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プロローグ的なやーつ
その1
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僕の家庭は普通だった
いや…
普通に見える家庭だったの方が正しいのかな?
虐待されてた?って聞かれたら
"そこまではいかないにしても近しいもの”
って答えたんじゃないかな?
別に僕は途中から苦しくなかったし
確かに殴る蹴るはあってもよく事件で見るような酷いものほどじゃないし、一応お金もくれて家には食べ物があった
ただ見向きされなかっただけ
好きの反対は無関心ってよく言うけどさ、それでも僕は両親に気に留めて貰いたかったんだよ多分
ある日僕は死んじゃったらしい
死因は失血性ショック死だってさ
親に褒めてもらうために一生懸命勉強して全国有数の進学校に入ったっていうのに、僕にはそこが眩しすぎてちょいちょいサボってた
みーんな殺せたらいいのになー
だってさ、僕が100努力してやっと理解できたことを1の努力で為せるような人が多少なりともいるんだよ?
確かに僕みたいに努力しなきゃできないって人もいるけどさ
そういう子は努力できる才能があるんだよ
俺みたいに何かに縋ってやってるわけじゃない
そんなことを考えながら制服を着て、パーカーを着て、駅のトイレの個室で学校に休みの電話をいれ、さて今日はどうしよう、どう暇つぶしをしようと、駅の風俗街を抜け繁華街に抜ける路地裏を歩いてたら
"パァンっ”
と、乾いた大きな音が聞こえた
あれ、なにこれ
今横を突っ切ってた人に押されて壁にもたれかかったのは分かった
でも体が動かない……
後ろから人が走ってくる音が聞こえる
「おい!なに外してんだ!馬鹿野郎!!」
「でもおやっさんが何があっても絶対に殺せって…」
「馬鹿かテメェ!だからってこんな場所でぶっぱなす奴があるか!
おいガキ、中坊ぐれぇか?大丈夫?」
誰かに声をかけられたけどもうなんて言ってるか分かんないし、振り向くことも声を出すことも無理そうだ
「災難だったな坊主、おめぇの両親には申し訳ねぇが、その傷のおめぇをここに残しとく訳にはいかねぇんだわ
だからせめて死ぬまでは隣にいてやる」
「おい!片桐、流れ弾がガキに当たった、こいつはもう助からねぇ、組に電話して増援と死体処理できる奴呼べ」
片桐と呼ばれた男はその場で膝を着く
「いいから早くしろってんだよ!
こんなガキが組に殺されたなんてサツにバレればおやっさん、いや組が潰れる
おめぇだって守りてぇもんがあんなら心を鬼にしてやりやがれ!」
僕には正直何言ってるかは分かんなかったけどあれか、よく漫画とかである組の抗争的なやつ?に巻き込まれたのかな?
まあでも死ねて良かったかもしれない
別に生きたい訳じゃなかったし
その後僕の体?遺体?は車にのせられ、変な工場に入っていった
隣で若そうな男の人が僕を抱きかかえて血まみれになりながらも僕を撫でている
「網師さん……
こんな子供を…
俺らのエゴのために消すんですか…
確かにこんなことが露呈すれば俺らは終わりってのは分かってんですが…」
「喋るんじゃねぇ、そういう世界ってのは分かってんだろ」
そうして僕の体は溶解炉に投げ込まれた
いや…
普通に見える家庭だったの方が正しいのかな?
虐待されてた?って聞かれたら
"そこまではいかないにしても近しいもの”
って答えたんじゃないかな?
別に僕は途中から苦しくなかったし
確かに殴る蹴るはあってもよく事件で見るような酷いものほどじゃないし、一応お金もくれて家には食べ物があった
ただ見向きされなかっただけ
好きの反対は無関心ってよく言うけどさ、それでも僕は両親に気に留めて貰いたかったんだよ多分
ある日僕は死んじゃったらしい
死因は失血性ショック死だってさ
親に褒めてもらうために一生懸命勉強して全国有数の進学校に入ったっていうのに、僕にはそこが眩しすぎてちょいちょいサボってた
みーんな殺せたらいいのになー
だってさ、僕が100努力してやっと理解できたことを1の努力で為せるような人が多少なりともいるんだよ?
確かに僕みたいに努力しなきゃできないって人もいるけどさ
そういう子は努力できる才能があるんだよ
俺みたいに何かに縋ってやってるわけじゃない
そんなことを考えながら制服を着て、パーカーを着て、駅のトイレの個室で学校に休みの電話をいれ、さて今日はどうしよう、どう暇つぶしをしようと、駅の風俗街を抜け繁華街に抜ける路地裏を歩いてたら
"パァンっ”
と、乾いた大きな音が聞こえた
あれ、なにこれ
今横を突っ切ってた人に押されて壁にもたれかかったのは分かった
でも体が動かない……
後ろから人が走ってくる音が聞こえる
「おい!なに外してんだ!馬鹿野郎!!」
「でもおやっさんが何があっても絶対に殺せって…」
「馬鹿かテメェ!だからってこんな場所でぶっぱなす奴があるか!
おいガキ、中坊ぐれぇか?大丈夫?」
誰かに声をかけられたけどもうなんて言ってるか分かんないし、振り向くことも声を出すことも無理そうだ
「災難だったな坊主、おめぇの両親には申し訳ねぇが、その傷のおめぇをここに残しとく訳にはいかねぇんだわ
だからせめて死ぬまでは隣にいてやる」
「おい!片桐、流れ弾がガキに当たった、こいつはもう助からねぇ、組に電話して増援と死体処理できる奴呼べ」
片桐と呼ばれた男はその場で膝を着く
「いいから早くしろってんだよ!
こんなガキが組に殺されたなんてサツにバレればおやっさん、いや組が潰れる
おめぇだって守りてぇもんがあんなら心を鬼にしてやりやがれ!」
僕には正直何言ってるかは分かんなかったけどあれか、よく漫画とかである組の抗争的なやつ?に巻き込まれたのかな?
まあでも死ねて良かったかもしれない
別に生きたい訳じゃなかったし
その後僕の体?遺体?は車にのせられ、変な工場に入っていった
隣で若そうな男の人が僕を抱きかかえて血まみれになりながらも僕を撫でている
「網師さん……
こんな子供を…
俺らのエゴのために消すんですか…
確かにこんなことが露呈すれば俺らは終わりってのは分かってんですが…」
「喋るんじゃねぇ、そういう世界ってのは分かってんだろ」
そうして僕の体は溶解炉に投げ込まれた
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