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30.呼び声
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十分な休息をとった後、ゴズメルとリリィは支度を整えて部屋を出た。
「わ、すっごい」
ジーニョの手によって、焚火は形を大きく変えていた。向かい合う三体の天女像に囲まれた中央に、火の輪が浮かんでいる。周りには逃げ延びたミノタウロス族が勢ぞろいしていた。
「ゴズメル!」
「おお、あんたはオズヌだね。見送りに来てくれたのかい」
大きなメスのミノタウロスが、がばっとゴズメルに抱き着いた。
口をぱくぱくさせているが、声が出ていない。ゴズメルは優しく言った。
「無理して喋ろうとしないでいいよ。あたしたちが行ったら、すぐに元のように喋れるようになるんだ。その時にたくさん話を聞かせとくれ」
言葉の出ないオズヌは、ゴズメルを強く抱きしめる。
うまく思い出せないけれど、ゴズメルはこの大きな幼馴染に懐かしさを感じた。きっと物心つく前から二人はハグしあっていたに違いない。・・・それはハグではなく、ハッケヨイノコッタノコッタだったかもしれないけれど。
オズヌの後ろには三人の子供と、父親に抱かれた小さな赤ちゃんがいる。ゴズメルがそっと促すと、オズヌは夫によりそった。
リリィはジーニョと話していた。
「おじさま、こんなに天女像があったのですか」
「いや、前回に改良を重ね、二体を自作した。3Dデータをもとにミノタウロス族が土をこねたのだ」
言われてみると、二体の女神像はどことなく素朴な顔立ちをしている。
ジーニョはゴズメルに「両手を前に出しなさい」と言った。従うと、その手にドサドサと武器や防具を乗せてくる。
大きな斧の刃先が手に刺さりそうになって、ゴズメルは飛び上がった。
「危ないな、いきなり何すんだよ!」
「フン。これからは手を出す前に用心することだ。おまえはガサツなうえ思慮に欠ける」
憎まれ口を叩くジーニョが渡してきたのは斧使い用の最強装備だった。斧は「ハビブティ・マサカリ」、上着は「シンドバッドのベスト」、靴は「千里沓」という。
どれも新品なのにしっくりと馴染むので、ゴズメルは驚いた。ベストがスピードとパワーを底上げしてくれるのもあるだろうが、斧はずっと振っていられそうだし、靴なんて体重がなくなったみたいに軽いのである。
「ありがとよ、ジーニョおじさま!」
「うるさいっ。別におまえのためじゃない、お嬢さんの身を守るためだ」
リリィのためかと思うといっそう嬉しい。ニコニコ顔のゴズメルに、ジーニョはうなった。
「……ゴズメル」
最後に話しかけてきたのは、ミギワだった。ゴズメルはまた悪口を言われるのかと、もらったばかりの斧をサッとかまえる。だがミギワは怒るというよりも気落ちして見えた。
「……気をつけて、行ってください」
「!?」
「俺はもう、家族を、失くしたく、ありません」
耳を疑うような言葉だった。思わず横にいるダマキを見ると、彼女も真剣な面持ちでうなずく。びっくりしているゴズメルの代わりにリリィが「大丈夫ですわ!」と背伸びして言った。
「お義兄さま、お義姉さま、ゴズメルのことは私が守ります!」
「んっ? リリィ?」
「リリィが一緒なら、安心ですね。ミギワ」
「……お願い、します」
「えぇっ!?」
頼りないみたいに言われたゴズメルは、3人の間で首を左右にブンブンと振ってしまう。
「そう心配せずともいい」
ジーニョが腕組みして言った。
「通信機も渡してある。ただ、調子に乗らず――」
その時、ジーニョの背後で炎の輪が揺らめいた。ゴズメルはキョトンと瞬く。
(見間違いかな? 今、火がひとの手みたいに……)
だが、それは見間違いではなかった。「ゴズメル!」リリィが大きな声を上げる。
今、火の輪はまるで蛇のようだった。尾を咬んでいた口を離し、ゴズメルに牙を剥いている・・・!
ミギワが妹の腕を掴もうと手を伸ばす。
だがゴズメルは胸に飛び込んできたリリィを抱きとめるので精いっぱいだった。
「わ、うわわわわ!」
尻もちをつこうとするゴズメルの足元に、蛇は先回りして輪を作っていた。
ドテッと転ぶはずの地面はもうそこにない。
「ギャーッ!」
ゴズメルとリリィは二人そろって、黒々とした穴の中に落ちていった。
穴は深く、手足をバタバタさせても掴めるところが何もない。
「うぎゃーっ、何も見えない! コワイ! 助けてくれーっ!」
「ゴズメル、落ち着いて!」
前が見えないのはリリィが顔に抱き着いているせいだ。ズリズリと這いおりてくると、目と目が合う。ゴズメルは心底ほっとしてリリィを抱きなおした。
二人は依然として暗い穴の中を落下しつづけていた。いや、果たして本当に落ちているのだろうか?
先は見えないが微風が絶えず足元から吹き上げている。落ちているのに浮かんでいるかのようだ。
「なんなんだコレは。こういうモンなの?」
「……前にもあなたを探しにこの通路を通ったわ。だけど、入り口が自分から動くなんてことはなかった」
「なんだそりゃ。どういうこと?」
「……わからない。とにかく、現地に着いたらすぐにおじさまたちに連絡をとりましょう。きっと心配しているか、らああっ!」
穴は急に途絶えた。リリィは舌を噛む。
ゴズメルは今度こそ尻もちをついたが、そこは地下アジトではなかった。
「おいおい……」
ゴズメルはリリィを抱いたまま後ずさった。そうしなければ全容が目に入らないのだ。
そこにあるのは、巨大な金属製の立方体だ。
コードが蔦のように絡みついた表面には、なにやら基盤がむき出しになっている。
それがノァズァークの人造神――アジリニだった。
「ええっ、と……コ、コンニチハー?」
こんな機械の塊にどうやって話しかければいいのだろう。
気圧されるゴズメルの腕の中からリリィが「あなたはアジリニですか」と声をあげた。
「私たちはノァズァークのプレイヤーです。名前はリリィとゴズメルです。あなたにお願いがあって来ました!」
基盤が光った。
分割された表面がスライドパズルのようにガシャガシャと動く。
やがて空いた中央に、平べったいU字曲線が浮かび上がる。
「文字? 返事しようとしているのかしら」
「違う」
ゴズメルは気が付いて、リリィの口をふさいだ。
「あれは、目蓋だ」
思った通りだった。恐ろしい目が開くのと同時に、けたたましい笑い声が響き渡る。
ゴズメルとリリィは気圧される。それは小さな女の子の笑い声だった。こんな四角い女の子などいるはずもない、きっと機械の排気音なのだろう。そう頭ではわかっているのだが、耳をつんざくような音声は、おかしくておかしくてたまらない、腹を抱えて笑う少女の笑い声にしか聞こえなかった。
ゴズメルはこの声を聴いたことがあった。
(そうだ。あたしは前に研究所でこの声に呼ばれたことがある)
コードが触手のようにしなった。ゴズメルが飛びのかなければ、きっと捕まっていただろう。
「どういうことだよ!? なんだってアジリニが、あたしたちに攻撃を」
コードはネズミにじゃれる猫の手みたいに伸びてきた。話しかけるどころか、近づくこともできない。
「……嘘でしょう。そんな、まさか」
リリィは、目を見開いて固まっていた。
はっきりしているのは、この場に留まっているのは危険だということだ。
「逃げるよっ!」
「あぁっ」
ここが研究所だとしたら、出入り口は知っている。あの古い木のドアだ。踵を返して一目散に走るゴズメルとは逆に、リリィはアジリニに手を伸ばそうとしていた。
ゴズメルが体当たりすると、ドアはまるで本当はこの世に存在していないみたいにすり抜けられた。
「うぉっ……」
アジリニは追ってこられないようだ。とにかく、助かったらしい。
「リリィ大丈夫か! 早いところじいさんに連絡を……リリィ?」
抱き下ろしたリリィは、ひどく震えていた。ゴズメルを見ると両手で顔を覆って、ワッと泣き出す。
「ど、どうしたの! あのバケモノにケガでもさせられたのか」
「バケモノですって。なんてことを……ああ、本当に、なんてことなの……」
リリィは頭を強く振って、ゴズメルを黙らせた。両手にしがみついてくるリリィは、本当につらそうだった。
「ゴズメル、あなたにはわからなかったと言うの。あの子がなんと言っていたか、本当に、何も」
「えっ……」
「あの子は、あなたのことを『お姉ちゃん』と呼んでいたわ! まるで遊んでほしくてまとわりつく子供みたいに!」
過去の記憶を失っているゴズメルは、きょとんとするばかりだ。
リリィは押し殺した声で「今のアジリニを乗っ取っているのは、あなたの妹なんだわ」と言った。
「彼女は生まれてくる前に、母体ごとクメミ山の火に投げ込まれた。ノァズァークのサイクルに還ることができず、ずっと火の中をさまよい続けていたのよ。そう、アジリニにエリアごと飲み込まれるまで……!」
「わ、すっごい」
ジーニョの手によって、焚火は形を大きく変えていた。向かい合う三体の天女像に囲まれた中央に、火の輪が浮かんでいる。周りには逃げ延びたミノタウロス族が勢ぞろいしていた。
「ゴズメル!」
「おお、あんたはオズヌだね。見送りに来てくれたのかい」
大きなメスのミノタウロスが、がばっとゴズメルに抱き着いた。
口をぱくぱくさせているが、声が出ていない。ゴズメルは優しく言った。
「無理して喋ろうとしないでいいよ。あたしたちが行ったら、すぐに元のように喋れるようになるんだ。その時にたくさん話を聞かせとくれ」
言葉の出ないオズヌは、ゴズメルを強く抱きしめる。
うまく思い出せないけれど、ゴズメルはこの大きな幼馴染に懐かしさを感じた。きっと物心つく前から二人はハグしあっていたに違いない。・・・それはハグではなく、ハッケヨイノコッタノコッタだったかもしれないけれど。
オズヌの後ろには三人の子供と、父親に抱かれた小さな赤ちゃんがいる。ゴズメルがそっと促すと、オズヌは夫によりそった。
リリィはジーニョと話していた。
「おじさま、こんなに天女像があったのですか」
「いや、前回に改良を重ね、二体を自作した。3Dデータをもとにミノタウロス族が土をこねたのだ」
言われてみると、二体の女神像はどことなく素朴な顔立ちをしている。
ジーニョはゴズメルに「両手を前に出しなさい」と言った。従うと、その手にドサドサと武器や防具を乗せてくる。
大きな斧の刃先が手に刺さりそうになって、ゴズメルは飛び上がった。
「危ないな、いきなり何すんだよ!」
「フン。これからは手を出す前に用心することだ。おまえはガサツなうえ思慮に欠ける」
憎まれ口を叩くジーニョが渡してきたのは斧使い用の最強装備だった。斧は「ハビブティ・マサカリ」、上着は「シンドバッドのベスト」、靴は「千里沓」という。
どれも新品なのにしっくりと馴染むので、ゴズメルは驚いた。ベストがスピードとパワーを底上げしてくれるのもあるだろうが、斧はずっと振っていられそうだし、靴なんて体重がなくなったみたいに軽いのである。
「ありがとよ、ジーニョおじさま!」
「うるさいっ。別におまえのためじゃない、お嬢さんの身を守るためだ」
リリィのためかと思うといっそう嬉しい。ニコニコ顔のゴズメルに、ジーニョはうなった。
「……ゴズメル」
最後に話しかけてきたのは、ミギワだった。ゴズメルはまた悪口を言われるのかと、もらったばかりの斧をサッとかまえる。だがミギワは怒るというよりも気落ちして見えた。
「……気をつけて、行ってください」
「!?」
「俺はもう、家族を、失くしたく、ありません」
耳を疑うような言葉だった。思わず横にいるダマキを見ると、彼女も真剣な面持ちでうなずく。びっくりしているゴズメルの代わりにリリィが「大丈夫ですわ!」と背伸びして言った。
「お義兄さま、お義姉さま、ゴズメルのことは私が守ります!」
「んっ? リリィ?」
「リリィが一緒なら、安心ですね。ミギワ」
「……お願い、します」
「えぇっ!?」
頼りないみたいに言われたゴズメルは、3人の間で首を左右にブンブンと振ってしまう。
「そう心配せずともいい」
ジーニョが腕組みして言った。
「通信機も渡してある。ただ、調子に乗らず――」
その時、ジーニョの背後で炎の輪が揺らめいた。ゴズメルはキョトンと瞬く。
(見間違いかな? 今、火がひとの手みたいに……)
だが、それは見間違いではなかった。「ゴズメル!」リリィが大きな声を上げる。
今、火の輪はまるで蛇のようだった。尾を咬んでいた口を離し、ゴズメルに牙を剥いている・・・!
ミギワが妹の腕を掴もうと手を伸ばす。
だがゴズメルは胸に飛び込んできたリリィを抱きとめるので精いっぱいだった。
「わ、うわわわわ!」
尻もちをつこうとするゴズメルの足元に、蛇は先回りして輪を作っていた。
ドテッと転ぶはずの地面はもうそこにない。
「ギャーッ!」
ゴズメルとリリィは二人そろって、黒々とした穴の中に落ちていった。
穴は深く、手足をバタバタさせても掴めるところが何もない。
「うぎゃーっ、何も見えない! コワイ! 助けてくれーっ!」
「ゴズメル、落ち着いて!」
前が見えないのはリリィが顔に抱き着いているせいだ。ズリズリと這いおりてくると、目と目が合う。ゴズメルは心底ほっとしてリリィを抱きなおした。
二人は依然として暗い穴の中を落下しつづけていた。いや、果たして本当に落ちているのだろうか?
先は見えないが微風が絶えず足元から吹き上げている。落ちているのに浮かんでいるかのようだ。
「なんなんだコレは。こういうモンなの?」
「……前にもあなたを探しにこの通路を通ったわ。だけど、入り口が自分から動くなんてことはなかった」
「なんだそりゃ。どういうこと?」
「……わからない。とにかく、現地に着いたらすぐにおじさまたちに連絡をとりましょう。きっと心配しているか、らああっ!」
穴は急に途絶えた。リリィは舌を噛む。
ゴズメルは今度こそ尻もちをついたが、そこは地下アジトではなかった。
「おいおい……」
ゴズメルはリリィを抱いたまま後ずさった。そうしなければ全容が目に入らないのだ。
そこにあるのは、巨大な金属製の立方体だ。
コードが蔦のように絡みついた表面には、なにやら基盤がむき出しになっている。
それがノァズァークの人造神――アジリニだった。
「ええっ、と……コ、コンニチハー?」
こんな機械の塊にどうやって話しかければいいのだろう。
気圧されるゴズメルの腕の中からリリィが「あなたはアジリニですか」と声をあげた。
「私たちはノァズァークのプレイヤーです。名前はリリィとゴズメルです。あなたにお願いがあって来ました!」
基盤が光った。
分割された表面がスライドパズルのようにガシャガシャと動く。
やがて空いた中央に、平べったいU字曲線が浮かび上がる。
「文字? 返事しようとしているのかしら」
「違う」
ゴズメルは気が付いて、リリィの口をふさいだ。
「あれは、目蓋だ」
思った通りだった。恐ろしい目が開くのと同時に、けたたましい笑い声が響き渡る。
ゴズメルとリリィは気圧される。それは小さな女の子の笑い声だった。こんな四角い女の子などいるはずもない、きっと機械の排気音なのだろう。そう頭ではわかっているのだが、耳をつんざくような音声は、おかしくておかしくてたまらない、腹を抱えて笑う少女の笑い声にしか聞こえなかった。
ゴズメルはこの声を聴いたことがあった。
(そうだ。あたしは前に研究所でこの声に呼ばれたことがある)
コードが触手のようにしなった。ゴズメルが飛びのかなければ、きっと捕まっていただろう。
「どういうことだよ!? なんだってアジリニが、あたしたちに攻撃を」
コードはネズミにじゃれる猫の手みたいに伸びてきた。話しかけるどころか、近づくこともできない。
「……嘘でしょう。そんな、まさか」
リリィは、目を見開いて固まっていた。
はっきりしているのは、この場に留まっているのは危険だということだ。
「逃げるよっ!」
「あぁっ」
ここが研究所だとしたら、出入り口は知っている。あの古い木のドアだ。踵を返して一目散に走るゴズメルとは逆に、リリィはアジリニに手を伸ばそうとしていた。
ゴズメルが体当たりすると、ドアはまるで本当はこの世に存在していないみたいにすり抜けられた。
「うぉっ……」
アジリニは追ってこられないようだ。とにかく、助かったらしい。
「リリィ大丈夫か! 早いところじいさんに連絡を……リリィ?」
抱き下ろしたリリィは、ひどく震えていた。ゴズメルを見ると両手で顔を覆って、ワッと泣き出す。
「ど、どうしたの! あのバケモノにケガでもさせられたのか」
「バケモノですって。なんてことを……ああ、本当に、なんてことなの……」
リリィは頭を強く振って、ゴズメルを黙らせた。両手にしがみついてくるリリィは、本当につらそうだった。
「ゴズメル、あなたにはわからなかったと言うの。あの子がなんと言っていたか、本当に、何も」
「えっ……」
「あの子は、あなたのことを『お姉ちゃん』と呼んでいたわ! まるで遊んでほしくてまとわりつく子供みたいに!」
過去の記憶を失っているゴズメルは、きょとんとするばかりだ。
リリィは押し殺した声で「今のアジリニを乗っ取っているのは、あなたの妹なんだわ」と言った。
「彼女は生まれてくる前に、母体ごとクメミ山の火に投げ込まれた。ノァズァークのサイクルに還ることができず、ずっと火の中をさまよい続けていたのよ。そう、アジリニにエリアごと飲み込まれるまで……!」
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