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1部3章 従魔研編

幕間:記念SS・夏の海の思い出

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注)これは完全番外編です。異世界用語使いまくりの完全ギャグ仕様です。
そもそも、こういう中世的異世界でビキニとか、あり得ないでしょうね。
なにこの下着、とか言われるでしょう。某有名金貨にもそういう話ありましたね。


 ※


 青い空、どこまでも続く青い海原。

 見渡す限りの蒼い世界。

 海岸には、寄せては返す波の繰り返し。

「……ローゼンは内陸地なんだが」

 リュウは、トランクス型の水着で、前衛の剣士らしくその身体は見事に鍛え上げられた筋肉の造形美が凄い。

「そうですね」

 ゼンも同じようにトランクス型の水着で、小柄ながら引き締まった身体は、ちょっと子供らしくない外見だった。

 ラルクはビーチチェアに寝転がり、サングラスに派手なアロハシャツが妙に似合う。おかしなぐらいに合っている。凄く遊び人っぽい。

「もうかなり暑くなって来てるからな。闘技会過ぎたら夏の予定だったらしいぞ。本編まるで季節感なかったけどな」

 メタネタで笑うラルクは、とても所帯持ちには見えない。

「……なんか、俺にだけ悪意ある解説が流れているような……」

 波打ち際では、すでに女性陣が水着ではしゃいで遊んでいる。

「100話超えたし、何か記念らしいですよ。後、星5が2つでどうたらとか」

 ゼンは、まるで暑さを感じないかのようで、汗ひとつかいていない。身体の発汗機能まで操作出来るようだ。

「……まあ、あまり考えなくてもいいか。フェルズだと、川か行けて湖ぐらいだしな」

「はい。そうですね。俺は旅の途中、結構海には行ってます。

 師匠が海産物食べるのが好きで、海の、魔物馬鹿みたいに狩りまくって、生態系が変わるんじゃないかってぐらい……」

「あのおっさんは、ちょっと極端過ぎると前から思ってた」

 リュウは腕を組んでうんうん頷く。

「おー、スーリアは赤いビキニだ。我が嫁ながら最高~~」

 軽薄な台詞(セリフ)がとても似合うラルクだ。

「これ絶対悪意に満ちてるだろ!」

 ゼンとリュウは力なく笑う。

 アリシアは麦藁帽子に白のビキニ。腰にパレオを巻いている。

 サリサは黒の、ゆったりした布を纏う風の水着だ。水着の選択に、涙ぐましい努力が見え―――

「なんであいつ、いきなり火球(ファイアーボール)なんて使ったんだ?魔物でも出たか?」

「そんな気配は、ないですけどね」

 ゼンは念の為に、腰のポーチに手をやる。

「……ゼン、それ、海で大丈夫なのか?」

「防水仕様です」

 沖の方に、イルカ型の浮き輪に乗ったハルアが、グテっと力を全力で抜いて、脱力態勢のまま流されている。

「……あいつ、大丈夫なのか?」

「あれ、魔具だから推進力ありますよ。日光浴してるんじゃ?まあ、イザとなったら助けには行きますけど」

 爆炎隊は浜辺でバーベキューをしている。

 マイアとギリが水着で恥ずかしそうだ。

「……これって、クランで海に来てるって事でいいのかな?」

「多分、そうじゃないかと思いますけど?」

「俺等以外、爆炎隊しかいないのは、まあ仕方ないとしても」

 カーチャはオレンジ色のセパレートの水着で、またゼンを睨んでいる。

 エリンはピンクのワンピース型、やたらフリルがついた水着で、ハルアに手を振っている。

「あの、エルフ系3人は、なんでいるんだ?」

「……俺は知りませんよ」

 ザラが砂浜で子供達とお城を作って遊んでいる。自分達の住んでいるのに似せて作るのは止めた方がいい。そこはすぐ波が来て崩れ去る運命だ。

「ゼン、競争しよう!あの沖の岩まで!」

 ロナッファは、紺色のスポーティーなビキニだ。

「師匠は私に泳ぎを教えてくれる約束です!(約束してない)」

 リーランは水色のセパレートだった。

「競争はともかく、泳ぎましょうか。本来あり得ない状況ですから」

「……そうだな。せっかくの海だ」

 その後、ゼンが目茶苦茶海産物を取りまくって、やたら美味い料理を皆に作ってくれた。




*******
オマケ

ミ「これ、絶対おかしいですの!」
リ「そうです!なんでセクシーな私の水着姿がないんですか!」
ミ「私のが愛らしいですの!」
リ「先輩はコアなロ〇系ですよ!」

ゾ「……ここで出るからじゃね?」
セ「しっ!言わない方がいいですよ」
ボ「暑いの苦手……」
ガ「心頭滅却すれば火もまた涼し……くない」
ル「お?るーはおよげる?ない?わかんないお!」
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