6 / 31
第6話 1周まわって冷静です その1
しおりを挟む
このラスラトファミリーの治めるスラムにはいくつか診療所がある。ぶっちゃけ医学の知識なんて無くても治癒術さえ使えればお医者さんを名乗れる世界のなのだ。戦うよりかは安全に稼げる。
最近僕は親分にある提案をした。
それは『健康診断』である。
ここらは夜のお店ばかりだし性病や体調不良とは切っても切り離せない。最初は思いつきだったが女性の幹部に聞いてみたところこれが意外と好感触。働く時間は増えるけどアガりの足しになればなぁなんて思ってた。
が、この話は幹部会に持ち込まれあれよあれよのうちにファミリーが取り仕切るデカい仕事になってしまった。
終わってみれば月1で他の診療所の闇医者やモグリの神官、俗に言う教会から追い出された神官などと協力して行われることに。言い出したのは自分だけどめんどいことになっちゃったね。
ただ言われたことは
「それぞれでできることをやる」
という非常に曖昧なものだった。
あと追加で
「護衛に風俗狂いを選ばなこと」
だとさ
ごめんねシャノ、一緒に綺麗なお姉さんのとこ行けないね。どんまい。
_______
所変わって僕は、僕たちはプロメオンという娼館に来ている。そして僕の横にいる金髪ショートのスタイル抜群の人の名はヴェーラさん。元神官だという。ギャンブル仲間に聞いてみたけど誰も神官を辞めさせられた原因を知らないらしい。
なんでも神官は才能の世界で余程のことがない限り追放なんて有り得ないらしい。
ミステリアスなお姉さん、かっこいいよね。言葉を交わす前はそう思ってたんだ。
だけど僕は分かってしまったのだ。この人が神官という立場を追われた原因を。
この人多分ショタコンとかそういう類の人間だ。
僕は基本ふざけたクズ人間だが割と容姿には自言がある。声変わりしても高い声、女顔に少しのくせっ毛に少しの筋肉と細い身体。全部遺伝やないかい。
で、顔合わせの時の最初の一言なんだったと思う?!
「うわー、どタイプだわー」
だよ?同年代の子に言われるなら嬉しいけど一回りも上の人に言われるとこんなに怖いんだね知らなかったよ!!無断で服の中に手を入れられて上半身まさぐられるし顔や首を一生ぺたぺた触り続けるし本当に怖かったんだから。
ほら今だって
「ねぇシオくん?お尻、触ってもいいかな。大丈夫服の上からだし変なことはしないからさ?」
「嫌ですよ、すでに変なことしてるじゃないですか。別に人の性癖のこととやかく言いたくないですけど絶対治した方がいいですよそれ。」
「うわーシオくんもそんなこと言うんだー違いますー、タイプが小さい頃から変わってないだけですぅーブーブー。」
「28歳がそんなことやっても可愛くないで「あ"ぁ"?テメェ今なんつった?」………」
さすがにこれは僕が悪いね。
「……ごめんなさい」
「うんうん、素直な子はワタシとっても好きだよ!じゃあお尻、触るね。」
「それは嫌です。」
「あ、そう………
じゃあゴミを見るような目で罵ってくれない?」
「……もっと嫌です。」
「ありがとう!ご馳走!」
サルサ、シャノ、助けて。僕この人かなり苦手かもしれない。
最近僕は親分にある提案をした。
それは『健康診断』である。
ここらは夜のお店ばかりだし性病や体調不良とは切っても切り離せない。最初は思いつきだったが女性の幹部に聞いてみたところこれが意外と好感触。働く時間は増えるけどアガりの足しになればなぁなんて思ってた。
が、この話は幹部会に持ち込まれあれよあれよのうちにファミリーが取り仕切るデカい仕事になってしまった。
終わってみれば月1で他の診療所の闇医者やモグリの神官、俗に言う教会から追い出された神官などと協力して行われることに。言い出したのは自分だけどめんどいことになっちゃったね。
ただ言われたことは
「それぞれでできることをやる」
という非常に曖昧なものだった。
あと追加で
「護衛に風俗狂いを選ばなこと」
だとさ
ごめんねシャノ、一緒に綺麗なお姉さんのとこ行けないね。どんまい。
_______
所変わって僕は、僕たちはプロメオンという娼館に来ている。そして僕の横にいる金髪ショートのスタイル抜群の人の名はヴェーラさん。元神官だという。ギャンブル仲間に聞いてみたけど誰も神官を辞めさせられた原因を知らないらしい。
なんでも神官は才能の世界で余程のことがない限り追放なんて有り得ないらしい。
ミステリアスなお姉さん、かっこいいよね。言葉を交わす前はそう思ってたんだ。
だけど僕は分かってしまったのだ。この人が神官という立場を追われた原因を。
この人多分ショタコンとかそういう類の人間だ。
僕は基本ふざけたクズ人間だが割と容姿には自言がある。声変わりしても高い声、女顔に少しのくせっ毛に少しの筋肉と細い身体。全部遺伝やないかい。
で、顔合わせの時の最初の一言なんだったと思う?!
「うわー、どタイプだわー」
だよ?同年代の子に言われるなら嬉しいけど一回りも上の人に言われるとこんなに怖いんだね知らなかったよ!!無断で服の中に手を入れられて上半身まさぐられるし顔や首を一生ぺたぺた触り続けるし本当に怖かったんだから。
ほら今だって
「ねぇシオくん?お尻、触ってもいいかな。大丈夫服の上からだし変なことはしないからさ?」
「嫌ですよ、すでに変なことしてるじゃないですか。別に人の性癖のこととやかく言いたくないですけど絶対治した方がいいですよそれ。」
「うわーシオくんもそんなこと言うんだー違いますー、タイプが小さい頃から変わってないだけですぅーブーブー。」
「28歳がそんなことやっても可愛くないで「あ"ぁ"?テメェ今なんつった?」………」
さすがにこれは僕が悪いね。
「……ごめんなさい」
「うんうん、素直な子はワタシとっても好きだよ!じゃあお尻、触るね。」
「それは嫌です。」
「あ、そう………
じゃあゴミを見るような目で罵ってくれない?」
「……もっと嫌です。」
「ありがとう!ご馳走!」
サルサ、シャノ、助けて。僕この人かなり苦手かもしれない。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
性癖の館
正妻キドリ
ファンタジー
高校生の姉『美桜』と、小学生の妹『沙羅』は性癖の館へと迷い込んだ。そこは、ありとあらゆる性癖を持った者達が集う、変態達の集会所であった。露出狂、SMの女王様と奴隷、ケモナー、ネクロフィリア、ヴォラレフィリア…。色々な変態達が襲ってくるこの館から、姉妹は無事脱出できるのか!?
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる