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第5章
治療
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スーさんに招き入れられた部屋は、お世辞にも広いとは言えない部屋だった。
ベットにサイドテーブル、椅子があるくらいの、質素な部屋。ベットに寝ている人物が、おそらくスーさんのお母さんだろう。
スーさんと共にベット脇へと近づく。今は寝ているようで、穏やかな呼吸の音だけが聞こえる。見たところ顔色はそこまで悪くはない、が、よくもない。血液の巡りが悪いのか、少し青白い。
「もうずっとこんな調子でね…病気か何かと思って医者に見せたりしたんだけど、疲労だろうとしか言われなくて。でも一向に良くならないの…」
「そうなんですか…少し、体に触れても?」
「ええ」
サーニャさんがスーさんのお母さんに近づき、顔や体を確認し始める。
《なんか…前に感じたことあるかも》
突然そんな呟きが聞こえた。
「…え?どういうこと?」
《えっと………あ!長に似てるんだ!》
ポンっと手を叩いて納得した様子のプレナ。可愛い…じゃなくて。
「長って…瑠璃のことだよね」
《そうそう》
プレナが頷くけど……似てるって歳で言ってる訳じゃないよね?ね?
「あっ…」
プレナと会話していると、サーニャさんが何かに気づいたようで、小さく声を発した。
服を捲り、腹部を見つめていることから、そこで何か見つけたのだろう。
「どうしました?」
「マリーナ様……これ」
サーニャさんが腹部のある場所を指さす。そこにあったのは……黒い斑点。
「…………」
「…………」
沈黙が部屋を支配する。なんで、これが……
「ど、どうした、の?」
私たちが2人だけで納得していた様子だったからか、スーさんが戸惑いながらも尋ねてきた。
「…私は、これを知っています」
やっと分かった。プレナがなんであんなことを言ったのか。
「なん、なの?」
「……呪いですよ」
そう。これは呪いだ。それも、瑠璃にかかっていたものとほぼ同じ。だから、誰かに掛けられた訳では無い。でもそれならどうして……。
瑠璃は聖域を守護しているからこそ、聖域を侵していた呪詛にあてられた。
けれど、スーさんのお母さんにそれはありえない。だから、どこで呪詛にあてられたのかが分からない。
「呪、い…?」
スーさんがまるで信じられないといった表情を浮かべる。普通は関わることなど皆無に等しい存在だからね。当然の反応だね。
「治せる、の?」
「………」
スーさんがサーニャさんを、まるで縋るように見つめる。けれど、サーニャさんは黙って私を見る。それにつられ、スーさんの視線も私へと向いた。
「……マリーナ様」
サーニャさんにこれは治せない。だから私を見たのだろう。
縋るような、頼るような、そんな瞳。
「……はぁ」
私は思わず息を漏らした。本当に、その瞳は反則ですよ……
「…まぁ、見て見ぬふりは嫌ですしね」
そう言った瞬間、サーニャさんが満面の笑みを浮かべた。やっぱり、サーニャさんも同じ気持ちだったんだね。
「えっと……」
スーさんは現状を理解出来ないようで、困惑した声を上げた。だから私は、真っ直ぐにスーさんを見つめる。
「治せますよ。というより、治します」
「っ!…本当に?」
「ええ。でも一つ、約束して下さい」
「治してくれるなら何だってするわ!お願い!」
いや流石にそこまではいいです……
「口外、しないでくれますか?」
「口外?」
「はい。私が治したということを、誰にも言わないでください」
「そんなことでいいの?」
「はい。私にとってはそれが1番大事なことですから」
「…分かったわ。絶対誰にも言わない」
真っ直ぐとスーさんが見つめ返してくる。その言葉に偽りはないだろう。なら、私は私のできることをしようか。
サーニャさんに場所を代わってもらい、スーさんのお母さんの側へと近寄る。そして、黒い斑点の部分に手を触れた。
…スーさんが待ってますよ。まだ、生きて欲しいと願う人がいるんですよ。だから、早く、良くなって下さいね。
そんな気持ちを込めながら、神力を流していく。スーさんのお母さんの体を、淡い光が包む。
弱った体を癒すように。
体に溜まった悪いモノを、追い出すように。
「────終わりましたよ」
しばらく経って包む光が消えたタイミングで、スーさんにそう声をかけた。
「……本当?」
「はい」
もう黒い斑点は無くなっている。顔色も良くなり、一応神眼で確認もした。完璧に呪いは無くなっている。だから、もう大丈夫だろう。
「念の為1日程は様子見を。何かあれば言ってください」
「ええ、分かったわ。………本当に、ありがとう」
涙を流しながら、最後にスーさんが呟いた。
「助けられたから、助けただけですよ」
だから、なにも気にすることはない。ただの"お節介"なんだから。
「……ありがとう。でもせめてお礼はさせて」
「いやでも」
「いいのよ。私ができるからするだけよ?」
……そう言われると反論出来ないじゃない。自分でいまさっき言ったことを、そっくりそのまま返されちゃったんだから。
「じゃあ宿代は無料にするわ。もちろん食事代もね」
「「え?!」」
それは流石に赤字……
「流石にそれはだめなんじゃ…」
サーニャさんが私がいまさっき思ったことを代弁してくれた。
「私が出来ることなんてこれくらいだもの。それに売り上げを心配しているのなら大丈夫よ。そんなに客がいない訳じゃないんだから」
そこまで言われると断れない……
「……頑固」
「それはどっちかしらね?」
「うぐっ!……分かりました。お礼は受け取ります」
「よろしい」
先程のしんみりとした感じとは打って変わって笑顔を浮かべるスーさん。まぁ、この表情に戻せただけよしとしますか。
…………にしても、スーさんのお母さんが目覚めたら、ちょっと話を聞かないといけないかもね。
ベットにサイドテーブル、椅子があるくらいの、質素な部屋。ベットに寝ている人物が、おそらくスーさんのお母さんだろう。
スーさんと共にベット脇へと近づく。今は寝ているようで、穏やかな呼吸の音だけが聞こえる。見たところ顔色はそこまで悪くはない、が、よくもない。血液の巡りが悪いのか、少し青白い。
「もうずっとこんな調子でね…病気か何かと思って医者に見せたりしたんだけど、疲労だろうとしか言われなくて。でも一向に良くならないの…」
「そうなんですか…少し、体に触れても?」
「ええ」
サーニャさんがスーさんのお母さんに近づき、顔や体を確認し始める。
《なんか…前に感じたことあるかも》
突然そんな呟きが聞こえた。
「…え?どういうこと?」
《えっと………あ!長に似てるんだ!》
ポンっと手を叩いて納得した様子のプレナ。可愛い…じゃなくて。
「長って…瑠璃のことだよね」
《そうそう》
プレナが頷くけど……似てるって歳で言ってる訳じゃないよね?ね?
「あっ…」
プレナと会話していると、サーニャさんが何かに気づいたようで、小さく声を発した。
服を捲り、腹部を見つめていることから、そこで何か見つけたのだろう。
「どうしました?」
「マリーナ様……これ」
サーニャさんが腹部のある場所を指さす。そこにあったのは……黒い斑点。
「…………」
「…………」
沈黙が部屋を支配する。なんで、これが……
「ど、どうした、の?」
私たちが2人だけで納得していた様子だったからか、スーさんが戸惑いながらも尋ねてきた。
「…私は、これを知っています」
やっと分かった。プレナがなんであんなことを言ったのか。
「なん、なの?」
「……呪いですよ」
そう。これは呪いだ。それも、瑠璃にかかっていたものとほぼ同じ。だから、誰かに掛けられた訳では無い。でもそれならどうして……。
瑠璃は聖域を守護しているからこそ、聖域を侵していた呪詛にあてられた。
けれど、スーさんのお母さんにそれはありえない。だから、どこで呪詛にあてられたのかが分からない。
「呪、い…?」
スーさんがまるで信じられないといった表情を浮かべる。普通は関わることなど皆無に等しい存在だからね。当然の反応だね。
「治せる、の?」
「………」
スーさんがサーニャさんを、まるで縋るように見つめる。けれど、サーニャさんは黙って私を見る。それにつられ、スーさんの視線も私へと向いた。
「……マリーナ様」
サーニャさんにこれは治せない。だから私を見たのだろう。
縋るような、頼るような、そんな瞳。
「……はぁ」
私は思わず息を漏らした。本当に、その瞳は反則ですよ……
「…まぁ、見て見ぬふりは嫌ですしね」
そう言った瞬間、サーニャさんが満面の笑みを浮かべた。やっぱり、サーニャさんも同じ気持ちだったんだね。
「えっと……」
スーさんは現状を理解出来ないようで、困惑した声を上げた。だから私は、真っ直ぐにスーさんを見つめる。
「治せますよ。というより、治します」
「っ!…本当に?」
「ええ。でも一つ、約束して下さい」
「治してくれるなら何だってするわ!お願い!」
いや流石にそこまではいいです……
「口外、しないでくれますか?」
「口外?」
「はい。私が治したということを、誰にも言わないでください」
「そんなことでいいの?」
「はい。私にとってはそれが1番大事なことですから」
「…分かったわ。絶対誰にも言わない」
真っ直ぐとスーさんが見つめ返してくる。その言葉に偽りはないだろう。なら、私は私のできることをしようか。
サーニャさんに場所を代わってもらい、スーさんのお母さんの側へと近寄る。そして、黒い斑点の部分に手を触れた。
…スーさんが待ってますよ。まだ、生きて欲しいと願う人がいるんですよ。だから、早く、良くなって下さいね。
そんな気持ちを込めながら、神力を流していく。スーさんのお母さんの体を、淡い光が包む。
弱った体を癒すように。
体に溜まった悪いモノを、追い出すように。
「────終わりましたよ」
しばらく経って包む光が消えたタイミングで、スーさんにそう声をかけた。
「……本当?」
「はい」
もう黒い斑点は無くなっている。顔色も良くなり、一応神眼で確認もした。完璧に呪いは無くなっている。だから、もう大丈夫だろう。
「念の為1日程は様子見を。何かあれば言ってください」
「ええ、分かったわ。………本当に、ありがとう」
涙を流しながら、最後にスーさんが呟いた。
「助けられたから、助けただけですよ」
だから、なにも気にすることはない。ただの"お節介"なんだから。
「……ありがとう。でもせめてお礼はさせて」
「いやでも」
「いいのよ。私ができるからするだけよ?」
……そう言われると反論出来ないじゃない。自分でいまさっき言ったことを、そっくりそのまま返されちゃったんだから。
「じゃあ宿代は無料にするわ。もちろん食事代もね」
「「え?!」」
それは流石に赤字……
「流石にそれはだめなんじゃ…」
サーニャさんが私がいまさっき思ったことを代弁してくれた。
「私が出来ることなんてこれくらいだもの。それに売り上げを心配しているのなら大丈夫よ。そんなに客がいない訳じゃないんだから」
そこまで言われると断れない……
「……頑固」
「それはどっちかしらね?」
「うぐっ!……分かりました。お礼は受け取ります」
「よろしい」
先程のしんみりとした感じとは打って変わって笑顔を浮かべるスーさん。まぁ、この表情に戻せただけよしとしますか。
…………にしても、スーさんのお母さんが目覚めたら、ちょっと話を聞かないといけないかもね。
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