愛してる……!」
ゴズメルは感じ入ったようなため息を漏らした。リリィの頭を掴み、深く腰を入れる。喉奥を犯される悦びにリリィは咽び泣いた。喜悦の涙がぽろぽろと頬を伝い、ゴズメルの足を濡らす。
「ん……? オナニーしてるのか、リリィ……」
「あぁっ、あなた……許してください、オマンコがせつなくて……っ」
男性器を口に咥えこみ、右手でゴズメルの睾丸を愛撫し、左手で自分の陰核をクリクリと刺激する。女性器に指は挿れていなかった。ゴズメルに一番に貫いてほしいからだ。ゴズメルは笑った。
「いいよ。あんたはどうせ自分でクリチンポを弄るだけじゃ満足できないだろう」
「アン、そうなの……そうなのぉっ。ゴズメル、ごずめるっ」
腰をゆらめかせ、ちゅぱちゅぱと男性器を舐めしゃぶりながらリリィはねだった。
「ゴズメルがいいの、ゴズメルのが欲しい、自分の指じゃ気持ちよくなれないの……っ。月に一度のゴツゴツしたおちんぽでリリィのおまんこをミルクでたぷたぷにしてくださぁい……っ」
リリィの卑猥な姿にゴズメルは見とれた。子供たちはいつも優しいリリィママがこんな一面を持っているなんて知らないだろう。知る必要もない。美しい翅も、淫らな姿も、ゴズメルだけのものだ。この目にすべて焼き付けておきたい。
ゴズメルは今にも射精しそうな男根を、強靭な精神力でリリィの口から引き抜いた。ベッドに仰向けに寝そべると「上においで」と、妻を招く。騎乗位の誘いにリリィはポッと頬を赤らめた。
手と手をつなぎ、指に指を絡めれば、翅を背負ったリリィをまっすぐに見上げられる。彼女はゴズメルの腰をまたぎ、膝を小鹿のようにふるわせていた。
「わ、わたしっ、いま挿れたら、すぐイッてしまうかも……!」
「いいよ。あたしだってそうだ」
今もこうして見つめあうだけで昂っている。ゴズメルは甘ったるく囁いた。
「好きな時に好きなだけイきな。あたしもそうする……」
つないだ手を引き寄せて唇を付ける。
「そのかわり、あんたが泣こうが喚こうが、絶対放してやらない。めちゃくちゃにしてやる」
「あぁあん……」
想像するだけで濡れてしまうようだ。揺らめく腰がゴズメルの猛々しい剛直をヌルリと掬いとる。挿入のゆるやかさに反し、腰の奥では溜まりに溜まった欲望がマグマのように煮立っている。リリィは口のはしから涎を垂らしながら感じた。
「んふぅーっ、うぅーっ」
「ほら。よがってないで、言葉にしてごらん。今、あんたとあたしは何をしてるの?」
「んう、うぅっ、ゴズメルの、おちんぽ、おちんぽにっ、ゆっくり、犯してもらってるの……っきもちいっ、深いのキてるぅっ」
「……っ、おらっ」
陶然としているリリィに、ゴズメルは、たんっと腰を突き上げた。不意打ちにリリィの膝が崩れ、挿入が深くなる。
「アァーッ!」
全身のタガが外れるような衝撃があった。リリィの叫びは息に変わってもなお続く。ゴズメルはそのままグニグニと腰を蠢かせてリリィの女性器を犯した。一人と一人の絶頂がかけあわさって、空気の色と重ささえ変えてしまう。快楽のあまりベソベソと弱弱しく泣くリリィを、ゴズメルは掻き抱いた。「だめ」「ゆるして」「ごわれりゅ」と口走られても、ゴズメルは先に伝えておいたとおりやめなかった。リリィも本当にやめてほしいわけではないとわかっていたからだ。
汗と喘ぎ声がどちらのものなのかはすでにわからなかった。舌も吐息もキスでとろけ、固く抱き合うほど触れたところから輪郭がねっとりと混ざり合う。翅の燐光さえ掻き消すほどに重なり合った二つの影は、それからしばらく離れなかった。
まだ夜だというのに、窓の外がやけに明るい。ゴズメルは裸のままベッドから降りた。カーテンをそっとめくると、庭の裏手、濃紺の空にぽっかりと銀色の月が浮かんでいる。たかが月のはずが、非常に大きく見え、ゴズメルは気圧された。
「ゴズメル……?」
「リリィ」
リリィは同じように起きて、ゴズメルの腕に胸を寄せた。
「どうしたの。私にも見せて」
「あんた、裸じゃないか。外から見られちゃうよ」
「あなたがそれを言うの……?」
「あんたとあたしじゃ違うだろ」
くすっと笑うリリィの股に、ゴズメルは手を添えた。
「ほら、ちょっと触っただけで、もうこんなにして……」
「そ、それは、あなたがいっぱいナカに出すから……っ」
リリィの言うとおりだ。クプッと精液が手に漏れてくる。ゴズメルが指に気を取られたすきに、リリィはカーテンをさっと開けてしまった。ゴズメルは「いいよ」と笑ってリリィの背後に回った。
「デカいお月様が見てる前で、あんたのことよがらせてやるから……っ」
「ちょっと、もう……っ」
「今頃ジュエルたちも天文台で同じ月を見てるかもね」
「あぁあ、だめっ、変なこと言わないでっ」
「なにが変だ。あの子たちだって学校で最低限のことは勉強してるだろ」
カーテンに取りすがろうとするリリィの股に男根を挟んでしまう。ゴズメルはぬるぬると腰を動かしながらリリィの乳房を揉みしだいた。
「こうやって……! 何度もガニマタで腰へこつかせて、あんたたちを授かったんだよって、いつか教えてやらなきゃ……!」
「ち、ちがうっ! ちがうわ、もう、ゴズメルのイジワル……!」
イジワルされればされるほど感じてしまうのがリリィの性癖だった。なんとか窓に背を向けても、乳首に吸い付かれるとふくらはぎをピンとさせて快感を貪ってしまう。ゴズメルはリリィの体を軽々と持ち上げた。すがりつく妻の股に巨根を擦り付ける。リリィは涙ながらに懇願した。
「あなた、言っちゃダメよッ、お願いだから子供たちにそんなこと言わないで……!」
「誰が言うもんか」
「あうーっ!」
月光を浴びたゴズメルは立ったままリリィを抱いた。優しい妻にさえ言わずにおいていることは色々とある。子供たちが帰ってくる明日を待ち望みながら、二人きりのこの夜が永遠に終わらなければいいと思っているのも、そのうちの一つだった。
「あんたとあたしだけの秘密だよ、リリィ……」
「んっ……」
口づけると、リリィの瞳がとろんとする。「いいわ」と優しい声でリリィは言った。安心しきったようにゴズメルに身を任せ、片手の小指を立てる妻はあまりにもまばゆかった。
「約束よ。ゴズメル」
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