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王都編
第1話 早速面接です!?
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「で、お前はなにしにきたんだ?」
「好待遇なお仕事紹介してもらおうと思って!!」
「お前よくこの状況でそんなこと言えるな………」
僕は今4人に囲まれ首や心臓、肝臓など刺されたら致命傷になりかねない場所にナイフを当てられている
なぜなら王都の暗殺ギルドのを堂々と入り、このギルドマスターの部屋にやってきたからだ
もちろん襲ってきた人達は返り討ちにしてるよ?
交渉に何かあったらいけないから殺しては無いけど
「はぁ?」
「あ!ちゃんと紹介状もありますよ
シーガーストレイフの盗賊ギルドのシルビアって方の紹介です
あの、紹介状出してもよろしいですか?」
「いいぜ、お前ら一旦下がれ」
「では失礼して…
どうぞ」
中身を開いて読み進むうちに訝しげな表情になったり頭を抱えたり、かなり厳つい見た目に似合わずコロコロと表情が変わる
「見た目通り魔法使い、ということで間違いはないか?」
「そうですけど、見た目通りってどういうことですか?」
「保有魔力量が半端ねぇやつは溢れ出る魔力で体の一部が変化するんだ
それが髪の色のやつもいれば目の色に現れるやつもいる
目はかなり希少だがな
まあお前は左右の目の色が違うだろ
それだけで相当の魔法使いってことが分かるんだ
一般には周知されてない事実だ」
「ほー」
確かに今の僕の目は左が碧眼、右が暗い赤色である
(イメージ)
「で、まず魔法で遠距離の弓使いを一撃で殺傷、魔法封じられた中で盗賊ギルドの得物を持った幹部2人を体術で撲殺って、なんだよこれ」
めちゃくちゃ引いてるのが態度に出るなこの人…
「撲殺って言い方……
いや完全に殺しにきてたんだからしょうがないじゃないですか」
「で、魔法解禁後は一撃で広範囲の数十人を無力化、と
魔法使い殺しで有名なシルビアですら殺せる気がしない化け物でただのガキだが嘘偽りなく話すあたり、真面目には働くだろう、だとよ」
「意外と評価高かったんですね
そういえば魔法使い殺しってどういうことなんですか?」
「あいつは相手の思考を書き換えることのできるスキル持ちの魔法使いだ
一応盗賊ギルドのギルドマスターなんてやってるが王宮直属だぞ」
「思考を書き換えるだけでなんで魔法使い殺しなんてよばれるんですか?」
「はぁ?お前魔法使うのに分かんねぇのかよ
普通の魔法使いってのはな、魔法を使う直前に魔力をどのように変換させるか頭ん中で考えるんだ
彼女はそれに割り込んで魔法を不発にさせたり、放つ方向を操作することができる
あとちなみに人の思考もある程度よめるぞ」
「なるほど……
ほぼ曲芸ですね
で、なんで僕のは無理だったんですかね?」
「知るかんなもん!」
「で、仕事が欲しいって言ったがお前は何ができるんだ?」
「そうですね、まず肉弾戦なら普通の人には負けないと思います
僕の身体強化次元が違うっぽいので
あとは音もなく人の頭を貫けたり、結構な広範囲、僕を中心に球体上の範囲にいる生物を探知して気絶させることもできますね
それと一瞬で周囲を氷漬けにしたり」
他にもいくつかあるが明かす手はこのくらいでいいだろう
「お前それ魔法使いの範疇超えてねぇか?
つまりお前は今この場を一瞬で制圧、もしくは即死まで持っていけるってことか?」
「そうですね、あと天井裏に隠れてる2人と扉の裏にいる4人、というかこのギルド全体とはいきませんが8割くらいの人はできますね
即死は試したことないですけど」
その瞬間さきほどナイフを当ててきた人達がかなりギョッとした表情でこちらを見る
「はぁ!?
本格的に魔法使いの理ぶっ壊してるな
スキル持ちか?」
「そういうことにしておいて下さい」
「で、俺らのことについて何か知っていることは?
あと俺らを害するつもりは本当にないんだな?」
「いや王都にある暗殺ギルドってことしか知りませんけど
あるならもうしてますよ」
「はぁーー」
かなり長いため息だ
「俺らは王宮直属の暗殺部隊だ」
「なんか王宮直属って最近よく聞く気がします」
「黙って聞けよ
俺らの仕事は王宮からの表に出せない仕事、戦争の芽を潰すために他国の重鎮を暗殺したり、逆にこの国の重鎮を護衛したり、だ」
「そういうの冒険者に頼まないんですか?」
「冒険者に頼むとそいつに箔が付いちまうだろ
王宮はあまりそういうのを好まないんだ
討伐ギルドに依頼することはあるがそれは大きな式典の時、更に最高位のやつ限定だ
あと長期間の依頼がしづらいってのも問題点だな」
「なるほど、で、僕にできそうなお仕事とかあります?
街1つくらいならいくらでも潰せますよ?」
「んな物騒なことなんて早々起きねぇよ
と言いたいとこだがこの国喧嘩っ早いからな
そうだお前さん出自は聞かねぇが教養はあるか?
あといくつだ?」
「え?
13ですけど……
教養ですか?
どういうものですかね?」
「地理や歴史、算術や作法とかだな
なんだ、11くらいだと思ってたぜ
年齢は大丈夫だな」
「僕この国について全然知らないので地理歴史は難しいですけど算術なら多分人並みには」
「言ったな?
んじゃお前は来年から晴れて学生だ!」
「はぁ!?」
僕また学生やるらしいです
「好待遇なお仕事紹介してもらおうと思って!!」
「お前よくこの状況でそんなこと言えるな………」
僕は今4人に囲まれ首や心臓、肝臓など刺されたら致命傷になりかねない場所にナイフを当てられている
なぜなら王都の暗殺ギルドのを堂々と入り、このギルドマスターの部屋にやってきたからだ
もちろん襲ってきた人達は返り討ちにしてるよ?
交渉に何かあったらいけないから殺しては無いけど
「はぁ?」
「あ!ちゃんと紹介状もありますよ
シーガーストレイフの盗賊ギルドのシルビアって方の紹介です
あの、紹介状出してもよろしいですか?」
「いいぜ、お前ら一旦下がれ」
「では失礼して…
どうぞ」
中身を開いて読み進むうちに訝しげな表情になったり頭を抱えたり、かなり厳つい見た目に似合わずコロコロと表情が変わる
「見た目通り魔法使い、ということで間違いはないか?」
「そうですけど、見た目通りってどういうことですか?」
「保有魔力量が半端ねぇやつは溢れ出る魔力で体の一部が変化するんだ
それが髪の色のやつもいれば目の色に現れるやつもいる
目はかなり希少だがな
まあお前は左右の目の色が違うだろ
それだけで相当の魔法使いってことが分かるんだ
一般には周知されてない事実だ」
「ほー」
確かに今の僕の目は左が碧眼、右が暗い赤色である
(イメージ)
「で、まず魔法で遠距離の弓使いを一撃で殺傷、魔法封じられた中で盗賊ギルドの得物を持った幹部2人を体術で撲殺って、なんだよこれ」
めちゃくちゃ引いてるのが態度に出るなこの人…
「撲殺って言い方……
いや完全に殺しにきてたんだからしょうがないじゃないですか」
「で、魔法解禁後は一撃で広範囲の数十人を無力化、と
魔法使い殺しで有名なシルビアですら殺せる気がしない化け物でただのガキだが嘘偽りなく話すあたり、真面目には働くだろう、だとよ」
「意外と評価高かったんですね
そういえば魔法使い殺しってどういうことなんですか?」
「あいつは相手の思考を書き換えることのできるスキル持ちの魔法使いだ
一応盗賊ギルドのギルドマスターなんてやってるが王宮直属だぞ」
「思考を書き換えるだけでなんで魔法使い殺しなんてよばれるんですか?」
「はぁ?お前魔法使うのに分かんねぇのかよ
普通の魔法使いってのはな、魔法を使う直前に魔力をどのように変換させるか頭ん中で考えるんだ
彼女はそれに割り込んで魔法を不発にさせたり、放つ方向を操作することができる
あとちなみに人の思考もある程度よめるぞ」
「なるほど……
ほぼ曲芸ですね
で、なんで僕のは無理だったんですかね?」
「知るかんなもん!」
「で、仕事が欲しいって言ったがお前は何ができるんだ?」
「そうですね、まず肉弾戦なら普通の人には負けないと思います
僕の身体強化次元が違うっぽいので
あとは音もなく人の頭を貫けたり、結構な広範囲、僕を中心に球体上の範囲にいる生物を探知して気絶させることもできますね
それと一瞬で周囲を氷漬けにしたり」
他にもいくつかあるが明かす手はこのくらいでいいだろう
「お前それ魔法使いの範疇超えてねぇか?
つまりお前は今この場を一瞬で制圧、もしくは即死まで持っていけるってことか?」
「そうですね、あと天井裏に隠れてる2人と扉の裏にいる4人、というかこのギルド全体とはいきませんが8割くらいの人はできますね
即死は試したことないですけど」
その瞬間さきほどナイフを当ててきた人達がかなりギョッとした表情でこちらを見る
「はぁ!?
本格的に魔法使いの理ぶっ壊してるな
スキル持ちか?」
「そういうことにしておいて下さい」
「で、俺らのことについて何か知っていることは?
あと俺らを害するつもりは本当にないんだな?」
「いや王都にある暗殺ギルドってことしか知りませんけど
あるならもうしてますよ」
「はぁーー」
かなり長いため息だ
「俺らは王宮直属の暗殺部隊だ」
「なんか王宮直属って最近よく聞く気がします」
「黙って聞けよ
俺らの仕事は王宮からの表に出せない仕事、戦争の芽を潰すために他国の重鎮を暗殺したり、逆にこの国の重鎮を護衛したり、だ」
「そういうの冒険者に頼まないんですか?」
「冒険者に頼むとそいつに箔が付いちまうだろ
王宮はあまりそういうのを好まないんだ
討伐ギルドに依頼することはあるがそれは大きな式典の時、更に最高位のやつ限定だ
あと長期間の依頼がしづらいってのも問題点だな」
「なるほど、で、僕にできそうなお仕事とかあります?
街1つくらいならいくらでも潰せますよ?」
「んな物騒なことなんて早々起きねぇよ
と言いたいとこだがこの国喧嘩っ早いからな
そうだお前さん出自は聞かねぇが教養はあるか?
あといくつだ?」
「え?
13ですけど……
教養ですか?
どういうものですかね?」
「地理や歴史、算術や作法とかだな
なんだ、11くらいだと思ってたぜ
年齢は大丈夫だな」
「僕この国について全然知らないので地理歴史は難しいですけど算術なら多分人並みには」
「言ったな?
んじゃお前は来年から晴れて学生だ!」
「はぁ!?」
僕また学生やるらしいです
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