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急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
96.岩清水★(浴尿・飲尿展開があります)
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もとより裸だった。ゴズメルはびくびくと震えるリリィの前髪をひっぱり、顔を上げさせる。目を閉じていることを確かめ、そこに腰を落とした。あ、とリリィが甘い声を漏らす。そこが本当の臨界点だった。
下腹がぶるっと震える。細い尿は、ゆっくりと漏れた。
太ももに垂れていかないようにゴズメルは両膝を外へ向ける。ゴズメルはみっともない体勢でリリィの前髪の生え際に放尿した。それは湯気が立つほど熱い。酔っているせいか、ゆっくりとしか出すことができない。下腹部はちゃぷちゃぷと音が聞こえてきそうなほど尿が溜まっているのに。
「う……」
ゴズメルは目を閉じて天を仰ぎ、ぞくぞくと腰を前後に揺すった。感じていた。もっと勢いよくリリィに尿をかけたい。グレンが喧嘩両成敗とばかりにミギワと自分にジョボジョボと放尿したように、リリィにも負けを思い知らせてやりたかった。しかしゴズメルは女で、長大な男性器もなく、穴からちょろちょろと細い尿を垂れ流すほかない。
目を開けると土の天井があった。そこは暗い地下で、足元ではリリィが放尿を受けていた。
言われた通りにからだの影になるところを開きながら放尿を受けるさまは、蝶のはばたきに驚くほどよく似ていた。唇を薄く開き、頭の上で手を組み、腋を、乳房をさらけだす。
(飲んでる……)
顔に尿を受けるリリィの喉は上下していた。
(ああ、だ、だめだ、そんな、汚い、汚いよ……リリィ……)
理性が働いて、ゴズメルはなんとか股を締めようとするのだが、無理だった。尿は止まらない。リリィの顔や胸を汚し続けている。愛する者を穢す快感に、ゴズメルの膝はがくがくと震えた。辱められているのはゴズメルのほうだった。自分の本心が尿と一緒に股から漏れてしまっている。
ミノタウロス族の、敗者に尿を浴びせるという俗悪な行為は、彼らの反芻行動と紐づけて語られることがある。反芻とは愛好する対象を口に含み、吐き出してはまた口に含むことだが、これには誤って飲んだり噛み砕いてしまう危険性がある。
浴尿にはその危険性がないのだった。
相手を傷つけるおそれなしに強い匂いをつけ、また第三者がそれを反芻することを防ぐことさえできる。(誰がひとの尿がかかったものを口に含みたいと思うだろう?)
ゴズメルはこの説をまったくもって支持しない。浴尿は唾棄すべき野蛮な文明である。
なるほど、このおぞましい行為に悪い苔を防ぐ効果があるのは事実そうである。消毒だとか免疫力を活性化しているという者もある。だが、だとしても愛する者を汚すことを、そんな自分勝手な理屈で正当化するなんて、ひととして絶対に間違っている。
ゴズメルは、幼少期に勝負事に負け続けて、尿をかけられまくるのがマジで超絶嫌だった。こんな不衛生で屈辱的で、気持ちの悪い行為が愛の証明であっていいはずがない。力なき者を守ることであっていいはずがない。
「ゴズメル……もっと、来て……」
上半身をぐっしょりと濡らしたリリィが、膝を大きく開いた。両手を女性器に添えて、影を開いている。腰を突き上げて、ゴズメルの尿を受けようとしていた。ゴズメルは涙声で絞り出した。
「ミノタウロス族は、クソの中のクソだ……」
「どうして? あなたはミノタウロス族なのに」
「こんなんで興奮するド変態があたしだからだよ!」
ゴズメルは自分の血を呪いながら、リリィに覆いかぶさっていた。尿とも愛液ともつかないものをトロトロと漏らす股をリリィの股に押し付ける。
「あぁ、すごい、ゴズメル、こんなにおしっこが止まらないなんて」
「遅漏で悪かったな!」
「きゃっ」
ゴズメルはリリィの膝を抱え上げ、尻の谷間にも尿をかけた。そのまま横倒しにして、膝の裏にもかけてしまう。
「あなたは動かないって言っていたのに」
「……早く済ませたい。こんなこと」
本音だった。好きなひとをおしっこまみれにするなんて、ゴズメルはやっぱり好きではない。もっとお花とか、宝石とか、きれいなもので飾ってあげたいのだ。
「あんたもかけてみればわかるよ。結構きついよ、精神的に……」
自分の征服欲のようなものと対峙しなければならないのだった。不思議そうに首をかしげるリリィを、ゴズメルは見つめ返した。
「あんたも、あたしにかけてよ」
その時、そんな言葉が出たのはなぜだったのだろう。
「えぇっ……。ダメよ、そんなの。あなたは私に勝ったのに」
驚くリリィに、ゴズメルは興が乗った。そう、リリィも一度やってみればいいのだ。
「ダメはそっちだよ。あたしが勝ったんだから、あんたは言うことを聞くべきじゃないか……」
ゴズメルの声は、明らかに興奮していて、変だった。かけられたい。かけて、ほしい。
「……かけとくれよ。いいだろ、あたしだって、あんたのお嫁さんなんだから」
ゴズメルが足先を前に出して見せると、リリィはしゃがんだ膝をおずおずと寄せて来た。自分はさんざんかけられたくせに「本当にいいのね?」と聞いてくる。
「……うん」
赤くなってうなずくゴズメルに、リリィは二度は聞かなかった。もしかしたら尿意を感じていたのかもしれない。息を抜く気配があった。温かいものを足の甲に浴びるあいだ、ゴズメルは目を閉じていた。眉間に皺が寄り、口から変な息が漏れた。あいしてる、とみっともない声で言った。
下腹がぶるっと震える。細い尿は、ゆっくりと漏れた。
太ももに垂れていかないようにゴズメルは両膝を外へ向ける。ゴズメルはみっともない体勢でリリィの前髪の生え際に放尿した。それは湯気が立つほど熱い。酔っているせいか、ゆっくりとしか出すことができない。下腹部はちゃぷちゃぷと音が聞こえてきそうなほど尿が溜まっているのに。
「う……」
ゴズメルは目を閉じて天を仰ぎ、ぞくぞくと腰を前後に揺すった。感じていた。もっと勢いよくリリィに尿をかけたい。グレンが喧嘩両成敗とばかりにミギワと自分にジョボジョボと放尿したように、リリィにも負けを思い知らせてやりたかった。しかしゴズメルは女で、長大な男性器もなく、穴からちょろちょろと細い尿を垂れ流すほかない。
目を開けると土の天井があった。そこは暗い地下で、足元ではリリィが放尿を受けていた。
言われた通りにからだの影になるところを開きながら放尿を受けるさまは、蝶のはばたきに驚くほどよく似ていた。唇を薄く開き、頭の上で手を組み、腋を、乳房をさらけだす。
(飲んでる……)
顔に尿を受けるリリィの喉は上下していた。
(ああ、だ、だめだ、そんな、汚い、汚いよ……リリィ……)
理性が働いて、ゴズメルはなんとか股を締めようとするのだが、無理だった。尿は止まらない。リリィの顔や胸を汚し続けている。愛する者を穢す快感に、ゴズメルの膝はがくがくと震えた。辱められているのはゴズメルのほうだった。自分の本心が尿と一緒に股から漏れてしまっている。
ミノタウロス族の、敗者に尿を浴びせるという俗悪な行為は、彼らの反芻行動と紐づけて語られることがある。反芻とは愛好する対象を口に含み、吐き出してはまた口に含むことだが、これには誤って飲んだり噛み砕いてしまう危険性がある。
浴尿にはその危険性がないのだった。
相手を傷つけるおそれなしに強い匂いをつけ、また第三者がそれを反芻することを防ぐことさえできる。(誰がひとの尿がかかったものを口に含みたいと思うだろう?)
ゴズメルはこの説をまったくもって支持しない。浴尿は唾棄すべき野蛮な文明である。
なるほど、このおぞましい行為に悪い苔を防ぐ効果があるのは事実そうである。消毒だとか免疫力を活性化しているという者もある。だが、だとしても愛する者を汚すことを、そんな自分勝手な理屈で正当化するなんて、ひととして絶対に間違っている。
ゴズメルは、幼少期に勝負事に負け続けて、尿をかけられまくるのがマジで超絶嫌だった。こんな不衛生で屈辱的で、気持ちの悪い行為が愛の証明であっていいはずがない。力なき者を守ることであっていいはずがない。
「ゴズメル……もっと、来て……」
上半身をぐっしょりと濡らしたリリィが、膝を大きく開いた。両手を女性器に添えて、影を開いている。腰を突き上げて、ゴズメルの尿を受けようとしていた。ゴズメルは涙声で絞り出した。
「ミノタウロス族は、クソの中のクソだ……」
「どうして? あなたはミノタウロス族なのに」
「こんなんで興奮するド変態があたしだからだよ!」
ゴズメルは自分の血を呪いながら、リリィに覆いかぶさっていた。尿とも愛液ともつかないものをトロトロと漏らす股をリリィの股に押し付ける。
「あぁ、すごい、ゴズメル、こんなにおしっこが止まらないなんて」
「遅漏で悪かったな!」
「きゃっ」
ゴズメルはリリィの膝を抱え上げ、尻の谷間にも尿をかけた。そのまま横倒しにして、膝の裏にもかけてしまう。
「あなたは動かないって言っていたのに」
「……早く済ませたい。こんなこと」
本音だった。好きなひとをおしっこまみれにするなんて、ゴズメルはやっぱり好きではない。もっとお花とか、宝石とか、きれいなもので飾ってあげたいのだ。
「あんたもかけてみればわかるよ。結構きついよ、精神的に……」
自分の征服欲のようなものと対峙しなければならないのだった。不思議そうに首をかしげるリリィを、ゴズメルは見つめ返した。
「あんたも、あたしにかけてよ」
その時、そんな言葉が出たのはなぜだったのだろう。
「えぇっ……。ダメよ、そんなの。あなたは私に勝ったのに」
驚くリリィに、ゴズメルは興が乗った。そう、リリィも一度やってみればいいのだ。
「ダメはそっちだよ。あたしが勝ったんだから、あんたは言うことを聞くべきじゃないか……」
ゴズメルの声は、明らかに興奮していて、変だった。かけられたい。かけて、ほしい。
「……かけとくれよ。いいだろ、あたしだって、あんたのお嫁さんなんだから」
ゴズメルが足先を前に出して見せると、リリィはしゃがんだ膝をおずおずと寄せて来た。自分はさんざんかけられたくせに「本当にいいのね?」と聞いてくる。
「……うん」
赤くなってうなずくゴズメルに、リリィは二度は聞かなかった。もしかしたら尿意を感じていたのかもしれない。息を抜く気配があった。温かいものを足の甲に浴びるあいだ、ゴズメルは目を閉じていた。眉間に皺が寄り、口から変な息が漏れた。あいしてる、とみっともない声で言った。
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