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急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
52.むらむら60%★
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水上エントランスの向こうは、青の楽園――。
「お、おお……」
まずゲストを迎えるのは、上質なダイニングルームだ。
ソファ、カーペット、カーテンは美しいサファイアブルーで統一されている。
風信子をイメージした、みずみずしくて甘いフレグランスが漂う、ラグジュアリーな空間。
サイドテーブルに置かれたミントとフルーツたっぷりのウェルカムドリンクは、なんとおかわり自由となっている。
「おーっ!」
夜の深きを思わせる濃紺のダイニングテーブルの向こうには、広々としたアイランドキッチン。
厳選されたプロ仕様の調理器具が、料理人の創造力を掻き立てること間違いなし。
「まぁ……!」
ゲストルームからは神秘的なウォーターフロントを一望できる。
ベッドは、ゆとりたっぷりのキングサイズ。木の実と花蜜水のミニバー付き。
旅の疲れを癒すのは、曇りガラスで隔てられたバスルームだ。
広々としたジャグジーラウンドバスに浸かれば、身も心もほぐれることだろう・・・。
「うひゃあああ!」
なんて羽振りのいい精霊だろう。
あちこち見たゴズメルは、すっかり目を回して、ベッドに倒れ込んだ。
まるで雲のような寝心地だ。背中に天使のように羽が生えて飛んでいってしまいそうだ。
「ホステルってより、リゾートホテルのスイートルーム……いや、超高級コテージって感じかなあ……すげーや。きっとよっぽど客が来ないんだろうなあ」
精霊からすれば、全力でお供えをしたこちらのほうが羽振りのいい客ということになるのだろう。リリィの一生懸命な願いと奉仕が身を結んだかたちなので、お互いwin-winである。
そのリリィは、キッチンにメロメロだった。
ゴズメルが様子を見に行くと、右手に包丁、左手にフライパンというザリガニじみた臨戦態勢で「下ごしらえだけしてしまうわ! 先にお風呂へ入ってちょうだい!」と言う。
お供えしたもののいくらかが、食材として提供されているらしい。
手伝うのもヤボかと思ったゴズメルは、ひとり大人しくバスルームへ向かった。
蛇口をひねって薬剤を入れると、服を脱いでいる間に泡風呂が完成する。
「ぶはーっ……」
ずっと強行軍で、お湯に浸かるのは久々だ。
足を伸ばせるうえ、しかもバスピロー付きなのが有難い。
(本当に水には不便しないって感じだな。前に使ったホコラホステルは、あんまり使うと水が止まるシステムだったけど……)
それもお供え次第ということなのだろうか。ゴズメルは大きなあくびをした。
あったかくて、泡が気持ちよくて、だんだん眠くなってしまう。
少し目を閉じただけのつもりだったが、そのままウトウトしていたようだ。
「……ゴズメル」
ぱちっと目を開けると、鼻先で泡がはじけた。見ると、湯舟のそばにリリィが来ていた。
「ここで寝たら、風邪をひいてしまうわよ」
「んっ」
指で鼻先をつんとされると、より目になってしまう。
お湯が冷めていないということは、まだそう時間は経っていないようだ。
「んぁあ、寝ちまった」
ゴズメルはふるふると頭をふるった。
「リリィ、あんたも入んなよ。気持ちいいよ……なんでタオルなんて巻いてんの?」
恥ずかしそうに笑うリリィは、鎖骨から下をバスタオルで隠していた。
「あなたの背中を流しに来たのよ、ゴズメル」
「えぇ?」
「さぁ、こっちにいらっしゃいよ。あなたはからだが大きいから、洗うのが大変でしょう?」
「……」
別に大変だと思ったことはないが、そういうプレイなのかな?と思って、ゴズメルは素直に湯舟からあがった。
鏡の前の椅子に腰を下ろすと、リリィが背後に膝をつく。
サイドに、ボトル類の並んだラックがある。リリィはあれこれと探りながら言った。
「ヘアケアのアメニティも充実しているわね……ゴズメル、髪も洗っていい?」
「いい、けど……」
「目を閉じていてね」
「んっ」
ゴズメルは変な気分だった。
湯舟に浸かってほかほかと熱を帯びた髪や肌を、弱い水流が滑り落ちてゆく。
リリィの小さな手指が、しゃわしゃわとゴズメルの髪を洗う。
温かいお湯に髪と角がほぐれて、もこもこと泡が立つ。
風信子の匂いというものを意識したことはなかったが、この甘くてどこか懐かしい香りが、そうなのだろうか。
「はひええぇ……ひもちぃひいいい~……」
「こーら。口を閉じて……流しますよー」
「はぶぶぶぶ」
なんだか気持ちがよすぎてバチが当たりそうな気がする。
少し勢いを強めたシャワーで頭皮をさっぱりと洗い流され、軽く水気を絞ったあと、焦げ茶色の癖っ毛に、にゅるにゅるとコンディショナーを付けられる。
ぐっ、ぐっ、と小さな指でこめかみやうなじを指圧されると、ゴズメルの口からは「へれへれ」と変な声が漏れた。
妖精流ヘッドマッサージはすごい。脳みそが本当にりんごジャムになってしまう。
「次はからだを洗いますからねー……」
「んん……」
半眼でリリィを見て、はっとする。なんで自分は裸なのに、リリィはそうではないのだ。
これでは、飼い主に世話される犬のようだ。
ゴズメルがぬっと手を伸ばしてタオルを取ろうとすると、リリィは「もう、だめよ……」と身をくねらせた。
「なにを焦らしてんだよ。いっぱいシてほしいって言ったくせに」
ゴズメルはタオルの巻き目に指を入れてクイクイ引っ張った。
ほどけそうになるタオルを、リリィは肘で押さえている。
ゴズメルはいいことを思いついた。
シャワーヘッドを手にとり「えいっ」とお湯で白いタオルを濡らしてしまう。
「やぁんっ」
ぐっしょりと濡れた胸のラインが露わになる。
ゴズメルは両手で胸を揉んでやった。濡れたタオルからじゅぱじゅぱとお湯が搾りとれるのが卑猥だ。
「ほらぁ。早く脱いじゃえよぉ」
「あっ……あんっ」
きゅーっと乳首をひねると、リリィの細い顎が上がった。ゴズメルはすかさずキスした。
濡れた唇が甘い気がするのは使い慣れないシャンプーやコンディショナーのせいだろうか。
はぁはぁと顔を左右に使って、リリィの頬や耳まわりまで唇で犯す。どこもかしこも甘い。花の匂いがする。
リリィは首を縮めて逃れようとした。
「ああ……っ、あ……っ、待って……そんな……いやらしい気持ちになっちゃうからぁ……!」
「もうとっくになってんだろー? あたしはお見通しなんだぞ」
ゴズメルは、ふーっとリリィの耳に熱い息を吹き込んだ。
「あぁあっ」
「……ほら、もっと素直にさせてやるよ」
「だ、だからっ……今日はっ、私があなたを気持ちよくするの……っ!」
「!」
ちゅばっとリリィのほうから唇を吸われて、ゴズメルは目を見開いた。
濡れたタオルを押さえるリリィは、とても恥ずかしそうだった。
「一度くらい、いいでしょう? あなたときたら、いつだって私のからだや心をいやらしくとろかしてしまうんですもの……。私だって、ゴズメルを気持ちよくしたいのに……」
「……あたし、いっつも気持ちいいけど」
「そ、そうじゃなくて、つまり……あん、もう……だめよ、だめだって言ってるのにぃ……」
ゴズメルは聞かなかった。強く抱きしめてキスするうち、リリィのタオルは少しずつはだけた。固いつぼみが開くように合わせ目がはずれ、ぴちゃんと濡れた床へ落ちてしまう。
二人は裸で抱き合っていた。
ゴズメルはリリィを膝に乗せ、リリィはゴズメルの頭を胸に抱いている。ゴズメルに自分の乳房を吸わせながら、手で角をすべすべと撫でていた。
「ふぅ、うっ、あん、もう……ゴズメルぅ……」
「ん……っ」
ゴズメルが舌の先でぺろぺろと舐め上げると、リリィの乳首は固く勃起する。
固くとがらせたものをまた口に含み、舌でしごきながら吸い立てる。
左右交互に繰り返される甘い責め苦に、リリィは息も絶え絶えだった。
「あぁ、あぁ……」
「すっげ、リリィのおっぱい、うまい、うまい……」
お湯で濡れているからだろうか。何も出ていないはずなのに、んくんくと飲めるほどミルクが出ている気がする。
吸っているゴズメルがそう思うのだから、リリィもそんな気分になっているのかもしれない。
べろぉっと舐め上げると、折り曲げていた膝がピン!とまっすぐに伸びようとする。
「こら」とゴズメルは、リリィの腿をピシャッと叩いた。
「ひゃんっ」
さほど強い力ではないが、浴室では音が大きくなるうえ、いつまでも反響する。ゴズメルは叩いたばかりの腿を撫でさすりながら、リリィにねっとりと深いキスをした。
「あたしを気持ちよくしてくれるんじゃなかったのかい。何を勝手にイこうとしてるんだ」
リリィは絶頂する時に脚をピンと伸ばす癖がある。ゴズメルはわざと意地悪く囁いた。
「股を閉じるんじゃないよ。あたしが舐めたり弄ったりしたくなるまで、ちゃんとだらしなくまんこを開いておくんだ」
「あぁ……あ……ごめんなさいぃ……」
こんなふうにめちゃくちゃな言葉で責めた方が、リリィは悦ぶ。
今も目をとろんとさせて、ゴズメルの言葉をおうむがえしにする。全身を興奮に震わせながら。
「勝手にイこうとしてごめんなさい、お股を閉じようとしてごめんなさい、お……っ、おまんこをちゃんとだらしなく開きます、あぁ、あん、許して、許してぇ……」
あまりのスケベさに、ゴズメルは低くうなってしまった。
こんなに綺麗で品のよいリリィが、こんなにも淫らな一面を持っているのは、やはり翅のせいなのだろうか?
それとも、ゴズメルのせいか。あるいは・・・孫に厳しくあたった祖母の影響もあるのだろうか。
リリィの祖母も、孫がこんな被虐趣味に目覚めると知っていたら、もう少し優しく接していたのではないだろうか・・・。
だがゴズメルはしっかり興奮していた。
自分のちょっとした言葉でみじめに喘ぎよがるリリィを見ていると、愛しくてたまらなくなってしまう。
「いいよ。許してやろう」
優しくキスして、突き放すように囁く。
「あんたがそうやって謝りながら感じてることもね……」
「やぁっ、違うの……っ、そんなこと……」
「そんなことない? 嘘つくんじゃないよ」
二人の重なり合った秘所は、すでにぬるぬると濡れていた。
ゴズメルが腰を動かすと、リリィが「う、う」と唇を噛んでよがる。
ゴズメルはだんだん愉しくなってきた。
もっとリリィをめちゃくちゃにしたい気がする。
横のラックからボディソープを掴んで「ほら」とリリィに示す。
「洗いっこしようよ。先にイッたほうが負けだからね」
ゴズメルの提案に、リリィは瞬いた。頬は上気し、小さな鼻先から甘ったるい息が止まらない。
だが、リリィは潤んだ瞳を細めて「……わかったわ」と言った。
そのうえ、さらに条件を追加してくる。
「負けたほうが、勝ったひとの言うことをひとつ聞くのはどう?」
「ほう! なんだ、そんなにあたしの言うことを聞きたくて仕方ないのか。ほんとにスケベな子だねえ!」
ニマニマとボディソープを泡立てるゴズメルは、この後に何が待ち受けているか知らなかった。
「お、おお……」
まずゲストを迎えるのは、上質なダイニングルームだ。
ソファ、カーペット、カーテンは美しいサファイアブルーで統一されている。
風信子をイメージした、みずみずしくて甘いフレグランスが漂う、ラグジュアリーな空間。
サイドテーブルに置かれたミントとフルーツたっぷりのウェルカムドリンクは、なんとおかわり自由となっている。
「おーっ!」
夜の深きを思わせる濃紺のダイニングテーブルの向こうには、広々としたアイランドキッチン。
厳選されたプロ仕様の調理器具が、料理人の創造力を掻き立てること間違いなし。
「まぁ……!」
ゲストルームからは神秘的なウォーターフロントを一望できる。
ベッドは、ゆとりたっぷりのキングサイズ。木の実と花蜜水のミニバー付き。
旅の疲れを癒すのは、曇りガラスで隔てられたバスルームだ。
広々としたジャグジーラウンドバスに浸かれば、身も心もほぐれることだろう・・・。
「うひゃあああ!」
なんて羽振りのいい精霊だろう。
あちこち見たゴズメルは、すっかり目を回して、ベッドに倒れ込んだ。
まるで雲のような寝心地だ。背中に天使のように羽が生えて飛んでいってしまいそうだ。
「ホステルってより、リゾートホテルのスイートルーム……いや、超高級コテージって感じかなあ……すげーや。きっとよっぽど客が来ないんだろうなあ」
精霊からすれば、全力でお供えをしたこちらのほうが羽振りのいい客ということになるのだろう。リリィの一生懸命な願いと奉仕が身を結んだかたちなので、お互いwin-winである。
そのリリィは、キッチンにメロメロだった。
ゴズメルが様子を見に行くと、右手に包丁、左手にフライパンというザリガニじみた臨戦態勢で「下ごしらえだけしてしまうわ! 先にお風呂へ入ってちょうだい!」と言う。
お供えしたもののいくらかが、食材として提供されているらしい。
手伝うのもヤボかと思ったゴズメルは、ひとり大人しくバスルームへ向かった。
蛇口をひねって薬剤を入れると、服を脱いでいる間に泡風呂が完成する。
「ぶはーっ……」
ずっと強行軍で、お湯に浸かるのは久々だ。
足を伸ばせるうえ、しかもバスピロー付きなのが有難い。
(本当に水には不便しないって感じだな。前に使ったホコラホステルは、あんまり使うと水が止まるシステムだったけど……)
それもお供え次第ということなのだろうか。ゴズメルは大きなあくびをした。
あったかくて、泡が気持ちよくて、だんだん眠くなってしまう。
少し目を閉じただけのつもりだったが、そのままウトウトしていたようだ。
「……ゴズメル」
ぱちっと目を開けると、鼻先で泡がはじけた。見ると、湯舟のそばにリリィが来ていた。
「ここで寝たら、風邪をひいてしまうわよ」
「んっ」
指で鼻先をつんとされると、より目になってしまう。
お湯が冷めていないということは、まだそう時間は経っていないようだ。
「んぁあ、寝ちまった」
ゴズメルはふるふると頭をふるった。
「リリィ、あんたも入んなよ。気持ちいいよ……なんでタオルなんて巻いてんの?」
恥ずかしそうに笑うリリィは、鎖骨から下をバスタオルで隠していた。
「あなたの背中を流しに来たのよ、ゴズメル」
「えぇ?」
「さぁ、こっちにいらっしゃいよ。あなたはからだが大きいから、洗うのが大変でしょう?」
「……」
別に大変だと思ったことはないが、そういうプレイなのかな?と思って、ゴズメルは素直に湯舟からあがった。
鏡の前の椅子に腰を下ろすと、リリィが背後に膝をつく。
サイドに、ボトル類の並んだラックがある。リリィはあれこれと探りながら言った。
「ヘアケアのアメニティも充実しているわね……ゴズメル、髪も洗っていい?」
「いい、けど……」
「目を閉じていてね」
「んっ」
ゴズメルは変な気分だった。
湯舟に浸かってほかほかと熱を帯びた髪や肌を、弱い水流が滑り落ちてゆく。
リリィの小さな手指が、しゃわしゃわとゴズメルの髪を洗う。
温かいお湯に髪と角がほぐれて、もこもこと泡が立つ。
風信子の匂いというものを意識したことはなかったが、この甘くてどこか懐かしい香りが、そうなのだろうか。
「はひええぇ……ひもちぃひいいい~……」
「こーら。口を閉じて……流しますよー」
「はぶぶぶぶ」
なんだか気持ちがよすぎてバチが当たりそうな気がする。
少し勢いを強めたシャワーで頭皮をさっぱりと洗い流され、軽く水気を絞ったあと、焦げ茶色の癖っ毛に、にゅるにゅるとコンディショナーを付けられる。
ぐっ、ぐっ、と小さな指でこめかみやうなじを指圧されると、ゴズメルの口からは「へれへれ」と変な声が漏れた。
妖精流ヘッドマッサージはすごい。脳みそが本当にりんごジャムになってしまう。
「次はからだを洗いますからねー……」
「んん……」
半眼でリリィを見て、はっとする。なんで自分は裸なのに、リリィはそうではないのだ。
これでは、飼い主に世話される犬のようだ。
ゴズメルがぬっと手を伸ばしてタオルを取ろうとすると、リリィは「もう、だめよ……」と身をくねらせた。
「なにを焦らしてんだよ。いっぱいシてほしいって言ったくせに」
ゴズメルはタオルの巻き目に指を入れてクイクイ引っ張った。
ほどけそうになるタオルを、リリィは肘で押さえている。
ゴズメルはいいことを思いついた。
シャワーヘッドを手にとり「えいっ」とお湯で白いタオルを濡らしてしまう。
「やぁんっ」
ぐっしょりと濡れた胸のラインが露わになる。
ゴズメルは両手で胸を揉んでやった。濡れたタオルからじゅぱじゅぱとお湯が搾りとれるのが卑猥だ。
「ほらぁ。早く脱いじゃえよぉ」
「あっ……あんっ」
きゅーっと乳首をひねると、リリィの細い顎が上がった。ゴズメルはすかさずキスした。
濡れた唇が甘い気がするのは使い慣れないシャンプーやコンディショナーのせいだろうか。
はぁはぁと顔を左右に使って、リリィの頬や耳まわりまで唇で犯す。どこもかしこも甘い。花の匂いがする。
リリィは首を縮めて逃れようとした。
「ああ……っ、あ……っ、待って……そんな……いやらしい気持ちになっちゃうからぁ……!」
「もうとっくになってんだろー? あたしはお見通しなんだぞ」
ゴズメルは、ふーっとリリィの耳に熱い息を吹き込んだ。
「あぁあっ」
「……ほら、もっと素直にさせてやるよ」
「だ、だからっ……今日はっ、私があなたを気持ちよくするの……っ!」
「!」
ちゅばっとリリィのほうから唇を吸われて、ゴズメルは目を見開いた。
濡れたタオルを押さえるリリィは、とても恥ずかしそうだった。
「一度くらい、いいでしょう? あなたときたら、いつだって私のからだや心をいやらしくとろかしてしまうんですもの……。私だって、ゴズメルを気持ちよくしたいのに……」
「……あたし、いっつも気持ちいいけど」
「そ、そうじゃなくて、つまり……あん、もう……だめよ、だめだって言ってるのにぃ……」
ゴズメルは聞かなかった。強く抱きしめてキスするうち、リリィのタオルは少しずつはだけた。固いつぼみが開くように合わせ目がはずれ、ぴちゃんと濡れた床へ落ちてしまう。
二人は裸で抱き合っていた。
ゴズメルはリリィを膝に乗せ、リリィはゴズメルの頭を胸に抱いている。ゴズメルに自分の乳房を吸わせながら、手で角をすべすべと撫でていた。
「ふぅ、うっ、あん、もう……ゴズメルぅ……」
「ん……っ」
ゴズメルが舌の先でぺろぺろと舐め上げると、リリィの乳首は固く勃起する。
固くとがらせたものをまた口に含み、舌でしごきながら吸い立てる。
左右交互に繰り返される甘い責め苦に、リリィは息も絶え絶えだった。
「あぁ、あぁ……」
「すっげ、リリィのおっぱい、うまい、うまい……」
お湯で濡れているからだろうか。何も出ていないはずなのに、んくんくと飲めるほどミルクが出ている気がする。
吸っているゴズメルがそう思うのだから、リリィもそんな気分になっているのかもしれない。
べろぉっと舐め上げると、折り曲げていた膝がピン!とまっすぐに伸びようとする。
「こら」とゴズメルは、リリィの腿をピシャッと叩いた。
「ひゃんっ」
さほど強い力ではないが、浴室では音が大きくなるうえ、いつまでも反響する。ゴズメルは叩いたばかりの腿を撫でさすりながら、リリィにねっとりと深いキスをした。
「あたしを気持ちよくしてくれるんじゃなかったのかい。何を勝手にイこうとしてるんだ」
リリィは絶頂する時に脚をピンと伸ばす癖がある。ゴズメルはわざと意地悪く囁いた。
「股を閉じるんじゃないよ。あたしが舐めたり弄ったりしたくなるまで、ちゃんとだらしなくまんこを開いておくんだ」
「あぁ……あ……ごめんなさいぃ……」
こんなふうにめちゃくちゃな言葉で責めた方が、リリィは悦ぶ。
今も目をとろんとさせて、ゴズメルの言葉をおうむがえしにする。全身を興奮に震わせながら。
「勝手にイこうとしてごめんなさい、お股を閉じようとしてごめんなさい、お……っ、おまんこをちゃんとだらしなく開きます、あぁ、あん、許して、許してぇ……」
あまりのスケベさに、ゴズメルは低くうなってしまった。
こんなに綺麗で品のよいリリィが、こんなにも淫らな一面を持っているのは、やはり翅のせいなのだろうか?
それとも、ゴズメルのせいか。あるいは・・・孫に厳しくあたった祖母の影響もあるのだろうか。
リリィの祖母も、孫がこんな被虐趣味に目覚めると知っていたら、もう少し優しく接していたのではないだろうか・・・。
だがゴズメルはしっかり興奮していた。
自分のちょっとした言葉でみじめに喘ぎよがるリリィを見ていると、愛しくてたまらなくなってしまう。
「いいよ。許してやろう」
優しくキスして、突き放すように囁く。
「あんたがそうやって謝りながら感じてることもね……」
「やぁっ、違うの……っ、そんなこと……」
「そんなことない? 嘘つくんじゃないよ」
二人の重なり合った秘所は、すでにぬるぬると濡れていた。
ゴズメルが腰を動かすと、リリィが「う、う」と唇を噛んでよがる。
ゴズメルはだんだん愉しくなってきた。
もっとリリィをめちゃくちゃにしたい気がする。
横のラックからボディソープを掴んで「ほら」とリリィに示す。
「洗いっこしようよ。先にイッたほうが負けだからね」
ゴズメルの提案に、リリィは瞬いた。頬は上気し、小さな鼻先から甘ったるい息が止まらない。
だが、リリィは潤んだ瞳を細めて「……わかったわ」と言った。
そのうえ、さらに条件を追加してくる。
「負けたほうが、勝ったひとの言うことをひとつ聞くのはどう?」
「ほう! なんだ、そんなにあたしの言うことを聞きたくて仕方ないのか。ほんとにスケベな子だねえ!」
ニマニマとボディソープを泡立てるゴズメルは、この後に何が待ち受けているか知らなかった。
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