260 / 514
掛け布団の端を
しおりを挟む
2歳ごろから、長男は掛け布団の端をつかんで寝るようになりました。
それもチャックの付いている側でないとダメなようです。
固さや手触りに彼の心を惹きつける何かがあるのでしょう。
彼はその部位を「ふわふわ」と称していて、今でもその入眠儀式はゆるく続いております。
3歳のある日、長男はふわふわが好き過ぎてその部分を切り取ってくれと要求します。
布団(厳密に言うと布団カバー)を切るなんて嫌だし、そうすることでうまく眠れなくなると困るので、私は断りました。
しかし彼は聞きません。
ヤケクソになった私はハサミでふわふわをちょん切ります。
長男はそれを自分専用の引き出しの奥に、後生大事にしまいました(今もあります)。
そして案の定掛け布団の一部が欠けたのが嫌みたいだったので、布テープを貼っておきました。
貼ると納得していました。いいんかい?! と心の中で突っ込みました。
ふわふわしているのが気持ちいい→眠れる
↓
とにかく掛け布団の特定の部位をつかめれば感触は関係ない
こんな風に気持ちの変化が起こっていたのかもしれません。
カバーを洗おうとすると泣くのには参りましたが。
今では布テープは完全にはがれ、切り取った部分に穴が空いています。
ふわふわ、もはや全然ふわふわしていないんですけど……。
当分この掛け布団カバーは捨てられそうにないです。
それもチャックの付いている側でないとダメなようです。
固さや手触りに彼の心を惹きつける何かがあるのでしょう。
彼はその部位を「ふわふわ」と称していて、今でもその入眠儀式はゆるく続いております。
3歳のある日、長男はふわふわが好き過ぎてその部分を切り取ってくれと要求します。
布団(厳密に言うと布団カバー)を切るなんて嫌だし、そうすることでうまく眠れなくなると困るので、私は断りました。
しかし彼は聞きません。
ヤケクソになった私はハサミでふわふわをちょん切ります。
長男はそれを自分専用の引き出しの奥に、後生大事にしまいました(今もあります)。
そして案の定掛け布団の一部が欠けたのが嫌みたいだったので、布テープを貼っておきました。
貼ると納得していました。いいんかい?! と心の中で突っ込みました。
ふわふわしているのが気持ちいい→眠れる
↓
とにかく掛け布団の特定の部位をつかめれば感触は関係ない
こんな風に気持ちの変化が起こっていたのかもしれません。
カバーを洗おうとすると泣くのには参りましたが。
今では布テープは完全にはがれ、切り取った部分に穴が空いています。
ふわふわ、もはや全然ふわふわしていないんですけど……。
当分この掛け布団カバーは捨てられそうにないです。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
白い花のような虫
筑前煮
エッセイ・ノンフィクション
公園で白い花のような虫を見つけたので写真を載せておきます。お尻(背中?)にふわふわした綿のようなが付いた、ピョンと跳ねる不思議な虫です。虫が苦手な方は閲覧にご注意。後半はその他の生き物(主に昆虫)について写真などを載っけています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる