【ふたなり百合】月イチ生える牛型巨女が魅了バフ持ち受付ヒーラーと協力してレベルアップ素材(童貞喪失精子)ゲットする【ゲーム系異世界】

春Q

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序・童貞喪失精子ゲット編

11.夜はまだこれから★

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 ゴズメルは、未知の感情に驚きながらリリィを見下ろす。

 まぶたを閉じて絶頂の余韻に浸るリリィは、奔放に乱れた後だというのに、まるで天使のように美しかった。

 ほうけているゴズメルの視線を感じたのだろうか。

 リリィはうすく目を開けて、小さな鼻をひくつかせた。

 ゴズメルの濡れた手に、どんどん顔を近づけていく。

「ああ……なんていやらしい匂い……」

 自分の垂らしたつゆで濡れた手を、くんくんと匂う様子は、まるで仔犬だ。

 やがて、ゴズメルの指先を舌でちろちろとくすぐる。

 リリィの吐息交じりの声は、まるで呂律が回っていなかった。

「ごじゅめう、もっと、して……」

「……!?」

 上目遣いで情熱的に誘われ、ゴズメルは衝撃を受ける。

 リリィは口に入れたゴズメルの指を男根に見立てて、ちゅぷちゅぷと頭を前後に振りはじめた。

 なんだこの底なしの性欲は――驚愕したゴズメルは、はっと気がついた。

 リリィの背中では、まだ翅がはばたいている。

「リリィ、ちょっと待て、あんた、その翅を、いったん……」

「あん、や、やぁよ、わたしの……」

 指を抜こうとすると、はむっと唇で食まれた。

 お気に入りのおもちゃを取られまいとしているみたいで可愛い。

 可愛いが、このままだと死ぬまで搾り取られそうだ。

「落ち着けって! 今のあんたは正気じゃないんだ。ああ、くそっ」

 ゴズメルはリリィの頭をベッドに押さえつけ、床へ手を伸ばした。

 丸めて放り捨てたワンピースと一緒に、魔封じのアミュレットが落ちているが、ぎりぎり手が届かない。

 頭を押さえられたリリィは発情した猫のように腰をくねらせている。

 翅に精神を乗っ取られているのだ。

「おねがい、ゴズメル、うしろから抱いてっ私をめちゃくちゃにしてっ」

 あられもなく求めるリリィの声で、鼓膜が焼き切れそうだ。

 ゴズメルはアミュレットのはしを、やっと掴んだ。

 すかさずリリィの体を引き倒し、魔封じのアミュレットを胸にかける。

「ふぐぅ……っ」

 リリィが苦しそうに呻いた。翅がちかちかと点滅を繰り返し、少しずつ薄くなっていく。

 だが、もがかれると、留め具をかける余裕はなかった。

 ゴズメルはアミュレットの両端を手で握りしめたまま、リリィの体を力いっぱい抱きしめる。

 そのままの体勢で十秒か三十秒、いや、もしかしたら十五分くらいはそうしていたかもしれない。

「……ゴズメル。少し、離れてくださる?」

 気がつくと腕の中が燃えるように熱い。ゴズメルは慌ててリリィの体を離した。もちろんアミュレットの両端は、掴んだままだ。

 リリィは羞恥に顔を真っ赤にして、情けなさそうにうつむいていた。

「とても、みっともないところを見せたわ。ごめんなさい……」

「あっ……いや、そんな……」

 翅をしまっただけで別人のようにかしこまるリリィに、ゴズメルは面食らった。

「そんなこと気にすんなよ、あたしも大概おかしかったし……」

 口では平静を保っているが、ゴズメルは内心、まったく落ち着いていなかった。

 先ほどまで気が狂ったように互いの体をむさぼっていたのだ。

 ぐちゃぐちゃに汚したベッドの上でまだ裸でいて、いつもの調子に戻れるほうがおかしい。

 ゴズメルは今さら変な汗をかいてしまった。

 なんだか手もそわそわして、アミュレットの留め具を付け直すどころではない。

「リリィ、これ、自分で付けられる……?」

「え、ええ、だいじょうぶよ。ありがとう」

 リリィも心なしか困っているようだ。留め具の両端を引き取った手が、かすかに震えていた。

 背中の留め具を後ろ手にかちゃかちゃと鳴らしながら、リリィは言った。

「……本当に厄介な翅よね。わかったでしょう? こうやって道具で押さえつけておかないと、私は生活することもままならないのよ」

「うーん……」

 翅の暴走ぶりを身をもって知ったゴズメルは嘆息した。

「でも、おかげで素材をゲットできたからなぁ。あんたの翅があって、あたしはほんとに助かったよ」

「……本当に、そう思うの?」

「ああ。本当に感謝してる。ありがとう、リリィ」

 素直に礼を言うと、背中を向けたリリィが息を詰めるのがわかった。

「この翅をそんなふうに言ってくれるのは、あなただけだわ……」

「へ?」

 ゴズメルはきょとんとする。リリィの細い肩が、静かに震えていた。

 具合が悪いのだろうか。よく見ると留め具もまだ付けられていない。

「なんだ。やっぱり、締まらない?」

「……ええ。なんだかキツくて……」

「どれどれ」

 ゴズメルはリリィの手からもう一度留め具を引き取る。確かにサイズが合っていないようだ。

「おかしいな……急に胸がでかくなった?」

「そ、そんなはずないわよ。魔力マナを封じ込めるんだから、体型は関係ないわ」

「ええっ? だって、こんな短時間で魔力の量が増えるなんてこと、あるわけ……」

 ある。

 二人は同時に一つの可能性に思い至って固まった。

 

 ずっと封印してきた翅が、ゴズメルとの初体験によって急激にレベルアップしたとすれば、古い装備品が合わなくなるのも道理だった。

 リリィが慌ててステータス画面を立ち上げる。

 その瞬間、軽快なファンファーレがアラームのように鳴り響いた。

 レベル1が、30にまで跳ね上がっていた。

 絶句したリリィの横で、ゴズメルは「いやいやいやいや」と、声を張り上げた。

「大丈夫だって、胸がデカくなっただけだって! ちょっとキツいけど、がんばれば入るはず!」

「あっ、ダメ、そんなに強く引っ張ったら……!」

 経年で脆くなっていたアミュレットと、ゴズメルの馬鹿力。

 負荷に耐え切れなかったアミュレットはパァンと音を立てて砕けた。

「うお、やべっ!」

 恐れた通り、リリィの翅が背中にふわりと復活する。

 ゴズメルは話し合おうとした。

「リリィ、ちょっと、待て。いったん落ち着こう。ね??」

「だめ。ごめんなさい、もう、待てないわ……」

 薄桃色の翅をはばたかせたリリィは、ゴズメルの肩にそっと両手を当てた。

 軽く押されただけで、ゴズメルは簡単に押し倒されてしまう。抵抗する力が沸かないのだ。

「いっぱい射精して疲れてしまったの? だいじょうぶよ、次は私がたくさん動くわ……」

「ウオッ……」

 馬乗りになって見下ろしてくるリリィの美しさに、ゴズメルは圧倒される。

 白くてほっそりした体は生命力に満ち溢れ、理性から解き放たれた瞳が、大粒のエメラルドのようにきらきらと輝いている。

「夜はまだこれからだもの……もっともっと愛し合いましょう?」

 こんな誘惑に、抗えるわけがない。観念したゴズメルは両腕を伸ばし、リリィの体を強く抱きしめた。

 そして二人は、長くて甘い夜へと溶けていった――。

(序・童貞喪失精子ゲット編 完)
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