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ラブラブハッピー番外編
かわいそうなオズヌと素敵なお婿さんのお話②
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夫の、トロイメライ何某というミノタウロス族らしからぬ名前を知ったのは、プロポーズを受けてからだった。両親と親戚のひと――これは父親の叔父、つまり大叔父だった――は、めでたいことだと祝ってくれたが、オズヌは落ち込んだ。そもそも意思決定に慣れていないのだ。殴っていても、拒否していても、同じように後悔していたろうからそれはもう避けようもないのだが、本式に落ち込んだのは大叔父の家で食事した時だった。
(世の中にこんなに美味しいものがあるのか)
オズヌも野菜を食べたことはある。お祝いごとの時などは、男たちが山に自生している野草を摘んできてくれるのだが、地下に届くまでには萎れている。芋のほうがずっと美味しいと思っていた。初めて食べる採れたての野菜は、噛み応えのある水のように甘くてシャキシャキしていた。
キャベツを丸ごと頬張るオズヌを、「ふふ」と婿殿は笑った。
「美味しいですか。たくさん食べてネ」
「……!」
その時、オズヌは気づいてしまった。クメミ山の最下層に来れば、この優男はそうそう野菜を食べられなくなる。太陽と星は遠ざかり、強さだけがすべての里に囚われてしまうのだ。
「……オズヌさん?」
「う、ううん……」
うちの婿になんか来ないほうがいいよ、とはオズヌは口が裂けても言えなかった。自分と結婚したいだなんて、トロイメライは何か誤解しているに違いないと思った。そしてその誤解が解けたら最後、彼はオズヌのもとに来てくれないだろう。
「オズヌはおまえがあまりに馴れ馴れしいから、びっくりしてるんだ」
二人の会話を、大叔父が引き取った。
「さっきもひとの手を掴んでいたが、ああいうことはもっとお互い拳で語り合ってからにしなさい」
「ああ、スミマセン。ボク、彼女があんまりにもステキで気がつかなかった」
「そういうことを言うなと言っているんだ!」
はたで聞いていて、オズヌは真っ赤になった。野菜で潤したはずの口がカラカラに乾いてしまう。大叔父はオズヌにではなく、オズヌの父に「悪いな」と謝った。オズヌが父よりも弱いからだ。
「こいつは物の道理がわかってないんだ」
「……若いってことだ。うちは気にしない」
「ふ……じゃあ、まあ、お互い様かな」
「うん?」
「とぼけるなよ。今回の件、なかなか返事をよこさなかったじゃないか」
「ああ、いろいろ相談しなきゃならなかったから」
「なーにが」
酒も入ったからだろうか。話の流れがきな臭くなってきた。オズヌの母が、大叔父の妻に目配せをする。オズヌが食器を脇によせた時、大叔父が敷物を蹴って立ち上がった。戦後、山に残った者と山を出た者との間には、血がつながっていても目に見えない一線があった
「自分たちはお山に残った側だと思って、天狗になってるんだろう。意気地のねえ最下層のやつが、何をえらそうに威張ってやがる」
「いや、そんなつもりはなかったんだ。すまなかった」
父は低姿勢を崩さなかった。それを侮られたと思うのか、大叔父のほうはますますヒートアップする。母が「オズヌ、オズヌ」と娘を手招きした。騒ぎが落ち着くまで、婿殿と外に行っていなさいとのことだった。
ミノタウロス族はいつもこうなのだ。格付けにうるさく、決着がつかない相手との争いを何度も蒸し返す。外は真っ暗、星も見えず、異様に肌寒かった。しばらく歩いたところで、オズヌはやっと言った。
「やっぱりやめたほうがいいと思う」
「えっ?」
「うちのお父さんを見ただろう。うちは誰も戦わないし、情けないんだ。お母さんも、わたしも」
暗闇の中で、トロイメライの澄んだ瞳は宙に浮いているかのようだった。
「あんたにどんな事情があるか知らないけど、クメミ山は嫌なところだよ。みんながうちをバカにする。ごはんもここほどおいしくない」
「そう……?」
「そうだよ。あんた、きっと嫌な思いする」
大叔父の熱気にあてられてかオズヌは口数が多かった。火照った頬が今にも爆発してしまいそうだ。勇気を振り絞って、やっと山から出てきたのに、あんなふうに思われていたのか。火花は予想外なところから出た。オズヌは涙ぐんでいた。涙は弱者が流すものだ。ミノタウロスたるもの、涙より血を流すべきなのに、オズヌはしゃがみこんでしまった。
「う……うちが、弱いせいで……お父さんが、あんなこと言われて……」
「オズヌさん」
「もう、いやだ。いやだ。とってもいやだ」
「ボクと結婚するのも嫌ですか」
「……うーっ」
嫌だと思う。嫌じゃないとも思う。結局のところ結婚するしないの問題ではなく、オズヌは自分たち一家が不幸になるのが嫌なのだった。いつまでも穏やかで幸せでいたい。傷つきたくない。ひとりぼっちになりたくない。欲望ははっきりしているのに、そのためにどうすればいいのかわからなかった。
だって、どうしたってまわりが強すぎるのだ。両親や強者が、自分を包む温かい泥が冷えて固まれば、息もできずに死ぬことをオズヌは自覚していた。今だって尖った砂利が混ざっているのかもしれない。オズヌはじっとしているほかなかった。頭を抱え、耳をふさぎ、目を閉ざして、息も止めてしまう。そうして恐ろしいものをやり過ごさなければ、今ここに存在することさえ怖くて仕方ない。
その時、トロイメライが変なことを言った。
「オズヌさん、ボクがあなたを女王様にしてあげる」
耳をふさいだ手を貫通するほど衝撃的な言葉だった。
「は……?」
「ボクが王様で、ボクらの子供たちが王子様やお姫様です。それで、ほかのミノタウロスの誰もあなたに逆らえないの。どうですか。気に入りませんか」
オズヌは意味がわからなかった。この男は寝ぼけているのだろうか。あるいは気が狂っている? そうか、狂人を押し付けられたのか。そう、ぼんやりと思った。
しかしトロイメライの目は揺らぐことなく輝いている。オズヌは怯えていた。
「な……なに言ってるの。できっこないよ、そんなの……」
「どうして。ボク、とても強いよ」
手に手が触れた。「触ってみてください」と言われ、オズヌはトロイメライの角に手を当てた。色が黒いほうに目がいって気づかなかったが、変なかたちの角だった。後ろに向かって二又に分かれているのだ。
「ボクのお父さんの角。これでガツンとやります」
「外国の……?」
「うん。お母さんを捨ててしまった」
「……お母さんは」
「お母さんは心も体も弱かったので、死んじゃいました」
言葉を失くすオズヌに、トロイメライは「女のひとは健康で長生きがイチバンです」と、きっぱり言った。謎に頬ずりをしてくるのは、オズヌが健康で長生きしそうという意味だろうか。
「う、ん……」
「食べる物なんか気にしません。この集落でボクと死合ってくれるひとはいないし、いつまでもよそ者です。オズヌさんのお婿さんになれば、お嫁さんはもちろん、お父さんとお母さんまでもらえる。ボクは絶対にあなたと結婚したいです」
「んん……」
「ボクと結婚して。オズヌさん。ネッ」
「ひゃん」
畑のそばだ。暗いとはいえ吹きさらしの道ばたでグイグイと身を寄せられて、オズヌは変な声を上げた。幼馴染のゴズメルとだって、ハグは殴り合いのあとだったのに、トロイメライは本当に強引だった。オズヌも力は強い。やろうと思えば押しのけられるのだが、頭がぐるぐるして動けない。
(わたしのこと、女王さまにするって………変なやつだ……すごく変だ……)
変なのはオズヌのほうだった。抱きついてくる彼の首筋の匂いを嗅いでいると、尻尾がフワフワしてしまうのだ。お尻から飛んでいってしまったのかと思うほどだ。
「わっ、わかった、もうわかったよう……あんたと結婚するから……」
離れて、と言うのが少し遅かった。腹筋の弱いオズヌはとうとう道端で押し倒されてしまった。ドスンと土埃が立つ中で、二人の目が合う。ふっと彼の瞳が優しく細まった。ゆっくりと顔が近づいてくる。
(あぁ、う、うそ……今日はじめて会ったのに、そんな……キスなんて……)
なんという色好みな婿だろう。オズヌは思わずギュッと目を閉じた。
「……もう戻らないと心配しますね」
「えっ」
よいしょ、と起き上がったトロイメライが手を差し伸べてくる。オズヌはおずおずと掴んで立った。まだ嫁入り前だ。キスされずに済んでよかった。そのはずなのに、されなかったと思うとなんだか唇が寂しいような気がするのだった。
(世の中にこんなに美味しいものがあるのか)
オズヌも野菜を食べたことはある。お祝いごとの時などは、男たちが山に自生している野草を摘んできてくれるのだが、地下に届くまでには萎れている。芋のほうがずっと美味しいと思っていた。初めて食べる採れたての野菜は、噛み応えのある水のように甘くてシャキシャキしていた。
キャベツを丸ごと頬張るオズヌを、「ふふ」と婿殿は笑った。
「美味しいですか。たくさん食べてネ」
「……!」
その時、オズヌは気づいてしまった。クメミ山の最下層に来れば、この優男はそうそう野菜を食べられなくなる。太陽と星は遠ざかり、強さだけがすべての里に囚われてしまうのだ。
「……オズヌさん?」
「う、ううん……」
うちの婿になんか来ないほうがいいよ、とはオズヌは口が裂けても言えなかった。自分と結婚したいだなんて、トロイメライは何か誤解しているに違いないと思った。そしてその誤解が解けたら最後、彼はオズヌのもとに来てくれないだろう。
「オズヌはおまえがあまりに馴れ馴れしいから、びっくりしてるんだ」
二人の会話を、大叔父が引き取った。
「さっきもひとの手を掴んでいたが、ああいうことはもっとお互い拳で語り合ってからにしなさい」
「ああ、スミマセン。ボク、彼女があんまりにもステキで気がつかなかった」
「そういうことを言うなと言っているんだ!」
はたで聞いていて、オズヌは真っ赤になった。野菜で潤したはずの口がカラカラに乾いてしまう。大叔父はオズヌにではなく、オズヌの父に「悪いな」と謝った。オズヌが父よりも弱いからだ。
「こいつは物の道理がわかってないんだ」
「……若いってことだ。うちは気にしない」
「ふ……じゃあ、まあ、お互い様かな」
「うん?」
「とぼけるなよ。今回の件、なかなか返事をよこさなかったじゃないか」
「ああ、いろいろ相談しなきゃならなかったから」
「なーにが」
酒も入ったからだろうか。話の流れがきな臭くなってきた。オズヌの母が、大叔父の妻に目配せをする。オズヌが食器を脇によせた時、大叔父が敷物を蹴って立ち上がった。戦後、山に残った者と山を出た者との間には、血がつながっていても目に見えない一線があった
「自分たちはお山に残った側だと思って、天狗になってるんだろう。意気地のねえ最下層のやつが、何をえらそうに威張ってやがる」
「いや、そんなつもりはなかったんだ。すまなかった」
父は低姿勢を崩さなかった。それを侮られたと思うのか、大叔父のほうはますますヒートアップする。母が「オズヌ、オズヌ」と娘を手招きした。騒ぎが落ち着くまで、婿殿と外に行っていなさいとのことだった。
ミノタウロス族はいつもこうなのだ。格付けにうるさく、決着がつかない相手との争いを何度も蒸し返す。外は真っ暗、星も見えず、異様に肌寒かった。しばらく歩いたところで、オズヌはやっと言った。
「やっぱりやめたほうがいいと思う」
「えっ?」
「うちのお父さんを見ただろう。うちは誰も戦わないし、情けないんだ。お母さんも、わたしも」
暗闇の中で、トロイメライの澄んだ瞳は宙に浮いているかのようだった。
「あんたにどんな事情があるか知らないけど、クメミ山は嫌なところだよ。みんながうちをバカにする。ごはんもここほどおいしくない」
「そう……?」
「そうだよ。あんた、きっと嫌な思いする」
大叔父の熱気にあてられてかオズヌは口数が多かった。火照った頬が今にも爆発してしまいそうだ。勇気を振り絞って、やっと山から出てきたのに、あんなふうに思われていたのか。火花は予想外なところから出た。オズヌは涙ぐんでいた。涙は弱者が流すものだ。ミノタウロスたるもの、涙より血を流すべきなのに、オズヌはしゃがみこんでしまった。
「う……うちが、弱いせいで……お父さんが、あんなこと言われて……」
「オズヌさん」
「もう、いやだ。いやだ。とってもいやだ」
「ボクと結婚するのも嫌ですか」
「……うーっ」
嫌だと思う。嫌じゃないとも思う。結局のところ結婚するしないの問題ではなく、オズヌは自分たち一家が不幸になるのが嫌なのだった。いつまでも穏やかで幸せでいたい。傷つきたくない。ひとりぼっちになりたくない。欲望ははっきりしているのに、そのためにどうすればいいのかわからなかった。
だって、どうしたってまわりが強すぎるのだ。両親や強者が、自分を包む温かい泥が冷えて固まれば、息もできずに死ぬことをオズヌは自覚していた。今だって尖った砂利が混ざっているのかもしれない。オズヌはじっとしているほかなかった。頭を抱え、耳をふさぎ、目を閉ざして、息も止めてしまう。そうして恐ろしいものをやり過ごさなければ、今ここに存在することさえ怖くて仕方ない。
その時、トロイメライが変なことを言った。
「オズヌさん、ボクがあなたを女王様にしてあげる」
耳をふさいだ手を貫通するほど衝撃的な言葉だった。
「は……?」
「ボクが王様で、ボクらの子供たちが王子様やお姫様です。それで、ほかのミノタウロスの誰もあなたに逆らえないの。どうですか。気に入りませんか」
オズヌは意味がわからなかった。この男は寝ぼけているのだろうか。あるいは気が狂っている? そうか、狂人を押し付けられたのか。そう、ぼんやりと思った。
しかしトロイメライの目は揺らぐことなく輝いている。オズヌは怯えていた。
「な……なに言ってるの。できっこないよ、そんなの……」
「どうして。ボク、とても強いよ」
手に手が触れた。「触ってみてください」と言われ、オズヌはトロイメライの角に手を当てた。色が黒いほうに目がいって気づかなかったが、変なかたちの角だった。後ろに向かって二又に分かれているのだ。
「ボクのお父さんの角。これでガツンとやります」
「外国の……?」
「うん。お母さんを捨ててしまった」
「……お母さんは」
「お母さんは心も体も弱かったので、死んじゃいました」
言葉を失くすオズヌに、トロイメライは「女のひとは健康で長生きがイチバンです」と、きっぱり言った。謎に頬ずりをしてくるのは、オズヌが健康で長生きしそうという意味だろうか。
「う、ん……」
「食べる物なんか気にしません。この集落でボクと死合ってくれるひとはいないし、いつまでもよそ者です。オズヌさんのお婿さんになれば、お嫁さんはもちろん、お父さんとお母さんまでもらえる。ボクは絶対にあなたと結婚したいです」
「んん……」
「ボクと結婚して。オズヌさん。ネッ」
「ひゃん」
畑のそばだ。暗いとはいえ吹きさらしの道ばたでグイグイと身を寄せられて、オズヌは変な声を上げた。幼馴染のゴズメルとだって、ハグは殴り合いのあとだったのに、トロイメライは本当に強引だった。オズヌも力は強い。やろうと思えば押しのけられるのだが、頭がぐるぐるして動けない。
(わたしのこと、女王さまにするって………変なやつだ……すごく変だ……)
変なのはオズヌのほうだった。抱きついてくる彼の首筋の匂いを嗅いでいると、尻尾がフワフワしてしまうのだ。お尻から飛んでいってしまったのかと思うほどだ。
「わっ、わかった、もうわかったよう……あんたと結婚するから……」
離れて、と言うのが少し遅かった。腹筋の弱いオズヌはとうとう道端で押し倒されてしまった。ドスンと土埃が立つ中で、二人の目が合う。ふっと彼の瞳が優しく細まった。ゆっくりと顔が近づいてくる。
(あぁ、う、うそ……今日はじめて会ったのに、そんな……キスなんて……)
なんという色好みな婿だろう。オズヌは思わずギュッと目を閉じた。
「……もう戻らないと心配しますね」
「えっ」
よいしょ、と起き上がったトロイメライが手を差し伸べてくる。オズヌはおずおずと掴んで立った。まだ嫁入り前だ。キスされずに済んでよかった。そのはずなのに、されなかったと思うとなんだか唇が寂しいような気がするのだった。
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