ぼっち主婦の日常とか。

筑前煮

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『三びきのやぎのがらがらどん』が面白すぎる

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子どもが生まれた後、実家にあった絵本のほとんどを貰ってきました。

うちの母は物持ちが良く、30年前の古い本でも全て取ってあったのです。ありがたいです。

その中に「三びきのやぎのがらがらどん」というタイトルの本があります。
これです。

有名なので本屋のキッズコーナーに行くと必ず目にします。

これ、私の好きな本のひとつです。良く息子にも読んでやりました。息子も2人とも好きなようです。

ところで私のこの本に対する感じ方が、子どもの頃と大人になってからでは少し変わったんですよね。

内容は左上に北欧民話とある通り昔話を絵本にしたもので、あらすじとしては……

あるところに「がらがらどん」という、名前が同じ大・中・小の山羊がいました(なんで別の名前にせんの? 何かの嫌がらせ?)。

ある時、草をたらふく食べようと山へ向かいます。

でも途中の橋の下に、恐ろしい怪物「トロル」が住んでいます。

まず小さい山羊が先に行きます(なんでみんなで行かんの?)。

トロルが食べようとすると「僕より後に来る山羊の方がデカくて食べ応えがありますよー」とうまいこと言い、トロルの魔の手から逃れます(仲間を売るなよ……)。

次にやってきた中くらいのがらがらどんも同じことをします(がらがらどんは皆んな薄情者なの?)。

で、その直後にやって来たがらがらどんが、とにかくデカくて凶暴でですね(中くらいの山羊の消えた後に間髪入れずすぐ来るのが私にはツボです)。

その後のトロルとの会話の中には「田楽刺し(つまり串刺し)」「肉も骨も粉々に踏み砕く」「木っ端微塵」などという、児童書にあるまじきおどろおどろしいワードが並びます。

そして挿し絵。

デカいがらがらどんがトロルを文字通り八つ裂きのバランバランにしている絵(凄い迫力の絵で長男は必ず笑います)。

このページと、次のページの草のいっぱい生えた山へ3匹でニコニコして登っていく絵。

この2つの挿絵の温度差が、もう面白すぎてですねぇ。

しかも小さいのと中くらいの山羊、さっき仲間を売りましたよね?

それなのに「ちょっとトロル倒してきたわー」「やっぱ大きい山羊のがらがらどんは頼りになるわぁ」みたいな会話が聞こえてきそうな、ほのぼのとした雰囲気です。

がらがらどんは根に持たないタイプの生き物なんでしょうか?

大人になって読むといろいろツッコミどころがあるというか、とにかく面白いです。

昔は漠然と「面白いなぁ」と思うだけでした。

それと、何を使って描いたのかわかりませんが絵が芸術的です。子どもの頃には何とも感じなかったんですけど。

絵本は子どもの読むものと思っていたけれど大人が読んでも面白いですね。
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