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17.I will be yours.(R18性表現)
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床に二人の服が落ちている。
火が消えてからも、二人は翅と鱗粉の放つ薄紅色の灯りを頼りに交わっていた。部屋は果物かごをそのまま蒸したような匂いが充満している。汗と愛液の甘酸っぱい匂いに、鱗粉の甘さが混ざり、性の悦びに咽ぶ涙の味もした。
「リリィ、リリィ……!」
「んぁっ、あっ、だめっ、だめにゃのぉ、そこぉ……!」
四つん這いのリリィにゴズメルは覆いかぶさっていた。光の翅は、無機物を貫通するが、有機物には遮られる。自分の胸でリリィの翅が途絶えるのを見ると、綺麗なものを本当に犯しているという気がする。
リリィが腿を締めて守ろうとする女性器を、ゴズメルは五本の指ぜんぶ使って荒らしまわっていた。それをすると、リリィの唇がどんどん甘くなる。自分の濡れた股を彼女の小ぶりな尻にこすりつけるのもたまらなかった。
「あぁん、あぁん、おまんこジュポジュポしちゃだめぇ、だめなのぉ」
ダメじゃない、とゴズメルにはもうわかる。ひとつひとつの行為に既視感があった。だめ、だめ、と口走る彼女のからだをこうやって何度も割り開いたことがある。
ゴズメルは過去の自分に嫉妬した。ぼんやりと蘇ってくる光景にまるで身に覚えがなく、他人の記憶を見ているような気がする。
(あたしは今初めてこの子を抱いているのに、過去のあたしが邪魔する。この子はあたしのものなのに)
リリィが「やめて、だめ」とかぶりを振るのも気に入らなかった。記憶がないと、触り方も違うのだろうか? 前のほうがよかったとか思ってるんじゃないだろうか、
(なんて生意気なんだ。あたしじゃ満足できないっていうのか!)
むらっと嫉妬の炎が沸き立つと、自然と指使いも荒々しくなった。
「いやって言うな、イイって言え!」
「うう、んうぅ、それだめぇ、だめぇえ、イッぢゃううう」
声が低くなって、腹の底がぶるぶると震えているのがわかる。絶頂を我慢しているのだ。そうまでしてイかされたくないのかと、ゴズメルはますます怒りを燃え上がらせた。
「こんっの……!」
「おねがい、おねがいっ」
リリィはゴズメルにすがりついた。
「やめれぇっ翅が動いちゃうっ……、バタバタしぢゃうからぁ……!」
目を点にするゴズメルに、リリィは必死に首を振った。端正な顔は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。「う、う」と、両手を寝床について頭を深々と頭を下げる。美少女の全裸土下座にゴズメルは衝撃を受ける。
「ごぇんらひゃい、鱗粉れぢゃう、いっぱいれぢゃうっ、おまんこゆるしてっ。リリィのおまんこをゆるしてくださいッ」
「え……えぇ……!?」
頭を下げながらも、腰がゆらゆらと揺れている。必死にムラつきをやりすごす股は、後ろから見ると濃ゆい愛液がベットリと糸を引いていた。リリィは細い息をつきながら説明した。
「言ったのに……ちょっとずつじゃないと、ダメって……一度に鱗粉を吸うと、毒だから……」
「……あ、あんた、あたしのために……?」
「あん、あぁん、ゴズメル、ごじゅめうぅ、お願い、お願いしまひゅ……」
リリィの土下座は無様そのものだった。今にもイきそうに乳首を勃起させ、股を濡らしているというのに『お願いですから私をイかせないでください』と必死に頼んでいるのだ。フリフリと腰を揺らしながら。
「お口でご奉仕するから……」
えっ、とゴズメルが思う間もなく、リリィはゴズメルの膝に顔を寄せた。
(……本当に?)
ゴズメルは膝立ちして、リリィの美しい翅と、白い背中を見下ろした。
(だいぶ、頭は働くようになったけど……それもリリィが鱗粉を制御しているせいだっていうのか……)
翅は静止している。もしも羽ばたいたら、いったいどれほどの鱗粉が舞うことになるだろう。想像したゴズメルはぞくっとした。
(もし町中でこの翅を使ったら、乱痴気騒ぎどころじゃない。テロになっちまう)
リリィの鱗粉はいったいどれほどの力を秘めているのだろう。
そんなゴズメルの思いを知らないリリィは、背骨を蛇のようにゆらめかせ、ゴズメルの秘所に唇をつけた。
「ぐっ……」
女性器にキスされる。リリィの巧みな舌使いに、ゴズメルはベッドにぐっと体重をかけた。唇で分厚いラビアを開き、ちろちろと内襞を舐める。歯の気配はみじんも感じなかった。
「な、慣れてんだ……あんた……」
「……?」
「……記憶がなくなる前も、あたしによく、シてたわけ……」
リリィの長いまつげがパチパチと腿をくすぐる。恥ずかしそうな息遣いを感じた。
「そんなことないわ……。あなたは、女の子の部分を触られるのを嫌がっていたから……」
「…………ん……」
リリィはふぅっと切ない吐息を漏らしてゴズメルを見上げた。ガラス細工のように愛らしい表情に、ゴズメルはぞくぞくする。この純真そうな唇でゴズメルを愛撫したのかと思うと、クるものがある。
リリィは「また、あなたに触れることができてうれしい」と言った。
「ふうん……」
「……ごめんなさいね。私の独りよがりに付き合わせてしまって。気分が乗らないなら、もう……」
「いやっ別に、そんなこと言ってないけど……」
胸が苦しかった。からだは正直なのに心がためらっている。もっと鱗粉に酔って頭がめちゃくちゃになっていたら、『あんたが好き、もっと一緒に気持ちよくなりたい』と言えるのだが、今のゴズメルはこれまで積み上げてきた彼女との日々を叩き壊されてしまっていた。
あちこちに既視感のある記憶が転がっていて、追体験するたびに涙が出そうになるほど切なくなる。消された記憶を一瞬にして積み上げられるわけじゃない。それがもどかしくて、悲しかった。
「……ただ、あんたのことをちゃんと思い出せないあたしが、こんなことしていいのかわかんなくて……」
気弱になるゴズメルの股を、リリィはパクッと食んだ。
「ふにゃぁ!?」
濃いめの陰毛をもぐもぐとされて、ゴズメルは全身がコンニャクになったみたいに震えた。
「お……おぉう……な、何してくれてんだよぉ……こらぁ……」
気持ち良すぎるあまりメンチ切りしてしまったが、リリィは素知らぬ顔で口を動かし続けている。やがてゴズメルを見上げて、口を開いてみせる。ぬとぬとと赤い舌と陰毛の間に糸がひき、卑猥なほど赤い。
心なしか、エメラルドの瞳もてらてらと油を塗ったように光っていた。
足元からカーッと血が上ってきた。
「ひっ、ひとのマンコしゃぶりながら、なに挑発してんだよっこのスケベ!」
「挑発なんてしてないわ。ただ、気持ちよくなってほしいの、ゴズメル」
「う……?」
「私はあなたの全部が好き。あなたが私を憶えていなくてもかまわない。この気持ちは、これから先なにがあっても変わらないわ」
熱烈な告白に、ゴズメルは顔を赤くする。リリィの頬も、同じくらい赤かった。
「……記憶を失ったのが角を折られたせいでなく、アジリニ神が介入したためだとしたら、それはもう取り戻せないかもしれない。それでも、ゴズメル……」
「あっ……」
溶けたアイスクリームを掬うかのように、ゴズメルの弱いところをリリィの舌は掬いとった。
「私をもう一度あなたのものにして。奴隷でも恋人でもお嫁さんでもいいから……私を、あなただけのものにして。ゴズメル」
火が消えてからも、二人は翅と鱗粉の放つ薄紅色の灯りを頼りに交わっていた。部屋は果物かごをそのまま蒸したような匂いが充満している。汗と愛液の甘酸っぱい匂いに、鱗粉の甘さが混ざり、性の悦びに咽ぶ涙の味もした。
「リリィ、リリィ……!」
「んぁっ、あっ、だめっ、だめにゃのぉ、そこぉ……!」
四つん這いのリリィにゴズメルは覆いかぶさっていた。光の翅は、無機物を貫通するが、有機物には遮られる。自分の胸でリリィの翅が途絶えるのを見ると、綺麗なものを本当に犯しているという気がする。
リリィが腿を締めて守ろうとする女性器を、ゴズメルは五本の指ぜんぶ使って荒らしまわっていた。それをすると、リリィの唇がどんどん甘くなる。自分の濡れた股を彼女の小ぶりな尻にこすりつけるのもたまらなかった。
「あぁん、あぁん、おまんこジュポジュポしちゃだめぇ、だめなのぉ」
ダメじゃない、とゴズメルにはもうわかる。ひとつひとつの行為に既視感があった。だめ、だめ、と口走る彼女のからだをこうやって何度も割り開いたことがある。
ゴズメルは過去の自分に嫉妬した。ぼんやりと蘇ってくる光景にまるで身に覚えがなく、他人の記憶を見ているような気がする。
(あたしは今初めてこの子を抱いているのに、過去のあたしが邪魔する。この子はあたしのものなのに)
リリィが「やめて、だめ」とかぶりを振るのも気に入らなかった。記憶がないと、触り方も違うのだろうか? 前のほうがよかったとか思ってるんじゃないだろうか、
(なんて生意気なんだ。あたしじゃ満足できないっていうのか!)
むらっと嫉妬の炎が沸き立つと、自然と指使いも荒々しくなった。
「いやって言うな、イイって言え!」
「うう、んうぅ、それだめぇ、だめぇえ、イッぢゃううう」
声が低くなって、腹の底がぶるぶると震えているのがわかる。絶頂を我慢しているのだ。そうまでしてイかされたくないのかと、ゴズメルはますます怒りを燃え上がらせた。
「こんっの……!」
「おねがい、おねがいっ」
リリィはゴズメルにすがりついた。
「やめれぇっ翅が動いちゃうっ……、バタバタしぢゃうからぁ……!」
目を点にするゴズメルに、リリィは必死に首を振った。端正な顔は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。「う、う」と、両手を寝床について頭を深々と頭を下げる。美少女の全裸土下座にゴズメルは衝撃を受ける。
「ごぇんらひゃい、鱗粉れぢゃう、いっぱいれぢゃうっ、おまんこゆるしてっ。リリィのおまんこをゆるしてくださいッ」
「え……えぇ……!?」
頭を下げながらも、腰がゆらゆらと揺れている。必死にムラつきをやりすごす股は、後ろから見ると濃ゆい愛液がベットリと糸を引いていた。リリィは細い息をつきながら説明した。
「言ったのに……ちょっとずつじゃないと、ダメって……一度に鱗粉を吸うと、毒だから……」
「……あ、あんた、あたしのために……?」
「あん、あぁん、ゴズメル、ごじゅめうぅ、お願い、お願いしまひゅ……」
リリィの土下座は無様そのものだった。今にもイきそうに乳首を勃起させ、股を濡らしているというのに『お願いですから私をイかせないでください』と必死に頼んでいるのだ。フリフリと腰を揺らしながら。
「お口でご奉仕するから……」
えっ、とゴズメルが思う間もなく、リリィはゴズメルの膝に顔を寄せた。
(……本当に?)
ゴズメルは膝立ちして、リリィの美しい翅と、白い背中を見下ろした。
(だいぶ、頭は働くようになったけど……それもリリィが鱗粉を制御しているせいだっていうのか……)
翅は静止している。もしも羽ばたいたら、いったいどれほどの鱗粉が舞うことになるだろう。想像したゴズメルはぞくっとした。
(もし町中でこの翅を使ったら、乱痴気騒ぎどころじゃない。テロになっちまう)
リリィの鱗粉はいったいどれほどの力を秘めているのだろう。
そんなゴズメルの思いを知らないリリィは、背骨を蛇のようにゆらめかせ、ゴズメルの秘所に唇をつけた。
「ぐっ……」
女性器にキスされる。リリィの巧みな舌使いに、ゴズメルはベッドにぐっと体重をかけた。唇で分厚いラビアを開き、ちろちろと内襞を舐める。歯の気配はみじんも感じなかった。
「な、慣れてんだ……あんた……」
「……?」
「……記憶がなくなる前も、あたしによく、シてたわけ……」
リリィの長いまつげがパチパチと腿をくすぐる。恥ずかしそうな息遣いを感じた。
「そんなことないわ……。あなたは、女の子の部分を触られるのを嫌がっていたから……」
「…………ん……」
リリィはふぅっと切ない吐息を漏らしてゴズメルを見上げた。ガラス細工のように愛らしい表情に、ゴズメルはぞくぞくする。この純真そうな唇でゴズメルを愛撫したのかと思うと、クるものがある。
リリィは「また、あなたに触れることができてうれしい」と言った。
「ふうん……」
「……ごめんなさいね。私の独りよがりに付き合わせてしまって。気分が乗らないなら、もう……」
「いやっ別に、そんなこと言ってないけど……」
胸が苦しかった。からだは正直なのに心がためらっている。もっと鱗粉に酔って頭がめちゃくちゃになっていたら、『あんたが好き、もっと一緒に気持ちよくなりたい』と言えるのだが、今のゴズメルはこれまで積み上げてきた彼女との日々を叩き壊されてしまっていた。
あちこちに既視感のある記憶が転がっていて、追体験するたびに涙が出そうになるほど切なくなる。消された記憶を一瞬にして積み上げられるわけじゃない。それがもどかしくて、悲しかった。
「……ただ、あんたのことをちゃんと思い出せないあたしが、こんなことしていいのかわかんなくて……」
気弱になるゴズメルの股を、リリィはパクッと食んだ。
「ふにゃぁ!?」
濃いめの陰毛をもぐもぐとされて、ゴズメルは全身がコンニャクになったみたいに震えた。
「お……おぉう……な、何してくれてんだよぉ……こらぁ……」
気持ち良すぎるあまりメンチ切りしてしまったが、リリィは素知らぬ顔で口を動かし続けている。やがてゴズメルを見上げて、口を開いてみせる。ぬとぬとと赤い舌と陰毛の間に糸がひき、卑猥なほど赤い。
心なしか、エメラルドの瞳もてらてらと油を塗ったように光っていた。
足元からカーッと血が上ってきた。
「ひっ、ひとのマンコしゃぶりながら、なに挑発してんだよっこのスケベ!」
「挑発なんてしてないわ。ただ、気持ちよくなってほしいの、ゴズメル」
「う……?」
「私はあなたの全部が好き。あなたが私を憶えていなくてもかまわない。この気持ちは、これから先なにがあっても変わらないわ」
熱烈な告白に、ゴズメルは顔を赤くする。リリィの頬も、同じくらい赤かった。
「……記憶を失ったのが角を折られたせいでなく、アジリニ神が介入したためだとしたら、それはもう取り戻せないかもしれない。それでも、ゴズメル……」
「あっ……」
溶けたアイスクリームを掬うかのように、ゴズメルの弱いところをリリィの舌は掬いとった。
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