ぼっち主婦の日常とか。

筑前煮

文字の大きさ
上 下
47 / 585

狭い部屋での育児はさらにストレス。

しおりを挟む




 「はい、ご心配なく……
では、失礼します。」

 青木さんには、あまり詳しいことは話さず、とにかく今夜は美幸さんをうちに泊めるということだけを伝えた。
 当の美幸さんはかなり本格的に熟睡されてて、電話をかけてる間もソファの上で眠りこけたまま。



 私は、その間に客間に布団を敷き、美幸さんの肩を叩いた。



 「美幸さん、あっちに行きましょう。」

 「う…うん…」

よろよろされながらもなんとか歩いて下さって、布団に寝かせるとそのまままた静かになった。



 *



 (それにしても、美幸さんの落ちこみようは酷かったなぁ…)



 美幸さんは起きられる様子がなかったので、お風呂にお誘いするのはやめておいた。
 明日の朝にでも入っていただけば良い。
お風呂の中で、さっきの会話を思い出しながら、どうしたものかと私は考えた。
やっぱり、KEN-Gさんにはお話しといた方が良いだろう。
 KEN-Gさんなら、シュウさんと直接話すことも出来るだろうし、それとなく聞いてもらえるんじゃないかしら?

それにしても、純平さんがあんな露骨なことをおっしゃるなんて、ちょっと信じられない。
 美幸さんと純平さんは、傍目にも気が合ってるように見えたのに…… 
あ…そういえば、私も純平さんの名刺はもらってたんだ。
 連絡して訊いてみたいけど…でも、私が突然電話なんてかけたら驚かれるわね。
それに、言いにくいことだし……



お風呂から上がって、リビングで寛いでいると、携帯の着信音が鳴った。
それは、美幸さんのバッグの中から……
もしかしたら、青木さん…!?



 申し訳なかったけど、バッグを開けて美幸さんのスマホを取り出した。
そこに表示されてたのは、「純平くん」の文字。



 「は、はいっ!」

 私は反射的に受話ボタンを押してしまった。



 「……あれ?これって……」

 「は、はい、みゆ…ひかりさんのスマホです。」

 「え……?あの…あなたは?」

 「美咲です。」

 「あぁ、美咲さん。あれっ?ひかりちゃんは?」

 私は手短に今の状況を話した。



 「そうだったんですか。それでさっきも出てくれなかったんですね。
じゃあ、また掛け直します。」

 「ま、待って下さい!」

 「え…?」

 「純平さんにお訊ねしたいことがあるんです!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...