上 下
145 / 190
第4章 フェルズ改革編

142.決戦(4)暗黒魔竜戦

しおりを挟む


 ※


 その巨大な竜が、亜空間の穴から這い出してきたの見た時、全ての者に、絶望をいう名の結末が刻み付けられた。

 それを、ニ百人以上の同士と共に、魔界で様々な罠や仕掛け、特殊スキルや異能まで使って、多くの犠牲者を出して捕まえた、『人間弱体党』の魔族達も同様だった。

 あの時は、万全の準備に人員を揃えて、それでも犠牲は予想以上に出たのだ。

 人間の冒険者達との戦いの最中、しかも劣勢で、この暗黒魔竜が解放された、と言う事は、副指令の空間術士、ギゼオラが死んだのだ。

 かの竜の解放には、ギゼオラの命そのものを触媒として使わなければ、解放は出来ない仕組みになっていたのだから。

 つまり、この魔竜は、本来であれば、人間の冒険者達が弱体し切った後の終末の世界に、絶望の鐘の音を鳴らす、災厄の嵐となるべき最終兵器だったのだから。

 だが、それを使う為には、ギゼオラは生きていなければならない。死んでしまえば解放は出来ず、仲間の犠牲も自分の命も無駄になる。

 その最後の切り札を、使わずにはいられなかった。それだけ、彼は追い詰められ、それ以外の手段が残っていなかったのだ。

 瓦礫から這い出し、冒険者達と戦っていた魔族も、知性なき魔獣達も、同様に、本能的な死を覚悟して、反抗する意志すらなくしていた。

 魔物を屠る熟練者(プロ)として生きて来た、上級の冒険者達も、その生き物としての歴然とした格の違い、存在の違いを見せつけられ、圧倒的な邪気、瘴気に加え、竜が放つ、覇気、“竜気”は、それを感じるだけで威圧され、一歩も身動きが出来なくなっていた。

 その魔竜が、小さく唸り声を上げた。

 GURUUUAAAAA………

 それは、別段威嚇の声でも何でもなく、突然睡眠状態から起こされた為の、寝ぼけた欠伸のような物に過ぎなかったのだが、その声を聞いただけで、腰が抜け、武器を取り落とし、戦闘意欲をなくす者が続出する。それ程の力を感じさせる唸り声だった。

 その中でも、動ける猛者はいる。

「俺は、向こうに行って来ます!」

 リュウは、Wライオンのロアを、ロナッファとブローウェンに任せ、魔竜の方へと駆けて行く。威圧で動けなくなりそうな身体に、必死で“気”を込めて動かす。

 明らかに、魔竜の方が危険度で、獅子の魔族より上と判断したのだ。

 その魔竜に、新たな動きがあった。


 ※


 暗黒魔竜は、まだ未覚醒の状態であった。それでも、自分を捕獲し、別空間に閉じ込めた、格下の魔族共の事は覚えていたし、それに出し抜かれた屈辱、怒りは当然忘れてなどいない。

 見れば、その時の魔族の何人かもいる。

 今、ここが魔界でなく人間界である事等、なんの関係もない。無関係な人間達が多くいる、人の都市内部である事も、魔竜にとってはどうでもいい、些末な事であった。

 とりあえず、軽く息吹(ブレス)で、この身の程知らずな魔族共を、一網打尽に薙ぎ払う。

 そう思い、身体の奥底から力を集め、息吹(ブレス)を放とうとした。

 その刹那、喉部に、思いがけず強い衝撃が走り、気道が塞がれた。



 リュウは、駆け寄る魔竜に、息吹(ブレス)を吐く予兆を見た。

 そして、作戦前の、ゼンとの話で、息吹(ブレス)を使うような魔獣、ドラゴン等は、絶対に息吹(ブレス)を吐かせてはならない。その予備動作を見たら、すぐにその魔物の息吹(ブレス)を止めるか、その魔物の息の根を止めるかしなければ、その被害が甚大な物になる、と話していた。

 竜なんていないと思いますが、とゼンは言ったが、その予想は最悪の形で裏切られた。

 普通の魔族なら、遠距離攻撃手段を持った者や、術士が最速で倒さなければならない目標となる。これも、広範囲の術などで攻撃されると、被害が大きなものになるからだ。

 サリサ、というとんでもない術士がいる西風旅団のメンバーにとっては、まさにまざまざと実感出来る話だ。

 なので、リュウは、魔竜が息吹(ブレス)を吐こう、とするその動作を見た瞬間、立ち止まり、全身全霊の力を込めて、大剣を振り、炎の刃を魔竜の喉元に飛ばした。


 ゼンは、その強大な暗黒魔竜が出現した時、自分が術士を完全に仕留めそこなった不手際からの結果であり、もっと積極果敢に攻めまくり、すぐにでもあの術士を殺すべきだったのに、と落ち込みそうになったが、もうそんな暇はない。

(でもまさか、これ程の隠し玉を持っていたなんて……。ここで使う予定じゃなかった、みたいな事言ってたけど……)

 起きてしまった事を、後悔して嘆いても何も始まらない。

 それよりも、今ある最悪の事態をどうにかしなければいけない、と、その魔竜をじっくり観察し、そのおよその強さを測り、どうにか出来ないか打開策を練るが、中々難しい。

 少なくとも、師匠のラザンの様な超人的な強さを持たない自分一人では、残念ながら、どういう手段を持ってしても、倒せそうにない強敵だった。

 そうした、色々な事を算段していたが為に、ゼンは魔竜が息吹(ブレス)を吐こうとする予兆を気づくのに遅れた。

 だから、距離的にはリュウより近い位置にいたゼンの、全力を込めた剣風は、リュウより遅れて放たれた。

 その、別方向から放たれた二つの剣撃は、まったくの偶然であったが、魔竜の喉元に、ほぼ同時に、×の字に交差(クロス)する形で命中し、お互いの剣撃が重なってぶつかった場所の威力が、2倍3倍に増幅されて、魔竜の喉を直撃し、破壊した。

 GUOOOO~~~

 流石の魔竜もたまらずに、喉を押さえ、頭を下げる、その瞬間を狙っていた狙撃手がいた。

 ラルクだ。

 ラルクは、自分の最大級の力を込めて造り上げてあった二つの弓矢を、魔弓イチイバルスで『悪魔の壁デモンズ・ウォール』の壁の時にも使ったスキル技を使い、最大出力で二連射した。

「【必中必殺】二連射!!」

 うなりを上げ、空を裂いて飛ぶ弓矢は、狙い違わず、魔竜の二つの眼球に突き刺さった!

「チィッ!貫通して、脳髄の破壊までには至らなかったか……」

 竜の鱗は硬く、物理耐性も高い。だから、眼球ならば、と狙い、出来れば致命の一撃を、と思ったのだが、流石にそこまで上手くはいかなかった。

 魔竜に弓が刺さる、それだけでも凄い事なのだが、今はそんな小さな成果を喜ぶ場合ではない。

 竜の再生力は、普通の魔獣の比ではなく、瞬く間に再生してしまう。

 先程、リュウとゼンが与えた喉元の傷も、今この瞬間にも再生しつつあった。

 ラルクの弓も、いずれ抜け落ち、その目は元通りになってしまうだろう。

 それでも、魔竜の視界を、一時的にでも奪ったのだ。

 リュウは、これこそが千載一遇の機会(チャンス)と、魔剣を構え走り出し、そして覚えたばかりの“瞬動”による跳躍で、一気に距離を詰め、その速度と勢い、体重、そして己が全身全霊の“闘気”を込めた魔剣を槍として、突撃した。

 それを、手をこまねいて見ている魔族ばかりではなかった。

 気絶状態から、魔竜の“気”にあてられ、目を覚ました魔族は、自分達の副指令が、命を賭して、魔竜を解放した事を知り、瓦礫を跳ね除け、魔竜へと特攻するリュウの邪魔をしようと、動き出したのだが、それも無駄となる。

「リュウさんの邪魔は、させない」

 ゼンが、リュウの攻撃に横やりを入れようとした魔族を、全て斬り伏せる。“瞬動”で動きを止める事の出来ないリュウの進路は、ゼンが、どんな邪魔が来ようとも、確実に確保するのであった。

「いっけぇ~~~っ!!」

 裂帛の気合いを込めて、リュウの魔剣がくり出される。

 それは、リュウが感じた魔竜の力の一番濃い、胸元へと吸い込まれる様に突き出された。

 ガキッッ!

 見事に突き刺さったかに見えた剣は、何か硬い物に当たった感触と共に止まり、それ以上は動かなくなった。

 竜の鱗をものともせずに、剣が突き刺さったのは見事であったが、竜の中心にある“竜玉”は、魔石とはものが違う。

 竜の心臓部である竜玉は、魔物の魔石にあたる物ではあるのだが、その硬さは、竜の硬い鱗、爪、牙、角すら上回る、超硬度の物質。竜の身体の中で最高硬度の箇所なのだ。

 それが、剣先だけでも突き刺さったのは、充分奇跡的な快挙であったが、そんな事は命がけの戦いの最中では関係ない。

 例え視界が塞がれようとも、流石に心臓部である“竜玉”に剣を突き立てられれば、その不遜な敵の所在は明確だ。

 今にもその手の爪を振り下ろそうとするその前に、上空から巨大な光の柱が降り注ぐ。

「『聖なる威光ホーリー・ライト』だよ~~!!!」

 アリシアが、光の最上級魔法で、リュウの援護をしたのだ。

 だがそれは、死神(デスマスター)戦の時同様に、魔竜の対術障壁に阻まれ、竜本体には届かない。

 リュウは、その間に剣を抜き、一時、退却しようとしていたが、剣が、魔竜の筋肉の収縮に捕まれ、抜けずに進退窮まっていた。

「リュウさん、すいませんがそのまま、待っていて下さい!」

 ゼンは、リュウに待機を願うと、魔竜の背中の上に、大きく跳躍して降り立つ。

(死神(デスマスター)戦と、似た状況だな……)

 ゼンは、また剣で『水月』を使い、魔竜の『聖なる威光ホーリー・ライト』を完璧に防いでいる対術障壁に、円形の穴を開けた。

 GHAAAAAAAOO~~~!!!

 魔竜の鱗には、術耐性があるが、それでも弱点属性である光の大魔法の直撃を受け、苦しんでいた。

 一時、“竜玉”に剣を突き立てた、敵の存在を忘れるぐらいに。

 ゼンは、すぐにリュウの所まで戻って来ると、その右手をリュウの背中に添える。

「俺が、力を……“気”を通しますから、リュウさんも合わせて下さい!」

「お、おう!」

 リュウは、ゼンが自分と力を合わせようとしている事は、理解出来たが、他人との“気”と自分の“気”を合わせる、なんて事が可能なのかどうかは分からなかった。

 それでも、全面的に信頼しているゼンがやろうとしているのだ。なんだってつき合ってやろう、と意気込んでいた。

 ゼンはもう一方の左腕を上方にかざして、周囲の雑多に溢れた魔素(マナ)を強引に集め、自分の中に取り込む。

 魔素(マナ)は、戦場となったこの場では、恐ろしい程の濃度で溢れかえっていた。

 サリサの使った爆発の魔素(マナ)、敵の術士の魔素(マナ)、魔竜の魔素(マナ)、冒険者達の闘気(マナ)、それらを取り込み、自分の“気”へと変換し、更に身体全体で循環させ、練り上げ、チャクラで増幅させる。

 “それ”を、極限までリュウの“気”の波長と合わせる。

 恐ろしく精密な作業。それを、一瞬で終らせる。

「リュウさん、行きます!」

「来い!」

 ゼンが、リュウへと“気”を流し込む。

 それは、恐ろしい程の力の奔流、濁流だった。

 リュウはそれに合わせて、自分も力を、“気”を丹田から引き出し、流れを合わせた。

 それは、光の流れ、力の流れ、エネルギーの大河だった。

 とてつもない量の力が、リュウの身体を流れて行く。

 その力の流れに引きずられる様に、リュウの身体の奥底から、まだこんなに出せたのか、と思うぐらいの“気”が溢れ、光の大河の流れと合流して行く。

 光の奔流。

 それと合せる様に、リュウとゼンはその時一つに繋がりリンク、混然一体となった。

 『聖なる威光ホーリー・ライト』の光がようやくおさまったその時、魔竜は、その『聖なる威光ホーリー・ライト』以上の力が、自分の胸元に集まっている事に、遅まきながら気が付いた。

 余りに危険なその光を消し去ろうと、腕の爪で引き裂く動作は、途中で止まった。

 その時、『聖なる威光ホーリー・ライト』の光にも、負けず劣らずのまばゆい閃光が、リュウとゼン、二人の身体から発せられた。

 その余りの眩しさに、戦いの行方に心奪われていた冒険者達も、手で目を覆い、視線を逸らせ、その光から、顔を庇わずにはいられなかった。

 だから、決定的な瞬間を見逃し、その時何が起こったのか、すぐに分かる者はいなかった。

「「うおぉぉぉぉぉっ!!!」」

 リュウとゼン、一つとなった存在が、溢れ流れる光の大河を、剣先から放出した。

 ドン!、と重い音が轟き、その音は、遠くの方でも続けざまに鳴り、あっと言う間に遠ざかって行った。

 その後は、ただ、恐ろしい程の、無音の静寂。時間が凍り付いた様に、動きを止めた魔竜の、彫像の様な、異様な程の違和感があった。

 そして、冒険者達は気づく。

 その場を覆っていた、絶望的な覇気が、竜気が、まるで感じられなくなっていた事に。

 先程まで、ひっきりなしに鳴りっぱなしだった、うるさい騒音がなくなり、突然無音の世界に移り変わった様な、凄まじいばかりの変化。

 その答えは、すぐに判明した。

 動きを止めた魔竜が、ゆっくりとゆっくりと、横倒しに倒れ、地響きを上げる。

 その胸には、大きな風穴が開き、身体の裏側まで貫通していた。

 最早、目の弓矢が抜ける事はない。喉の傷が癒える事もない。超再生力もクソもない。暗黒魔竜は、死んだのだ。

 見ると、魔竜の後部にあった建物の、屋根や角がなくなっていた。それは、フェルズの障壁のある場所まで続き、障壁の上部が半円にくり抜かれた箇所で終っていた。

 リュウの魔剣の先から放たれた光弾が、剣が斜め上を向いていた為に、フェルズの建築物の最上部辺りを貫通し、城壁をも貫いて、青空に消えて行ったのだ。

 その先に、何があろうとも消し去り、直進するだろう。魔竜の最硬度である“竜玉”すらも消滅させられる程の、力を秘めた恐るべき光弾なのだから。

 リュウが、魔剣を手放し、後ろ向きに倒れ込む。それを、ゼンが支えるが、ゼン自身も力を使い果たしているので、リュウを支えながら自分も倒れてしまった。

「や、やった……凄い。二人が、魔竜を、倒したんだ……」

 ロナッファが茫然と呟く。

 ブローウェンは高々と大剣を空に向けて突き上げ、勝利宣言をした。

「リュウとゼンが、暗黒魔竜を討伐した!ドラゴンスレイヤー竜殺しの誕生だ!

 我々の、勝利だ!」

 ブリーウェンの気の早い勝どきを聞き、冒険者達も我に返って、その偉業に興奮して、大声で歓声を上げた。

 絶望が一転、歓喜へと変わる。

「すげぇ、すげぇ!俺なんざ、もう死を覚悟したぜ!」

「俺もだ!全滅必至だっただろう!あのでっかい魔竜を倒せるなんて、あいつらどうかしてやがる!」

「だが、俺達は救われたんだ。もし、魔竜があのまま暴れていたら、このフェルズは地図上から、確実に消滅していたぞ……」

 恐らく、息吹(ブレス)に一息だけで、この区画は全滅していただろう。

 だからこそ、これは明確な“奇跡”だった。

 たった二人の、十代の少年二人が、A級でも倒せない様な、巨大な魔竜を討ち取ったのだ!

「さあ、ロナッファ嬢。こんな雑魚に、いつまでも構ってはいられないぞ!」

「分かってる!さっさと終わらせよう!」

 あの様な戦いを、目の前で見せられて、冒険者として昂ぶらない訳がない。異様に力がたぎる。みなぎる。興奮が止まらない。

 二人とも猛り、目の前の敵の始末にかかる。

「な、何を大口を叩いて……」

 敵に雑魚呼ばわりされて、反論するロアのその声には力がない。

 暗黒魔竜に比べれば、自分が雑魚なのは余りに真実、事実だからだ。

「お前の攻略法は、もう分かった!」

 リュウと三人で囲み、いくら傷つけてもすぐに再生してしまう超再生力に、今までは苦戦させられた。魔石の見つからない身体に困惑されもした。

 だが、からくりさえ分れば、攻略法は自ずと判明する。

 二つに身体を持ち、二つの心臓を持つ魔獣。どちらかを潰しても、潰されてない方の力で再生してしまう。

「はぁっ!」

 ロナッファの星屑の爪スターダスト・クローが、ワーライオンの身体の心臓をえぐり出す。

 ブローウェンが、『豪傑裂斬』でマンティコアの身体の心臓を串刺しにする。

 ならば、同時に心臓を破壊すればいい! 

「ぐはっ!き、貴様ら……」

 ブローウェンはそのまま、大きく獅子の身体を引き裂く。

 ロナッファは、とどめ、とばかりに、左の爪でハルバートを受け止め、右の爪でロアの顔面を、脳を破壊した。

 ついに、組織の最強戦士で試験体であったWライオンは、息の根を止められたのだった。

 戦いの趨勢は、最早決まったと言っても過言ではない。

 切り札であった暗黒魔竜を倒されたせいで、戦闘意欲を失った魔族がほとんどであったし、魔獣達も、それは同様であった。

 意気上がる冒険者達に、心折れた魔族と、負け犬根性に支配された魔獣達。

 ブローウェンが勝どきを上げた時点で、すでに勝敗を決していたのだ。

 最早、戦いは、単なる掃討戦に成り下がっていた。





*******
オマケ

ミ「これで、しばらくまた竜肉には困らないかもですの!」
セ「魔竜って、邪竜の一種でしょ?食べれるんですか?」
リ「浄化消毒すれば、食べられますわよ。まだ竜迷宮のお肉も残っていますから、そんなんに大量にいらない気がしますけど」
ゾ「ん~~。主なら、今回戦った仲間と、豪勢な祝勝会でもするんじゃないか?」
ガ「肯定。主殿は、気前が良過ぎるので……」
ボ「そうだね。みんなで一緒に食べるかも」
ル「ぶ~ぶ~。るーも食べたいお?」
ゾ「流石に、部外者は入れられないだろう」
ミ「え!じゃあ、今回作戦に参加した、男性陣のみですの?」
リ「そうなっちゃうのかしら?」
セ(ボクは、主様の中から力を貸したから、参加になるのかな?)
ル「るー、さんねんだお……」

ゼ「……全部が全部、食べないと思うし、お土産にちゃんと持ち帰るよ」(苦笑)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

婚約者は、今月もお茶会に来ないらしい。

白雪なこ
恋愛
婚約時に両家で決めた、毎月1回の婚約者同士の交流を深める為のお茶会。だけど、私の婚約者は「彼が認めるお茶会日和」にしかやってこない。そして、数ヶ月に一度、参加したかと思えば、無言。短時間で帰り、手紙を置いていく。そんな彼を……許せる?  *6/21続編公開。「幼馴染の王女殿下は私の元婚約者に激おこだったらしい。次期女王を舐めんなよ!ですって。」 *外部サイトにも掲載しています。(1日だけですが総合日間1位)

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

TS剣闘士は異世界で何を見るか。

サイリウム
ファンタジー
目が覚めたらTSしていて、しかも奴隷になっていた。剣闘士として戦うことを運命づけられた"ジナ"は、『ビクトリア』という名前で闘技場に立つ。彼女はこの命が軽い異世界で、どう生き、何を見るのか。 現在更新の方を停止しております。先行更新はハーメルンにて行っているのでそちらの方をご覧ください。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...